郊外のマンションにまでバブルが？

金曜日。丸々仕事なしの週末。晴れたり、曇ったり、はては晴れているのに雨がぱらぱら。
ニューウェストミンスターでは三連休の月曜日から「Hyack Festival Week」。「Hyack」（ハ
イァック）は先住民チヌーク族の言葉で「急げ」とか「早く」という意味だそうで、日本語とそっ
くりだからおもしろい。明日の土曜日は恒例のパレードがすぐ下の６番ストリートであるんだ
けど、英語にRain on one’s parade（パレードに雨を降らせる＝人の楽しみをふち壊す）と
いう慣用句がある通り、天気予報は雨。日が差して来たので今夜のサラダになるほうれん
草を収穫・・・。

　　　　　

新聞サイトを見ていたら、先月４月に売れたマンションの数が前年同月比で３３％も増加し
て、ベンチマーク価格も２０％以上値上がりしたと言う話。特にバンクーバー市の外ですご
い勢いで値上がりしているらしいから仰天。（供給量が多くて）派手に値上がりしていなかっ
たマンションもとうとうバブルに飲み込まれ始めたのかな。戸建てを諦めた人たちに加えて、
値上がりした戸建てを売ってマンションにダウンサイズする人たちが増えて、急激に需要が
増えたと言うことらしい。買いオファーが殺到して売値が言い値を大きく上回る「競り上げバ
トル」がマンションにも忍び寄っているようで、バンクーバーの狂乱が伝染病のように広がっ
ているということかな。

あちこちで（元々数の少ない）２寝室、３寝室の広めのユニットがかなり売りに出ているのは、
そういう需要を見越して売りやすくなったと考えるからなのかな。去年の引越し作戦で一番
先に内見に行った（我が家から見えている建物の）最上階のワンフロア独占のユニットなど
は１年前の２倍の言い値で売りに出ているからびっくり仰天。エレベーターを降りると家の中
という映画にでも出て来そうな設定だけど、いくら売り手市場で強気だと言っても１年そこそ
こで２倍（７千万円の利益）ってのはちょっと欲張りすぎじゃないかなあ。それよりも、そんな
バンクーバー並みの値段で売れるのかな。トカイナカのマンションなのに・・・。

マンションも急ピッチで値上がりしていると聞けば、「今買わなければ！」と焦る人が増えて、
ますます需要が高まると、１９８０年前後がそうだったように、立地などの条件が良くて広め
のマンションはますます値上がりするだろうから、戸建てを諦めた子育て世代はマンション
市場からも締め出されてしまいかねないな。もう他人事と言えば他人事なんだけど・・・。