熊本熊的日常

日常生活についての雑記

丸八年

2014年04月23日 | Weblog

このブログを開設して2,922日、ちょうど8年になった。以前にも書いたが、学生時代の卒業旅行での日記を公開したら、当時知り合った人たちと再会できるかもしれないという想いもあって始めた。手紙を瓶に詰めて海に投じるようなものだ。だからこのブログの始まりは開設よりもずっと以前の1985年2月になっている。友人知人のなかにはこのブログの存在を知っている人もいるので、時々書いたことについてメールなどを頂くこともある。そんなひとりであった人が昨年夏に亡くなった。その人からのメールは今もメールボックスに残っている。一番最後に頂いたメールは2012年11月、私の結婚が決まったことに対するお祝いの言葉だった。昨年9月に氏が亡くなったことをご親族のからの葉書で知った時、メールのことを思った。手紙ならば保存しておこうと思って保存しない限り、所在が不明になってしまう。メールは消去しても、おそらく世界のどこかのサーバーに残っていて、あれこれ検索をかければ呼び出すことができる可能性がある。アカウントも削除されずに残っているものも少なくないだろう。主のいなくなったメールアカウントが時間の経過とともに膨れ上がっていく。ネットのことで実生活には殆ど関係のないこと、と言いきれることなのだろうか。

この8年間にこのブログを通じて知り合った人は一人だけだ。そんなことが本当にあるのだと今更ながら驚いてしまう。時々このブログに登場する板金職人の菅野さんがその人で、頻繁に往来があるわけではないが年に最低一回は直にお目にかかっている。

そんなわけで、このブログを介して何事かが生まれたり消えたりするということはないのだが、全く何も無いわけではないのである。何事かの意志を持って、その意志を文章にまとめるというのは自分の生活を律する一助にはなっているだろうし、稀ではあってもそのことによって新たな人間関係が構築されたりもするのである。自分の日々の生活を習慣に流されることなく意識的に生きるためにも、毎日何事かを文章にまとめ続けたいとは思うものの、なかなかそういかないのも現実だ。それでも、これからも毎日書くつもりでこのブログを続けていこうと思っている。