鉄ちゃん爺やの 独り言

鉄ちゃん爺やは大阪に住んでますので
画像で隠れた関西の名所も紹介します。

鉄ちゃん爺や  伊勢の関宿をデジカメ散歩  パートⅠ

2012-10-24 22:50:07 | 旅行
毎年10月14日は「鉄道の日」と呼ばれてますんや。

日本で初めて鉄道が開通したのは1872年(明治5年)6月12日でした。

でもこの時は品川駅~横浜駅間の仮営業をしただけだそうな。

同年の10月14日に新橋駅~横浜駅(現在の桜木町駅)間が全線開通し
明治天皇のご臨席を仰ぎセレモニーが行われたそうですわ。

国鉄はこの10月14日を「鉄道記念日」として1922年(大正11年)に制定。

国鉄が民営化したのを機会にJR色の濃い「鉄道記念日」を「鉄道の日」に変更し
JRや全国の私鉄も含めて記念行事をすることに成ったちゅう訳でんな。


(JR西日本 一日乗り放題きっぷ)  (鉄道の日 記念乗車券)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット


「青春18きっぷ」は皆さんにも広く知られるようになってまっけど
「鉄道の日」には、こんなきっぷも有りまんねんで。

JR西日本だけしか乗れまへんけどメリットは使い方で出せますんや。

3000円なんで「青春18きっぷ」の2300円よる少しだけ高めでっけど。

さて~  元を取るにはどこまで行かないと駄目かな?

時刻表とにらめっこしながら、三重県の関町へ行くことにしましたんや。


(JR関西本線 加茂駅にて  キハ120形 気動車)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット


関西にもこんなローカルなディゼルカーが走っている処がおまんねんで。

それもたった一両で加茂駅~亀山駅間を1時間に1本だけ走ってますんや。

JR関西本線と名前は立派でっしゃろ、JR難波駅からここ加茂駅までは
大和路線と愛称も付けられて新快速電車が頻繁に走ってまんねん。

そやけどJR加茂駅からJR亀山駅まではこんなローカル列車になりまんな。

SLが華やかな頃は寝台特急「大和」が当時は湊町駅と呼んだJR難波駅から
東京駅まで走っていた時代がおまんねんで。

最後はJR名古屋駅からJR奈良駅まで急行「かすが」が一往復してましたんやけど
それも2015年(平成17年)に廃止となってしまいましたんや。

全国のJRで県庁所在地に1本の急行や特急も走らないという唯一の県が
奈良県でんねんわ、でも近鉄特急が代わりに走ってくれてまっけどな。

近鉄とJRが上手く住み分けて走ってまっさかいに奈良県では困る事はおまへん。


(JR関西本線 関駅に到着します~ )


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(JR関西本線  関駅の駅舎)


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自宅を出たのがAM6時30分でJR関駅にはAM9時30分の到着でしたわ。

ここは東海道五十三次の47番目の宿場町として江戸時代には賑わった処でっせ。

歴史的建造物として約200棟の家屋を江戸時代の雰囲気を残す形で旧街道に
住民が生活しながら保存維持する町興しをやってはりまんねんで。

電柱も地下に埋設して見事な江戸時代の宿場町を再現してまっせ。


(JR関駅前  国道1号線です)


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関宿は東の追分から西の追分まで1.8kmに渡って連なってますそうな。

どちらから廻ろうかと考えて東の追分を一番にすることにしまひょ。

ほな~ ぼちぼち 行きまひか~


(関宿 東の追分  伊勢神宮の鳥居)


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国道1号線から緩やかな坂道を登り切ると立派な鳥居がお迎えしてくれはりま。

この鳥居は20年に一度行われる伊勢神宮の式年遷宮に際して宇治橋から
ここ関宿は東の追分に移し替えられるそうでっせ。

だから確か、来年が式年祭宮だから新しく交換されるんでしょうな。

この画像は伊勢神宮側から旧東海道へ向けて撮影してまんねんで。


(東の追分  東海道側から撮影)


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なんで~ こんな田舎の関宿に伊勢神宮のそれも宇治橋の鳥居を移設するのかしら?

