万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

朝鮮学校の問題点を問う

2010年02月23日 15時44分13秒 | 日本政治
高校無償化、外交は考慮せず=朝鮮学校の扱いで-川端文科相(時事通信) - goo ニュース
 高等学校の授業料無償化政策自体にも問題があるのですが、議論の渦中にある朝鮮学校もまた、一般の国民から見ますと、国内にありながら北朝鮮本国と同じぐらい不透明なヴェールに覆われた”見えない”存在です。”見えない”存在は、人々に不安感を与えるものです。

 朝鮮学校が得意な民族教育をハングル語を用いて実施し、北朝鮮の金正日体制の礼賛を強要することが許される理由は、将来的には、本国に帰国することを前提としているからと説明されています。帰国しても、直ぐに本国の体制に馴染み、生活に困ることがないように、という配慮からです。このため、”在日朝鮮人”の人々は、排他的な民族集団を形成し、一般の国民から離れて独自の部分社会を形成することになりました。これは、”在日朝鮮人”の人々が自ら望んだ措置であり、日本国政府が、差別したわけではありません。一方、この結束力の強い”見えない”集団は、一般の日本人にとりましては不安要因となります。終戦直後の混乱期における在日韓国・朝鮮人の人々の傍若無人な不法行為もまた、両者の間の心理的な距離を広げたようです。しかも、拉致事件のみならず、国家ぐるみで麻薬の製造販売やにせ札づくりをしてきた国家が背後に控え、独裁体制に親近感を持つ人々となりますと、日本人の多くが、警戒心を抱いても不思議はありません。

 果たして、母国語の教育のみならず、民主主義を否定し、独裁容認の政治教育まで行う朝鮮学校の存在は許されるのでしょうか。また、朝鮮戦争が休戦となった時点で、帰国するという選択肢はなかったのでしょうか。朝鮮学校に関する疑問は尽きません。少なくとも、公然と我が国の政治体制を否定し、自由や民主主義の価値をも蔑にする教育を施している学校に、無償化の対象としての適格性があるとは思えないのです。

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コメント (22)
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