らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

フィンガリング

2022年01月15日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 フィンガリング・・・・・。

 楽器を演奏する時にどの指で音程をとるか・・・・。

 フィンガリングのマイブーム(自分の習慣的指使い)は、若い頃からどんどん変化しています。

 それこそ学生時からプロになった頃は、この音はこの指で抑えるというのがほぼ決まっていたので、自分が弾きやすいかが重要で、音楽的な事は少し犠牲になっていました。なので、自動的に楽譜を読んでいて、自動的に決まった指で音を変えるだけでしたので、初見での演奏は全く苦になりませんでした。(音を並べるだけのフィンガリング)。

 クァルテットを本気でやるようになって、オーケストラだけではなくなり、その頃からヴァイオリンの時のようなフィンガリングを選択しなくなってゆきました。

 自分が感じた音楽に、今一番適したフィンガリングはどんなのがあるのか?模索の時を経て、フィンガリングの多様性(ちょっとかっこいいか・・・)を求めるようになってもう何年も経ちました。

 同じ音でもどの指で押さえるか?前後の音との関係は?ここには書ききれないほどの沢山な理由でフィンガリングを選ぶようになりました。

 元々ズボラなので、楽譜にはあまり書きませんが、同じようなフレーズでも違う指で押さえていることはよくあります。

 なので、フィンガリングの選択肢が広がり過ぎて、どんどん初見での演奏が出来なくなってきてしまいました。非音楽的なフィンガリングでは演奏したくないと考え出した結果なのです。

 他の人から見たら、なんていう指使い(フィンガリング)なんだ?酷い!と思われるかもしれません。

 でもやっと学生時の先生が示した指使いのようなフィンガリングを自らも選択できるようになってきたのかもしれません。

 フィンガリングの確定は死ぬまで出来ないもので、より表現したいものが変われば、また変化してゆくものなのです。

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弦を張り替える

2021年12月28日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 全てのヴィオラ関連業務が、終わりました。

 今年も頑張ってくれたヴィオラのために、新しい弦に張り替えました。

 業務が詰まっていると、なかなか張り替えるタイミングを見極められなくて本日まできました。

 明日からの練習で、徐々に慣らしてゆきます。

 通常なら明後日くらいには、安定してくると思いますが、年末年始どれくらい弾けますかどうか・・・。

 ゆったり、練習してゆきます。

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不良品

2021年12月20日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 昔、亡父の創業した製造会社で、注文品の不良品の%をどれだけ下げられるかが、取引先への信頼を上げる・・・・こんな感じの内容を大人たちが話しているのを子供の頃に聞いていた記憶があります。

 今の私の職業に照らし合わせると・・・・・。

 練習でできないことは本番ではできないという考えから、練習の段階から譜読みだろうとエチュードの練習だろうと音階練習だろうと、本番で使用しない音色ではさらわないという考えに行きつきました。

 この考えに至ったのは、数年前からで、学生時には、とにかく気持ちが入れば、練習した気になっていたし、楽譜の音符が並べば、はい!終了のような練習を(今から考えれば)繰り返していたように思います。

 不良品の音(音色・音程など)をいくら時間かけて練習したところで、時間の無駄。

 むしろ変な癖がつくより、楽器を弾かないで身体のケアをした方がいい気もします。

 どんな難しいパッセージでも、商品になるような音色で、ゆっくりから練習するのが重要でしょう。

 テクニックばかりに気をつられても駄目です。お客さんが聞くのは、突き詰めていけば音色だから。

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改善

2021年12月11日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 昨年末、楽器の大修理をした時に、以前から気になっていた顎当てを写真のものに交換しました。

 以前のものは黒檀製で、高さもあったので顎に引っ掛けるには重宝したのですが、元々重めの楽器だった(黒檀は重い)のと首のこり(たまに痛み)が発症することがありました。

 なので、何の引っ掛かりもない中央に装着するタイプのもの(ちゃんとした型の名前がありますが、ここでは良いでしょう)で、柘植製(軽い)のものに交換したのです。

 このタイプは、あまり在庫が無いので、探すのに少し時間がかかりました。

 交換してからやく1年。ほとんど首への支障はなくなり、私は快適に感じてます。

 一つ勘違いしないで欲しいのは、写真のタイプの顎当ての方が、首に負担が減るわけではありません。私にこのタイプが合っていただけで、本来は各々の演奏方法や身体のつくりによるのです。

 高校生や大学生を指導する機会がありますが、何年もヴィオラを弾いて来たのにも関わらず、顎当てとは違いますが、間違った肩当ての装着をしている子が割と多いのです。

 現在、私は肩当てを使用していませんが、肩当てを初心者の時にクラブ活動の先輩か顧問の先生から装着の仕方を見よう見まねでつけ始めるので(本当は必要ない子もいるはず)、肩当てではなく腕当てのように装着してしまっている子がいるのです。肩当ての左側はちゃんと左肩に乗っているのが正解で、左上の上の方に乗っている人は直した方が良いでしょう。

 ヴィオラはヴァイオリンよりも大きく、重いので、体に負担が少しでもかからない方法を個人個人が見つけるか(初心者には難しいかも)、指摘できる先生が必要だと思います。

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季節の変わり目。

2021年11月27日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 東京に住んでいた頃、山形に全く関わり合いがない頃は、東北の一県という知識しかありませんでした。

 東北イコール寒い・・・・。雪もたくさん降って豊かな自然・・・・。

 住んでみないとわからないことはたくさんあります。

 東北のあの場所は雪がほとんど降らないとか、風が冷たいとか・・・・。

 山形は、寒いだけじゃなく(夏でも涼しいと思っていましたよ・・・)、夏はカンカン照りの太陽が近いせいか、気温も高く本当に暑く、冬は雪多く(山形市や庄内地方はそれほどでも・・・年によります)寒いです。

 ヴィオラを弾くのが職業ですが、山形に来る前はあまり考えなくてもいい事柄なんだけど、考えた方が良いんじゃないかと思う事が出来て来ました。

 右手にもっている弓の毛に塗る「松脂」。舐めしてある馬の尻尾の毛が弓には張ってあるのですが、何もしないと楽器の弦に引っかからないで、音が出ません。

 なので専用の松脂が必要なのですが、季節により環境が著しく変化する山形では、お気に入りの松脂1種類では、対応が難しい気がしてきました。

 湿気の多い春から夏の体育館で演奏する時は、割と軽めでサラッとしたもの。

 冬で乾燥が強くなったら、夏に使用しているものより粘りのあるもの・・・・・。

 そんな理由から普段から何種類か松脂を持ち歩くようになりました(楽器ケースに入れています)。

 どの松脂を使用するかは、経験値と気分。

 別に神経質ではない人は、お気に入りの一品で良いと思いますが。

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日々の練習の中で・・・。

2021年08月20日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 楽器を趣味で弾いている間は、苦しいことより楽しさを求めながらレヴェルアップする方法を見つけ出す方が幸せになる気がします。

 プロフェッショナルになると、趣味では無く仕事ですから、日々の鍛錬も欠かさず行わないとなりません。

 家族旅行や今日はいいや・・・と練習をサボってしまえば、日ごとにレヴェルを維持するのは難しくなります。

 なので、追い立てられるように練習し続けているプロの人も多いと思います。実際は、2〜3日くらいサボっても同じだけ費やせば回復するでしょう。しかし、一瞬でも衰えた、調子悪いという気持ちになるのは演奏していて本当に辛いです。

 日々の練習で、今日は調子悪いな・・・ここのところ調子悪いなぁと感じながら練習するのは、苦痛を伴います。ただの力業で、調子を取り戻そうとしても変な習慣が身につくだけなので、逆効果になりかねません。

 そういう日は練習しない方が良い時もあるかもしれませんが(個人差)、私の場合は昔の師匠の言葉を信じてやっています。「自分の演奏が気にくわないときこそ、自分の耳が先にレヴェルアップしてしまい、もっと練習しなさいと言うことです」。闇雲に練習する事は避けて、原点にかえって、楽器を磨く、しっかりチューニングする、ちゃんと弓に松ヤニを塗る、そして気を静めながら10分ほど開放弦だけで色々なボウイングを弾く、そこまでで楽器がなってきたらあらためて音階なりを弾いてみるをしています。

 何時間も楽器と格闘しているよりも、ものの数十分で調子は戻ってくる方向になっています。

 あくまでも私の場合ですが。

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色々片付けました。

2021年07月08日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 今週はお休みをいただいていたので、色々な雑務をこなすことが出来ました。明日の夕方には独身生活は終わってしまうのですが、今週はなかなか有意義に過ごせました。

 楽譜とメトロノームを写したら(写真が下手くそだけど)、もの凄く練習頑張っている風になることを、今更ながら発見しました。

 メトロノームの話は、以前書いたような気がしますが、最近のおしゃれなデジタルなメトロノームは、光の点滅と音でテンポを知らせるような作りになっています。

 それだと正確なテンポは分かりますが、練習していてももの凄く合わせ辛いものです。

 なぜならテンポには幅があって、昔ながらの振り子のメトロノームは、「かちん」だか「き〜ん」だかの音がする間に振り子が揺れるので、テンポには幅があることを教えてくれます。

 吹奏楽などをやっている学生さん達は、持ち運びが便利なデジタルのメトロノームを持っている人が多いようですが、本当なら振り子タイプのモノを薦めます。

 最近は小さいタイプもありますし。

 ということで、今週は、自分の練習も出来ましたし、休み明けには元気に活動再開できそうです。

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ヴィブラスラップ

2021年06月23日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 みなさん「ヴィブラスラップ」という楽器を知っていますか??

 お笑いコントの中で効果音として使われることもあるし、芸人さんでもこの楽器を使って叫ぶ芸をする方がいらっしゃいますので、知っている人もいるかもしれません。

 写真のような打楽器です。手でたたくと「くわぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜ん」と面白い音がする楽器です。

 今年1月に、約3ヶ月の大修理から帰還しました私のヴィオラ。

 世の中の気候が暖かくなってきて、湿気とホールでの冷房の差なのか?またヴィオラの調子が悪くなりました。

 楽器のボディのあるところをたたくと、このヴィブラスラップのような音がするのです。

 完全に、おそらく楽器の中のどこかが、はがれたに違いありません。

 また修理に時間とお金がかかると思い、憂鬱になります・・・・・・・。

 今週の東京・大阪公演はこの傷物のヴィオラで演奏するしかありません。大きいヴィオラは当分弾きたくないので・・・・。

 楽器が完全になるとビビビビビビビビ・・・・と雑音が混じってしまいます。

 ある程度、弾き方も制御しないと皆さんに迷惑がかかります。

 楽器をならさないように演奏するのって悲しいなぁ・・・・・・。

 この後、どこで修理に出せるかも考えなくてはなりません。山形Qの定期演奏会も近いし・・・・。

 さて、どうしようかな・・・・・。

 ワクチンのスケジュールのこともあるし、頭の痛い梅雨でした。

 

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楽器と話し方

2021年06月09日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 最初から謝ります。本日は芥川龍之介の「鼻」の話ではありません。

 ここ数年考えていた個人的な愚説をだらだらと書こうと思います。

 話し方とその人の楽器のスタイルは似ていると、都市伝説のように言われることがあります。

 確かに知り合いの弦楽器奏者達(管楽器の方は良くわかりません)の話し方・声質・声の音量は、その人が弾く楽器のスタイルに似ている事が多いような気がします。

 音量が小さくぼそぼそと話す人は、楽器もぼそぼそと弾く特徴な感じもするし、周りの人に聞こえるようにギャーギャー話すタイプの人の楽器スタイルは、周りの人への迷惑は二の次で音量勝負な所もあるし・・・。

 少なくとも声の音量と滑舌は、自分の弾く楽器のスタイルに酷似していると思います。

 少し話がそれますが、そもそも人前で話す時に、聞いている人に心地よく伝わる会話(声)というのは、どういうモノなのでしょう?

 私は、滑舌が悪い方で、声もそれほど通る話し方ではありません。

 最近それを改善する良い方法を見つけました。鼻をつまむのです。

 声帯が震えて口から声が発せられる時に、鼻腔から空気が漏れて、声に芯が無くなり遠くに届かなくなっているのです。

 鼻から空気が漏れなければ口からだけ「音」として声が出て、よく伝わるのです。良く伝わるのですが、人前で鼻をつまむわけには行きません(恥ずかしい)。なので、意識して鼻から空気が漏れないようにして、口を大きく開けて腹から声を出せば良いのです。

 しかし、鼻から空気が全く漏れなくなると、声ははっきりしますが、少し威圧的な固い音色になります。心地良い声とは言えません。

 なので、鼻から空気がダダ漏れしないようにしながらも適度に鼻から空気を出しながら話した方が、良い声になる気がするのです。

 楽器の話に戻りますが、全く鼻から息が漏れないような固い音色しか出せないスタイルで演奏する人もいれば、鼻から空気ダダ漏れで柔らかくてやさしい音色なんだけど滑舌が無くて良く聞こえないスタイルで演奏する人もいます。

 楽器の音色に関して言えば、七色の音色(グラデーション含)で、色々な色を持った奏者の方が、聞いている人も感動するでしょう。

 スタイルもこうでなければならないという話では無くて、多様性をもつ方が良いような気がします。

 なんだか本当にだらだらとまとまりの無い話になってしまいました。

 おしまい。

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間違いを習慣にしてはいけない。

2021年06月04日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 難しい楽譜(部分)を演奏テンポで、何回も間違いながら練習するのは、間違い(間違うことを)を習慣づけているような気がして、いつぞやからは、止めました。

 ポジションが決まるまでひたすらに絶対間違えないテンポまで落とします。

 音程・音色正しいものを自分にすり込んだ方が、本番で上手くいく確率が上がるからです。

 力んだり、自分の気持ちだけ入って耳が留守になっていたりは、一番したくない練習方法です。(上達には自分を客観視出来る事がまず大切です)。

 自分が難しいと感じる楽譜には、理由があって、ポジション移動だったり、移弦だったり、その原因を知るのも「難しぃ〜から・・・」と言い訳を言う前に見つけられるのが成長の第一歩だと思うのです。

 現在、ちょいと難しいと思う音楽にぶつかっています。

 理由を分析して、然るべき対処をして、練習で乗り越えたいと思っています。

 言うのは簡単だけど、実行にはそれなりに努力も必要だし、苦痛も伴います。

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音階練習

2021年05月22日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 楽器〜特に鍵盤楽器や弦楽器を上手くなるために音階練習をしなければならないという考えは、間違っていないと思います。

 ヴィオラで言えば、カールフレッシュや小野アンナの音階教本など小さい頃から先生にやらされた人も多いでしょう。

 私は正直申し上げて、音階練習は大嫌いでした。単純作業を永遠と繰り返してやることに興味がわかなかったのです。

 音大に行っていた時も「音階試験」なるモノがあって、とても嫌な記憶しかございません。

 音階よりもBachなどを練習して音階練習の替わりにしていたくらいです。

 コロナ渦でお仕事が一旦無くなった事は、自分の演奏を見つめ直す良いきっかけになりました。

 その中で、若い頃あれほど嫌だった音階練習を見直すことにしました。

 プロの人でも、音階練習をするときに、必ず練習する調の「ど」の音からしか練習しない人が多くいます。

 何も考えずに、C-Dur(ハ長調)ならCの音から、F-Dur(ヘ長調)ならFの音からといった具合です。

 音階練習は、実際音楽を奏でるときの練習ですので、より実践的な練習をした方が良いと気づきました。

 作曲家が書いた作品は、どのフレーズも必ず「ど」の音から始まるというというわけでは無いのは、誰でも分かりますよね。

 例えば、C-Durの作品の中には、Gからはじまるフレーズもあるし、Fから始まる合いの手もあるのは当然のことですから、どの音からもC-Durの音階やアルペジオを弾けた方が良いに決まっています。

 なので、色んな調性で音階練習するのですが、色んな音から始まる音階を練習しています。

 そうすると調性で凝り固まっていた頭が、今度は「旋法」の感覚も入ってくると言うことが、最近わかり初めて来ています。

 てな事を考えて練習していたら、玉木宏樹氏が書いた「革命的音階練習」という音階教本に出会いました。

 氏の書いた序文を読んでいるとふむふむ納得できることも多々あって興味深かったです。

 いくつになっても新しい発見が有るもんです。

 

 

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ヴィオラ Vol.51

2021年05月20日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 ヴィオラの話とは、直接関係ない話かもしれませんが・・・・・・。

 今日はミュートの話です。

 ミュートとはなんぞや?の人のために書くと、ミュートは、弦楽器の駒の上に装着すると、音が小さくなったり、音色が変化します。

 私の師であるU.Koch先生は、ミュートは弱音器ではなくて変音器という考えで、自分の生徒には、手軽に手に入るゴム製のモノでは無くて、木製のモノを推奨していました。

 木製のミュートは、確かに弱音になると言うより、音色がかすんだような音に劇的に変化して、音量はそれほど下がりません。

 私も木製のミュートの音色の方が好きですが、弱点があって、装着をしたり、外したりに少し時間が必要です。クァルテットやソロの時は、殆ど木製のミュートを使っています。

 一方、ゴム製のミュートは、音量が少なくなる事が目的なような気がします。ヴィオラはただでさえくすんだ音色なので、ミュートが必要なのかどうか根本的な話になることもあります。実際、ヴァイオリン、チェロにはミュートの指示がある箇所でも、ヴィオラには無い場合もあります(Mozartなどでよく見かけます)。良いところは、着脱が容易で素早く出来ます。

 このゴム製のミュートは、着脱が容易なのですが(ミュートを付ける箇所は、静かな音楽の事が多いです)、購入したモノをそのまま使用すると、静かな場面で「ボリボリ」「ゴリゴリ」と駒に装着する音がしてしまうことがあります。プロの中でもそういう音に無頓着の人もいますが、音楽を阻害する音は極力出さない方が、良いに決まっています。

 音楽と関係ない雑音を出さない為には、駒に付いたゴムの黒ずみをシンナーなどで落とすこと。

 もう一つは、写真では分かりづらいですが、上のミュートは購入したままのモノ、下のミュートは少し加工して音が出ないようにしています。

 加工の方法は、色々あると思いますが、私の場合は駒に装着する部分を少し拡げるのと、砂で少し磨いてあります。

 ゴム特有のべたべたした感じが少なくなって、木の駒に装着したときに音がしないのです。

 砂では無くて、家の掃除機の中の埃まみれにしても良いかもしれません。(勇気がいりますが・・・)。

 とにかく黒光りしているゴムの表面をくすませるのです。

 正式な方法では無いので、各々やり方は見つけて下さいね。

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交換2

2021年04月13日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 昨日に続き、交換。

 タイヤでは無くて、ヴィオラの弦の交換(張り替え)です。

 元々子供の頃からアマチュアの時まで、弦は切れたら交換するモノだと思っていたので、弦の交換に関しては、他のプロの人より少しのんびりかもしれません。

 一人で練習していても弦のことまで(道具全般について)、頭はほぼまわりません。技術や音楽のことだけなので、自分がクリア出来ない課題について道具のせいにして、そちらに気をつられることはほぼありません。

 しかし、本日は山形弦楽四重奏団の練習で、他メンバーの音と合わせてみて、さすがに今張ってある弦じゃやばいだろうという気持ちになり、帰宅後交換となりました。

 新しい弦は、倍音の出方がパワーアップするので、今まで何で早く交換しなかったのだろうと毎回思いますが、結局面倒くさがり。

 残念。

 新年度、新しい気分で臨めそうです。

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ヴィオラ Vol.50

2021年04月10日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 久しぶりにこの題名でブログを書きます。

 当ブログのアクセス解析をたまに見ますが、どうやらこのブログは、ヴィオラの事を書いた記事が一番読まれているようです。

 随分昔に書いたブログ記事を読まれる事は、少し恥ずかしい気分も。

 今とは考え方も違う事もあるし・・・・・・・。

 さて、もうすぐ年寄り扱いされそうな中年プレイヤーが感じている自分の演奏に対しての衰えを本日は書きたいと思います。

 あくまでも自分の場合ですが、とお断りをしておきます。

 一番衰えを感じているのは、瞬発力というか・・・・もっと具体的に言うと目かもしれません。

 若い頃は、楽譜を目で確認してから、弾くまでの速度が0コンマ何秒か?今より早かった気がするのです。今より多忙だったフリーの時など、もちろん楽譜を仕事前に練習していきましたが、それでもたくさんの曲を抱えていると間に合わないときもありました。それでも練習時は初見でごまかせたと思っています(ごまかせたと思っていたのは自分だけかもしれませんが)。

 今は、楽譜の音符を目でとらえてから、実際左手の指が動いたり、弓を動かしたりするのに少しだけ遅いのです。

 瞬発力の衰えと書きました。

 誰でも通る老化ですが、そのためにしている対策としては・・・・・。

 楽譜を以前より練習して行くことが多くなったこと。

 もう一つ、今弾いている音符ではなくて、もっと先の音符に目を移しながら演奏していること。

 これからも色々と衰えを感じる事でしょう。

 老化さえ、楽しみながら演奏して行きます。

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ヴィオラの練習時間

2021年04月03日 23時59分59秒 | ヴィオラ

 たまにプロの方って、毎日どれくらいの時間練習されているんですか?

 と聞かれることがあります。音楽鑑賞教室などで、子供達からも質問されることもあったかも?

 表向きな答えとしては、空いた時間があれば何時間でもと答えるのがプロが、質問した人の夢を壊さないための良い答えかもしれません。

 実際は、どれくらい練習時間をとっているのか?他のプロの人にも聞いてみたいくらいです。

 私の場合はと断言しておきます。

 プロフェッショナルを目指していた学生の頃は、それこそ一日中練習していたような気がします。もちろんデートもしていましたし、他にやらなければならないこともたくさんありましたが、とにかく時間を見つけてがむしゃらに練習をしていた気がします。

 当時から左手に腱鞘炎を持っていたので(最近はほとんど痛みが出ることが無くなりました)、力んだまま(当時は力の入れ加減がよくわからなかったのです)何時間も弾き続けられなかったので、休み休みやっていましたっけ。休みの時間は楽譜とにらめっこばかり。

 現在は、練習の仕方(内容)にこだわっていますので、闇雲に長い時間練習する事は無くなりました。

 それでも生まれつきの性格なのか?練習始めるまでの勇気を振り絞るのに、他の人より覚悟が必要な気がします。

 練習する前に、部屋の掃除をしてしまったり、楽譜整理始めたり・・・・・・。要するに逃避行為がワンクッション入ってしまうのです。

 あるとき気づいたのですが、やる気が無くてもとりあえず楽器ケースを開けようと努めました。

 そして、楽器を無理矢理でも構える事にしたのです。

 時間は決めません。

 今日はこれだけはやると決めるだけです。

 どうしてもやる気が出ない時は、30分でも超絶長く感じますし、乗っている時はそれこそいくらでも弾いていられます。無良のある性格は生まれ持ったモノで、しょうが無いです。

 最近は、練習前の無駄な逃避行為はしなくなってきました。

 楽器を練習してから、逃避行為でやろうとしていたことを行うぞ!と思うようになってきたのです。

 しかし、練習が終わると、疲れて何もしたくなくなるのが、通常の日です。 

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