実はここが東海道と伊勢別街道との分かれ道になりまんねん、江戸時代には
朝廷は京都におましたでっしやろ。

だから京都から来る勅使や公家衆は京都から鈴鹿の峠を越えて
ここ関宿から伊勢別街道を通って伊勢神宮へ向かうのがルートだったようでんな。

だから京都からやって来る人にここから伊勢への街道でっせと云う意味で
伊勢神宮の宇治橋の鳥居に一礼してから向かったんでっしゃろか。

江戸からくる参拝客は四日市は日永の追分から伊勢街道へ向かうんでっけど
ここ日永の追分にも伊勢神宮の鳥居が置かれていると聞いたような気がしますわ。

伊勢街道と伊勢別街道は現在の三重県津市で合流して伊勢神宮へ向かうそうでんな。


(旧東海道  関宿の一里塚)


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これは残念ながら道路を拡張工事する時に削ってしまった感じでんな。

ほな~  関宿をこれから東の追分へ向かって歩くとしまひょ。


(関宿  木崎地区から京都方向を撮影)


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江戸から京都へ向かう旅人は東の追分から木崎地区を通って中心街の中町へ
向かうとこんな風景を味わったんでしょうな。

おや~  珍しい飾りを発見しましたで。



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地元のおばちゃんに聞いてみましたんや。

昔から伊勢講という、お伊勢参りの組織に加わっている家では一年を通して
〆飾りを玄関に吊り下げておく風習が残っているんだそうですわ。

ここ木崎地区が特に多く目に付きましたが中町や新所町の方へ向かうと
少なくなりまんのは、やはり伊勢神宮の鳥居が近くにあるからでっしゃろか?

奈良の当麻寺の参道にも同じく伊勢講だと云う〆飾りを見たことがおまっせ。



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(ご馳走場)   (関宿 中町地区)


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ここは江戸時代に大名や公家衆や幕府の重役が関宿に泊る際ここで
本陣の亭主や宿場役人が出迎えたり見送ったりした場所だそうです。

この前では大名行列も毛槍(けやり)を派手に振り廻して通ったんでしょうな。



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(開雲楼) (江戸時代は芸妓の置屋さん)  (関宿 中町地区)


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なんとなく格子窓や二階の手すりなどに昔の遊郭を見る様な感じがしますな。


(伝統建造物群 認定プレート)


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我々のように観光で見て回るには嬉しい風景だけどこの認定を貰うと
改造や修理には自治体の許可が要るし制限も在って大変でしょうな。

約200軒ぐらいが江戸時代から明治初期の建物だそうですわ。


(百五銀行 関支店)


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(百五銀行 関支店 ATMコーナー)


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銀行さんも関宿の景観を損なわないような建物でないと許可されなかったのかな。

新しい建物だけど良く見ると細かい処に心配りがされていまっせ。


(坂下宿 関宿 亀山宿) 


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坂下宿を過ぎると東海道では箱根に次ぐ難所だった鈴鹿峠になりまんな。

江戸の方へ向かうと次ぎは亀山宿でっけどここは幕府の宿場役人が常駐していたので
参勤交代の大名衆は遠慮して亀山宿には泊らなかったそうな。


(関宿  中町地区から 京都方向を撮影)


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(脇本陣 鶴屋の説明板)


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(旅籠 鶴屋) (江戸時代後期には 脇本陣を努めたとか)


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「関に泊るなら鶴屋か玉屋、まだも泊るなら会津屋か」と唄われたそうでっせ。

関宿でも三本の指に入る高級な旅籠だったんですな。


(江戸から百六里  いるはカルタ)


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関町が買い上げて小公園として百六庭と名付けて無料の休憩所ですな。

二階から関宿を眺められるコーナーも有りまっせ。

ここから見る風景が関宿を代表する写真として良く見かけまんな。


(百六庭 展望台から 鈴鹿峠方向を眺める)


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(深川屋  江戸時代からの和菓子屋さん)


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銘菓「関ノ戸」は今でも製造販売されている餅の和菓子です。

時間が無かったので味見はしそこないましたね。


(江戸側から眺めると 平仮名で書かれている)


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(京都側から眺めると 漢字で書かれている)


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(旅籠 玉屋)  (現在は 関町歴史資料館)


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先に書き込みました 「関に泊るなら鶴屋か玉屋~」 その玉屋さんですな。

300円を払って内部を拝見させてもらいまひょ。

長くなりますので今日はこれでお仕舞い。

ほんなら~  また近いうちに載させてもらいま  さいなら~
コメント (14)
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