万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

民主党は法の支配に基づくアジア秩序の建設を

2009年08月31日 15時32分52秒 | アジア
鳩山民主 中国は「アジア重視」に期待(朝日新聞) - goo ニュース
 民主党政権の誕生により、中国では、日中関係の大幅な改善を期待しているようです。しかしながら、チベットやウイグルの問題を置き去りにして、日中関係を強化するとしますと、それは、アジアの将来に暗い影を落とすことになるのではないでしょうか。

 チベットとウイグルに対する中国の力による支配は、消滅したはずの植民地主義の亡霊と言えます。台湾には自国や自国民を防衛する軍隊がありますが、チベットやウイグルにはその兵力もなく、このままでは中国の身勝手な支配に甘んぜざるを得ません。中国政府は、チベットやウイグルの苦しい立場を理解せずして、”権利のための闘争”である独立運動を、テロ活動と同列に扱おうとしているようですが、他者の権利を力で奪う行為は、法の正義には反しています。中国の近代化された軍隊を前にして、武力による独立戦争が事実上不可能であるならば、国際社会は、チベットやウイグルの人々を中国の暴力から守る術を考案すべきと言えましょう。

 民主党は、アジアの将来を思うならば、法の支配に基づくアジア秩序の確立を目指すべく、中国との対立を恐れず、チベットやウイグルとの対話に応じるよう提案すべきなのではないでしょうか。中国の植民地主義を、ゆめゆめ是認してはならないと思うのです。

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コメント (4)
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