万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

不可解な野田首相の訪韓

2011年10月07日 11時24分00秒 | アジア
野田首相、18~19日に訪韓…李大統領と会談(読売新聞) - goo ニュース
 野田首相は、今月の18日から19日にかけて、急遽、韓国を訪問することを決定したと報じられています。この訪韓、国民に説明できるほどの理由があるとも思えません。

 表向きは、未来志向の日韓関係を築くと共に、李大統領の訪日を促すとされていますが、前者のフレーズは、日韓の首脳会談の度に繰り返されていることですし、後者についても、相手国の大統領の訪日を求めに、わざわざ首相が訪問するといった慣行は、国際社会には存在していません。韓国の大統領の訪日を急ぐ理由など、日本国にはないのです。それでは、一体、何故、野田首相は、国民に説明できない行動を採ろうとしているのでしょうか。推測される背景とは、韓国の経済危機です。輸出競争力を高めるために実施してきた韓国政府のウォン安政策は、ここにきて裏目に出たようであり、韓国は、国内的なインフレと対外的な債務の増加に苦慮しているようです。日韓FTAの交渉再開の提案、慰安婦問題の蒸し返し、民主党の政調副会長の外貨準備のウォン運用発言、そうして、マスコミの常軌を逸した韓国偏重姿勢なども、この一連の流れから理解することができます。ウォン安政策は、日本企業からシェアを奪うために実施されてきたことを考えますと、自業自得の感は否めません。

 野田首相は、在日韓国人から献金を受け、民団でも謝辞を述べているのですから、首相の訪韓には要注意です。政治家の不可解な行動の裏には、小沢氏と同様に、表に出せない理由があるものなのですから。

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コメント (2)
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