万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

フィギュア―審査員にも”ドーピング”検査を

2010年02月28日 15時15分37秒 | 国際政治
浅田真央は扇子片手に踊る エキシビション(共同通信) - goo ニュース
 オリンピックをはじめ、国際スポーツ大会では、公正で公平な競技を目指して、選手たちに厳しいドーピング検査を課しています。先日放映された冬季オリンピックのフィギュア・スケートの演技と結果を見ますと、審査員にも”ドーピング検査”が必要なのではないかと思うのです。

 フィギュア・スケートについては素人ですので確かなことは言えないのですが、多くの方々が指摘してるように、選手たちの演技と評価との間には、辻褄の合わないところがあったようです。日本の浅田真央選手は、トリプルAをオリンピック女子のフリーで二度成功させるという快挙を遂げながら、金メダリストとなったキム・ヨナ選手との間には、点数に大きな開きがありました。その理由は、審査員の加点と採点基準にあるとのことですが、難易度の高い技を成功させた方の評価が低いというのは、スポーツの一般的なルールには反しています。また、特定の選手に”下駄をはかせる”ことができる加点のシステムも、審査員の恣意が働く余地が大きすぎます。キム選手の演技が男子の一位をも上回る史上最高点に値するとは思えず、何とも表現のしようもない不信感が残ったのです。

 スピードを競う競技とは違って、フィギュアは、審査員の評価によって大きく結果が左右されます。選手自身ではなく、他者の評価で順位が決まるというフィギュア・スケートの特徴を考えますと、誰からも疑問を持たれることがないように、審査員の立場と評価基準の公正・公平性をチェックする何らかの仕組みが必要なのではないかと思うのです。スポーツマンシップは、選手のみならず、審査員にも求められるべきなのではないでしょうか。

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コメント (4)
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