文部科学省の調査によりますと、全国小中高のいじめの件数が、一挙に前年比で6倍となり、12万4898件にも達したと言います。この驚くべき件数の増加の最大の原因は、いじめの判断基準を、”主観重視”に変更したからではないか、と思うのです。
いじめという行為を、当人たちの主観で判断させるとしますと、被害者が増大することは当然のことです。何故ならば、人間とは、自分が被害者となる場合には敏感で、加害者になる場合には鈍感なものだからです。しかも、中立的な第三者がいませんので、たとえ自分に非があったり、被害妄想であったとしても、自らを被害者として申請することもあり得ます。もしかしますと、加害者さえ、自らを被害者と名乗り出ているかもしれないのです。
いじめの判断において主観を重視しますと、本当のいじめが、むしろ見えなくなるのではないでしょうか。全ての人が被害者となり得る基準では、対策のたてようもありませんし、意味がないように思うのです。
いじめという行為を、当人たちの主観で判断させるとしますと、被害者が増大することは当然のことです。何故ならば、人間とは、自分が被害者となる場合には敏感で、加害者になる場合には鈍感なものだからです。しかも、中立的な第三者がいませんので、たとえ自分に非があったり、被害妄想であったとしても、自らを被害者として申請することもあり得ます。もしかしますと、加害者さえ、自らを被害者と名乗り出ているかもしれないのです。
いじめの判断において主観を重視しますと、本当のいじめが、むしろ見えなくなるのではないでしょうか。全ての人が被害者となり得る基準では、対策のたてようもありませんし、意味がないように思うのです。