台風18号の影響で朝から雨だったので終日家の中で過ごした。たまたま昨日届いた落語協会のメルマガに天どんの「品川心中」が紹介されていたのでそれを聴いた。聴いてみて、本当はどういう噺だったかと思い、YouTubeで検索して圓生で聴いてみた。そこからあれもこれもと思いつくままに落語を聴いて妻と午後を過ごした。結局、次のような香盤になった。
天どん 「品川心中」
圓生 「品川心中」
文楽 「明烏」
志ん生 「おかめ団子」
馬生 「目黒のさんま」
小三治 「うどんや」
枝雀 「かぜうどん」
文楽 「大仏餅」
よく「名人会」というものがある。アーカイブで好き勝手に香盤を作ればいつでも自分にとっての名人会ができあがる。「名人」のイメージというのは人それぞれだろうが、多少なりとも世間というものを知っていれば自分で「名人」だと思う奴などいないだろう。名人というのは他人様が決めるもので、自分で決めることではない。仕事のためとはいえ、「名人会」に「名人」として出演するにはかなりの勇気が要るはずだ。その勇気だけでも芸のうちではないかと思う。