万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

横綱の品格は暴力の自己抑制

2010年02月11日 19時54分29秒 | 社会
【すぽーつサロン】誰が「横綱の品格」を問えるのか(産経新聞) - goo ニュース
 お相撲を含めて、力を競うスポーツの選手は、ある意味において、”人間凶器”という側面があります。何故ならば、人一倍、腕っ節の強い選手が、普通の体格の人に暴力を振るえば、命のかかわる大けがを負わせることになりかねないからです。

 ですから、スポーツマンとしての最低限のモラルは、競技の場外においては、自己の力が他者に危害を加えないよう、自らをコントロールすることです。そうして、この態度こそが、強き者の品格の一部と言えるのかもしれません。この点を考えますと、朝青竜が引退に追い込まれた理由とは、自らの力を土俵の上の相手力士ではなく、一般社会の人に向けたことなのではないでしょうか。力とは、使う場所を間違えますと、傷害の罪という犯罪にさえなってしまうのです。

 スポーツの世界で認められている力を一般の社会で行使しますと、それは、簡単に暴力に転じます。横綱の品格とは、力の自己抑制であることを、この事件は物語っているように思えるのです。 

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コメント (10)
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