万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

アメリカのサンディー被害―日本国は”トモダチ作戦”の恩返しを

2012年11月06日 15時44分55秒 | 国際政治
NYのデータセンター、ハリケーンとの闘い(WIRED) - goo ニュース
 本日11月6日は、アメリカの大統領選挙の投票日であり、アメリカに関するニュースはこの話題で持ちきりのようです。その一方で、ハリケーン・サンディーに見舞われたニューヨークでは、2万人もの住民が、今後、2週間にわたって家に住めない状況になると報じられています。

 11月初旬ともなりますと、ニューヨークでは最低気温が氷点下となる日もあり、冬に向かって寒さが厳しくなるこの季節で家を失うことは、住民の命にもかかわる大問題です。ハリケーンの発生当初には、被害の長期化は予測されてはいませんでしたが、ニュージャージー州でも大規模な停電が発生しており、復旧までにはまだまだ時間がかかるそうです。アメリカ政府は、国際社会に対して支援受け入れをアピールしてはいないものの(おそらく…)、東日本大震災において、アメリカが、被災地で大規模な”トモダチ作戦”を展開し、被災者を救援してくださったことを考えますと、日本国政府は、寒さに凍えるアメリカ国民を救うために、何らかの支援を行うべきなのではないかと思うのです(もちろん、断られる可能性もありますが…)。食糧や医療品などは足りているでしょうから、住民が暖をとる手段の提供が、最も必要な支援かもしれません。あるいは、民間にも寄付を呼び掛け、被災者の生活を支えるための経済的な支援を行うといった方法もあります。

 経済大国のアメリカにあっても、近年の中間層の崩壊により、ハリケーンの被害が打撃となる世帯も少なくないはずです。同盟国として災害時に手助けをすることは、日米同盟の基盤強化にも資するのではないかと思うのです。

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コメント (2)
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