万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

中国が尖閣諸島を狙うのは蓄財のため?

2012年11月24日 16時23分54秒 | アジア
中国新旅券に広がる警戒感(産経新聞) - goo ニュース
 中国が発行した新旅券の地図を見ると、驚くことに、台湾や南シナ海など、周辺諸国の領域までもが中国領として描かれているそうです。中国の野望は、留まるところを知らないのですが、その背景には、中国高官の資源利権獲得の狙いがあるのではないかと思うのです。

 尖閣諸島の国有化を口実にして、中国では激しい反日暴動が発生しましたが、政府当局は、愛国無罪とばかりに、この暴挙を黙認してしまいました。尖閣諸島が中国の領土であると主張する行動は、それが犯罪でも許されると…。暴徒をあたかも愛国者のように褒め称え、反日デモや不買運動を愛国的な行動として奨励したのですが、本当のところは、尖閣諸島を奪取することで、最も利益を得るのは、政府高官となりそうです。実際に、発足したばかりの習近平政権には、シノペックに関連する資源関係の有力者も参画しているそうです(習政権の対日強硬姿勢の背景として指摘されている…)。中国の周辺諸国に対する侵略的な行動の裏側には、国民には愛国心を訴えながら、蓄財のチャンスを掴もうとしている政府高官たちの野望が透けて見えるのです。軍事行動を起こしても、それは、愛国心のための言い訳することができれば、国民から批判を受けることなく、膨大な資源利権を手にすることができるのですから(日本との友好関係よりも私益を優先…)。

 中国の高官は、日本人が想像する以上に貪欲であり、また、狡猾なのではないでしょうか(日本国もまた、他国を批判はできませんが…)。中国国民には、政府の情報統制や煽りに騙されることなく、一党独裁体制を利用して、権力や利権の私物化にいそしむ自らの国の高官達の醜い実態を、ぜひとも、見抜いていただきたいと思うのです。

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コメント (7)
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