万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

自己矛盾に陥るイラン強硬派

2009年08月01日 15時21分46秒 | 国際政治
中国が権益70%取得へ=日本が比率引き下げのイラン油田(時事通信) - goo ニュース
 イランでは、強硬派のアハマディネジャド大統領が、中国への接近を強めていると報じられています。このままでは、イランは、深刻な悪循環と矛盾に陥ってゆくのではないか、と思うのです。

 イランが中国に近づく要因は、農村部への”ばらまき政策”を行うための石油収入を得るためとも指摘されています(産経新聞本日付朝刊)。核開発疑惑をめぐり、イランには西側諸国から制裁が科せられており、”虎の子”となるべきアザガデン油田の開発を、資金力のある中国政府に委ねざるを得なくなったようなのです。イスラム保守派を任じる現政権が、宗教を否定し、イスラム教徒であるウイグル人を迫害している中国政府と手を結ぶのですから、これ程、矛盾に満ちたお話はありません。

 強硬路線を貫こうとすればするほど、イスラムの教えから離れてしまう現実を、イラン政府の強硬派の人々はどのように考えているのでしょうか。イラン強硬派も中国共産党も、やがて自己矛盾に耐えられなくなる日が来るのではないかと思うのです。

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