熊本レポート

文字の裏に事件あり

信義なき野田毅事務所 第2回

2020-01-13 | ブログ
助け合うのはお互い様、他人の世話にはなるなという一見、相対的な美徳の教えから日本人の心には元々、差別などは存在しない。だが、か弱い少女や夢ある若者を拉致し、50年近くも帰さなかったり、また反日種族主義なる考えで日本人の文化、自治を侵蝕し、占拠するとなると、そこに半島嫌いというものが浮上するのは当然。
そんな中、北朝鮮への経済制裁に反対したり、在日の地方自治への参政権を推進するとなると、そこに違和感を覚えるのも当然。
だが、これからの話は、野田毅代議士が主人公ではなく、その野田代議士の教えに従い、同代議士への支援活動を行っている野田後援会事務所の実態。
10年ほど前、元同僚が珍しく電話をくれて、
「熊本県警が国立市にある代議士の秘書宅を訪ねたらしいのだが、何んか知らんか」
尋ねて来たが、「余りにも多過ぎて、どの事案か分からない」と応えた。事実、新幹線工事の下請けを全て握っていたとか、公共工事の発注を巡って介入しているといった噂は飛んで来ても、どの物件がどうなのか、事案数が多くて、また関係者の口も固く、簡単に検証など出来るものではなかった。
また公共工事の受注合戦には妬みや反発からのガセネタも多く、名前が浮上しても「働き(稼ぎ)がイイな~」の印象しか出て来ないのが事実である。
建設関連業者の間には「熊本県5番目の代議士、いや現職議員らを差し置いてナンバー1」という評が存在するが、その善し悪しはともかく、出産した母親から後期高齢者まで利益誘導を欲する熊本県にあって、その貢献度にかかるのが国会議員、また同事務所。そこに汗を掻けば当然、そこには見返りが存在する。仮に貢献者が複数いた場合は、その戦いが表面化する場合もあるが、そこは心得たもので調整し、妥協して、その見返りは意外なところまで配分される。このシステムを構築し、ここに力を発揮するのが現実的な政治家の仕事である。


2014年春頃、『アンタ、度が過ぎると警察にパクられるよ』、『いや、アンタこそ警察に注意した方が良いよ』と、誰が聞いても物騒な話が入り込んで来た。
第三者が、そんな内々の話を外に漏らすはずがないし、それが事実としたら二人の何れかが、相手を牽制する意味で語ったと思われるが、これだと調整は不成立で普通だと、これは表ザタとなっても決して不思議ではなかった話。まして一方には、警察OBが、慣例として在職していた。
当時、JA熊本県中央会は、会館の改築を控えていた。
「農家も農協も厳しい時代にあり、予算に見合った形で郊外に新築してはどうか」
そうした提案も出たが、「農林中央金庫も入居」という理由で、現在の場所に新築と決定。
同中央会側の「農林中金の入居」という理由は取って付けた話で、使用するのは農家ではなく、便利性で絶対的に支持する同中央会職員。
さて、計画された現在地での新JA熊本会館は、JA全国連合会が大株主であるJA三井リースに担保提供し、同社が建設して、JA熊本県中央会は賃貸料を払うという方式。もちろん完済後には、JA熊本県中央会の自己物件。
設計は三菱地所設計で、入札は同年9月の予定であったが、6月頃には既に発注先に大成建設の名前が浮上。それは幾つかの条件から99%
、それが確実と思われた落札前情報であった。
そこで、そこに介入したのが野田事務所。
その渦中に飛び込まされた使い走りが、憤怒の思いで語るそれからの3ヶ月間…。(次号へつづく)