らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

才能

2005年12月02日 23時39分35秒 | 音楽
 たまに「うちの子は音楽の才能があるでしょうか?」や「プロになれる才能って?」という質問を受けることがある。

 確かにすぐ指摘したことを出来る子もいるが、それは才能では無く実力である。音感が良いとか指が速くまわるとか、よく聞くが。音程が良いとか。そもそも例えば442のピッチで弾くことが出来るという人は音程が良いのだろうか? 乱暴な言い方をすると100人のオーケストラで演奏中熱演になってきてピッチが多少上がったとしよう。自分だけ正しい442のピッチで演奏していて果たしてその人は音程が良いのだろうか??

 まわりに合わせられないピッチ感を持っている人は、かわいそうなのだと昔聞いたことがある。

 話がそれた・・・・。 音楽の才能で実は大事だなと思うことは、何時までも楽器をいじくっていて飽きない人。言い換えれば長時間の練習が出来る人。そしてここぞと集中力を持つことが出来る人。謙虚な心を持って自分の演奏に客観的になれる人。などなど。

 一番重要な才能は音楽が好きな人!!

 昔、音大の学生時代の同級生にK君という友達がいた。 たしかに1・2年生の頃は、何をやっても不器用でまわりから陰口をたたかれていた。音程も無いし、リズム感も無く、初見もきかない。など 。しかし彼は多々の誘惑や陰口に負けないで卒業するまで暇を惜しまないで練習し続けた。その練習でさえ「あいつのやり方は効率が悪い!」「意味無い!」等・・・・。

 その後のK君は、今や東京の某プロオーケストラの団員さんである。 一般の音大生程度に人の才能なんて見抜ける訳ない!! 陰口をたたいていた人達は・・・・??


 いまでもそのK君はかけがえのない親友である。
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