リンク: サウジアラビア産原油の輸入量で中国が米国抜く=高まる原油の海外依存―中国紙 - 速報:@niftyニュース.
地球温暖化問題がグローバルな課題として注目されるようになってから、各国とも、化石燃料の消費を減らすために、代替エネルギーの模索、エネルギー効率の向上、新たな環境技術の開発といった努力を払ってきました。温暖化ガスの議論の行方に拘わらず、脱石油時代は、目の前に迫っているとは言えそうです。こうした流れのなかで、国際的な交渉の場では、石油産出国の代表からの目立った発言はないようですが、この傾向が、脱石油時代の国際社会に、どのようなパワーバランスの変化をもたらすのかは、予め、分析しておいた方がよいのではないかと思うのです
本日のニュースによりますと、サウジアラビア産の石油の輸出先は、アメリカを抜いて中国がトップに躍り出たようです。その背景には、リーマンショック以来の景気後退も指摘されていますが、アメリカが本格的に脱石油の方向に舵を切るとしますと、この傾向は、さらに強まることが予測されます。一方、中国は、温暖化ガス削減交渉においてGDP比で目標を示したように、経済成長を鈍化させるつもりはなく、今後とも、「世界の工場」の地位を維持したいようです。つまり、先進国が石油消費を減しても、中国やインドを筆頭に新興国がそれを上回る大消費国となりますので、石油産出国は、先進国よりも新興国との関係を強化するのではないかと考えられるのです。
この結果、軍事大国と化した中国とイランを含む石油産出国が相互依存を強め、政治と経済の両面にわたって連携するというシナリオは、大いにあり得ることになります。そうしてそれは、国際社会に動乱を招く可能性もあるのですから、先進国は、脱石油を前にして、先を読んだ対策を準備しておくべきように思われるのです。
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地球温暖化問題がグローバルな課題として注目されるようになってから、各国とも、化石燃料の消費を減らすために、代替エネルギーの模索、エネルギー効率の向上、新たな環境技術の開発といった努力を払ってきました。温暖化ガスの議論の行方に拘わらず、脱石油時代は、目の前に迫っているとは言えそうです。こうした流れのなかで、国際的な交渉の場では、石油産出国の代表からの目立った発言はないようですが、この傾向が、脱石油時代の国際社会に、どのようなパワーバランスの変化をもたらすのかは、予め、分析しておいた方がよいのではないかと思うのです
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この結果、軍事大国と化した中国とイランを含む石油産出国が相互依存を強め、政治と経済の両面にわたって連携するというシナリオは、大いにあり得ることになります。そうしてそれは、国際社会に動乱を招く可能性もあるのですから、先進国は、脱石油を前にして、先を読んだ対策を準備しておくべきように思われるのです。
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