花の詩山の詩

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このブログは「花と山とを友として」の続編です

加波山にハンショウズルとヒメハギを探して

2015年05月06日 21時44分58秒 | アウトドアー
今日は、加波山の観察会の日だったが、家庭の事情で参加できず
10時過ぎに一人で加波山に行った。
実は、この時期に見てみたい花が有ったからである。

加波山の登山道に登ってびっくりした。
新しい山火事の跡が残っていたからだ。
登山道の両側に燃え広がった跡が生々しい。

ずいぶん昔にも山火事があって、今でもそのときの立ち枯れの木が
残っている。
それなのに、又、山火事を起こしてしまったのだろうか。
愚かな事をと腹立たしい。

私が見たい思っているハンショウズルの花は無事だろうか。
心配しながら尾根道を登って行くと、やがて火事跡は無くなり
山ツツジは散り、ツクバネウツギも盛りすぎのように見える

名の知れぬ小鳥がうるさいほどさえずり、夏のような日差しが暑い
心当たりの場所に着いたが、ハンショウズルを発見できなかった。

アケビの蔓が蔓延して、ハンショウズルの蔓がどれかわからなかった
少し戻って下からのぞくと、ようやくハンショウズルの蕾を見つけた
残念ながら、花が開いていないが、今年も会うことができた。
しかし、以前よりも数が少ない。
アケビとの競争にまけたのだろうか。


木陰にぶら下がるハンショウズルの蕾


ハンショウズルの蕾の大きい方


ハンショウズルの蕾の小さい方


ハンショウズルの葉っぱの形

ハンショウズル、漢字で書くと半鐘蔓、キンポウゲ科センニンソウ属
名前は火災の時にならす半鐘に花の形が似ていることと蔓植物なので

各地の山地の林縁などに生え、落葉性の木質の蔓植物、茎は細長く
多くは暗紫色を帯びる。葉は対生し3小葉。小葉は楕円形で長さは
4~9センチ、先はとがり、鋸歯がある。
花には花弁は無く、花を形作っているのは萼片、萼片の外側には
短毛が多い、縁には白い毛が密生する。
果実は痩果で長い白毛が密生する。

今週末には花が開いているだろうが、これるかな。
花は意外と短期間なので、忙しい花である。

もう一つの見たい花、ヒメハギには泣かされた。
この花、小さい上に横に這うので、見つけにくいし、撮りにくい花
だからである
何度も行きつ戻りつして、ようやく見つけたが、花の形を忘れていた
ので、本当にヒメハギか自信が無かった。


ヒメハギだと思う花


大きい花弁状のものは萼、花の先飛び出している飾りのようなものが
花弁だという。


ちょっとピンボケだがアップで


葉の形がわかるように

ヒメハギ、ヒメハギ科ヒメハギ属
和名は、萩の花に似て全体がちいさいことによる。
日当たりの良い乾いたところに生える多年草。
茎はかたく、基部で枝分かれして地面をはい、上部は斜めに立ち上がる。
葉は互生し、卵形または楕円形で長さ1~3センチ、幅3~17ミリ
先端はとがる。
茎の上部に紫色の小さな蝶形の花を開く。

他の写真は時間のあるときに掲載