万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

殺人シミュレーション・ゲームは模擬殺人?

2008年06月13日 14時05分21秒 | 社会
絶望映す身勝手な「テロ」 秋葉原事件で東浩紀氏寄稿(朝日新聞) - goo ニュース
 パソコンのソフトゲームの技術が飛躍的に向上しことから、現代に生きる人々は、企業の経営から各種のスポーツに至るまで、人間の行うあらゆる行為を、コンピューターの画面上においてシミュレーションできるようになりました。それが、一般の仕事や日常の行為であるならば、社会問題化することはないのですが、この行為が”殺人”とか”暴力”ということになりますと、これは、慎重に考えてみなくてはならないように思うのです。

 シミュレーションとは、実際に行動しなくても、脳の内部において行動した感覚を体験するというものです。つまり、一種の模擬体験であって、脳の中では、ほぼ実際に行動した場合と同じような臨場感を得ることができるのです。もちろん、実際に行動を起こさない限りは、犯罪性はありませんし、他者に対して危害を加えるものでもありません。しかしながら、”殺人”を心の中で体験してしまうゲームには、やはり、殺人者のメンタリティーを育ててしまうという極めて危険な側面があると思うのです。しかも、心の成長期にある青少年が、殺人ゲームに慣れてしまいますと、人格や脳の思考回路にまで影響を及ぼしそうなのです。

 模擬殺人と現実の殺人との違いは、おそらく、犯人の心の中では明確には区別されていないのかもしれません。青少年の健全な心を育てるためには、理不尽な殺人を誘発するような殺人ゲームは、やはり規制の対象とすべきではないか、と思うのです。

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コメント (2)
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