万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

”覚せい剤で、あなたは犯罪組織と繋がる”

2009年08月13日 15時45分50秒 | 社会
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明 「のりピーの夏休み」は意外に短そう (日経ビジネスオンライン) - goo ニュース
 この日経ビジネスオンラインニュースの最初のページを読みますと、薬物事件の容疑者を擁護しているかのようでしたので、その無責任さに思わず眉を顰めてしまったのですが、最後まで読んでみますと、筆者は、政府のキャッチ・フレーズが逆効果となる可能性を指摘したいようなのです。

 例えば、”覚せい剤は、あなたの人生を粉々にします”とか、”覚せい剤やめますか。人間やめますか”といったキャンペーンは、破壊衝動に駆られがちな青少年には、むしろ、覚せい剤が禁断の実と化すらしいのです。それでは、どのようなフレーズが良いのでしょうか。そこで考えたのが、”覚せい剤で、あなたは犯罪組織と繋がる”というフレーズです。このフレーズですと、怖いもの見たさや、個人的な楽しみのつもりで気軽に麻薬に手を出すと、意図せずして、麻薬ルートを支配している犯罪組織と繋がってしまう怖さが伝わります。薬物には、未成年者の飲酒やたばこの吸飲とは異質の、犯罪組織の関与があるのですから、多くの人々は、その怖さを知るべきなのです。

 麻薬の密売による収益は、国内の暴力団などに留まらず、麻薬の製造拠点がある外国のテロ組織にまで流れているそうです。このことは、麻薬の購入が、間接的に暴力を蔓延させ、人の命を奪う行為を助長している可能性を示しています。通常、反抗期の青少年でも犯罪組織と関わりたい人はいませんので、薬物の個人に与える害を強調するよりも、社会悪の側面を前面に打ち出すほうが、抑止効果が期待できると思うのです。

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コメント (2)
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