万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

歴史の反省なき暴力主義―国際法を遵守しない中国と韓国

2012年11月23日 15時58分46秒 | 国際政治
日本は歴史反省を=自民党公約に反発―中国(時事通信) - goo ニュース
 中国や韓国は、次期総選挙における自民党の政権奪回に危機感を感じてか、両国とも、しきりに、”歴史の反省”を口にして牽制するようになりました。しかしながら、歴史の反省を怠っているのは、中国や韓国など、国際法を遵守しない国なのではないかと思うのです。

 歴史上の経験は、必ずしも、当事国のみに教訓を与えるものではありません。両陣営に甚大な被害をもたらした第二次世界大戦に対する深い反省は、戦後、国際社会において、国際法の整備と、国家間の紛争を平和的に解決するための司法制度構築に向かう原動力となってきました。戦争の終結を待たずして、1945年6月には、国連の組織としてICJ(国際司法裁判所)が設立されています。日本国もまた、戦後にあっては、平和主義を掲げると共に、紛争解決手段として司法解決重視の姿勢を打ち出してきました(二国間条約にも明記…)。竹島問題では、サンフランシスコ講和条約締結後の1954年に、既に、ICJでの解決付託を韓国政府に提案しています。また、1958年には、日本国は、ICJの強制管轄受託を宣言しております。尖閣諸島についても、中国側が、ICJへの共同付託を提案するならば、日本国政府は、迷わずに応訴することでしょう(中国は、強制管轄の受託を宣言していないので、応訴の義務はないのですが…)。一方、中国や韓国はどうでしょうか。中国は、戦後にあっても、第二次世界大戦を反省することなく、チベットや東トルキスタンを軍事力を以って併合し、韓国もまた、竹島を暴力を以って不法に占拠しました(義勇兵を竹島に送ると共に、日本人漁民を殺害…)。中国も韓国も、人類の悲劇としての第二次世界大戦を反省するどころか、国際社会の努力を無視して、暴力主義に走ってきたのです。しかも、司法解決にも後ろ向きであり、アジアを無法地帯と化そうとしていかのようです。一体、どちらが、歴史を反省していないのでしょうか。

 隣国が、国際法を無視する暴力主義の国なのですから(法による抑止力が効かない…)、日本国も無防備ではいられません。中国も韓国も、日本国の防衛力や日米同盟強化が、自らの暴力主義に対する、日本側の当然のリアクションであることを、理解すべきではないかと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申しげます。


にほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする