万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

中国に対話路線は禁物

2009年08月29日 15時36分36秒 | 日本政治
《にっぽんの争点:外交安保》対米、連携か 間合いか(朝日新聞) - goo ニュース
 民主党は、政権与党となった暁には、日米同盟を強化するよりも、アジア諸国との協調路線を優先させると伝えられております。このアジア重視が、中国との関係強化であるならば、敢えて危険な道を選択することになるのではないでしょうか。

 共産党政権の成立以来、中国が、国際法を誠実に順守し、話し合い路線を歩んだというお話はめったに聞きません。台湾問題然り、チベット問題然り、ウイグル問題然り、そうして、尖閣諸島問題然りです。中国の手法は、軍事力で脅すか、既成事実を作るか、あるいは、一方的に国内法を制定して自国領に組み込んでしまうという方法が常でした。この行動パターンから判断しますと、この国に限っては、話し合い路線には限界があると見た方が賢明と言えそうです。力は力で抑え込みませんと、一歩引いた途端に、暴力を振るわれる可能性もあるのですから。

 冷静に分析しますと、融和路線が危険であることはすぐにも分かることです。にもかかわらず、民主党は、何故にか、この最も危険な道を選ぼうとしているのです。中国の経済力に期待しているのかもしれませんが、経済力が増しているからこそ、軍事力の拡大に備えて、自国の防備を固める必要が高まっているのではないでしょうか。

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コメント (4)
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