甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

あやとりかけとり 桑名の宿

2016年05月26日 22時42分46秒 | 三重の文学コレクション
 大正11年・1922年、竹久夢二編集の日本童謡撰「あやとりかけとり」という本が、たまたまうちにあります。とはいっても、名著復刻のほるぷ出版のものです。1975年に出ています。その本がどういうワケか、うちにあるのです。

 たまたま開いたら、「三重の文学」に行き当たりました。簡単だから、どうぞ見てやってください。

……夢二さん、すごい生物を創造していますね。ビックリです。


   桑名の宿(しゅく)

桑名の宿で日が暮れて、

お茶屋の縁(えん)に腰掛けて、

お水(ひや)を一口(ひとくち)おくれんか。

お水(ひや)をあげるはやすけれど

つるべの底が抜けました。

やれやれきつい姉(ねえ)さんだ、

お茶を一杯(いっぱい)おくれんか。

お茶を上げるはやすけれど

茶釜の底が抜けました。

やれやれきつい姉(ねえ)さんだ、

煙草(たばこ)を一服おくれんか。

煙草を上げるはやすけれど、

煙管(キセル)の首が抜けました。

やれやれきつい姉さんだ。



 こりゃ、なんなんでしょうね。やれやれ眠く鳴ってきた。

帰るの少し遅すぎだ。私はクラクラ、もう眠い。


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