らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ヒンデミット / ヴィオラ・ソナタ集 小林秀子、C.ヴィッカース

2011年08月03日 23時59分27秒 | お気に入りのCD
収録曲
P.ヒンデミット:
・ヴィオラ・ソナタ へ調 Op.11-4
・ヴィオラ・ソナタ Op.25-4
・ヴィオラ・ソナタ ハ調 (1939)

 20世紀最高の作曲家~ヴィオラ奏者はそう思う人も多いのでは?~P.ヒンデミットのヴィオラとピアノの為のソナタ集。

 ソナーレQで活躍したドイツ在住の小林秀子氏とキャサリーン・ヴィッカース氏のピアノによる演奏。

 器用にガリガリ演奏するタイプではない小林秀子氏の演奏は、まさに待望の理想的な演奏。上澄みだけの美しい音ではなくて、重心がしっかりした(土台がしっかりした)ヴィオラらしい美しい音を奏でている。そして、音が飽和しがちな曲を空気感のある隙間を与えているのは、よく息のあったピアノ奏者のおかげ!!息苦しくならない名演!

 昔、彼女にクァルテットのCDにサインを求めた事があるのだが、照れながら嫌な顔もせずにしてくれたのを思い出す。クァルテットのヴィオラ奏者は、こんなにレベルが高いのか?と思わず自分が(比較するのも烏滸がましいが・・・)、クァルテットに携わったり、ヴィオラを演奏する資格がないのじゃないか?とこういう良い演奏に出会うとたまに思ってしまう。

 ここ数年で、数多く発売されたP.ヒンデミットのヴィオラソナタを収録したCDの中ではピカイチの出来だと思う。SACDなのもその音色を忠実に再現してくれている事に貢献している気がする。

 3000円というフルプライスは最近では珍しいが、購入して間違いないCDだ。

(追記)
 ヴィオラとピアノの音が分離しているのにアンサンブルとして一緒に聴こえる!目の前で演奏を聴いているような優秀な録音のCDを出しましたね!といつも山形響のCDの録音に立ち会ってくれている松田さんに言ったら「あれね!俺の録音なんだよ。プレイヤーが優秀だし」との答え。へぇ~100回!家帰ってから名前発見。凄い技術者が山形響に携わってくれているんですね。感謝!
HMVジャパン
コメント
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