ライプツィヒ弦楽四重奏団

　なんだか五十肩と温泉の話題ばかりで申し訳ないっす。たまには音楽の記事でも書きます。

　先月の中頃、被災地の宮城県～宮城野区文化センター パトナホールで行われたライプツィヒ弦楽四重奏団の演奏会に行ってきました。たまたま奥さんの両親が住んでいる苦竹から歩いて行けるほどの距離に出来たパトナホール。室内楽などで本格的な演奏会が出来る良いホールでした。2011年以来毎年被災地で復興支援音楽会を開催してきたドイツの名門～ライプツィヒ弦楽四重奏団の演奏会にやっと行くことが出来ました。被災地の宮城県・福島県の中学生も招待されていたようです。プログラムは、W.A.モーツァルトK.465、L.v.ベートーヴェンOp.18-5、J.ブラームOp.52-2でした。ここ2年の間に山形Qで演奏した曲なので、スコアもとりあえず頭に入っていました。

　クァルテットの演奏会に来て、どこかの声部に注目しないで、4声部全てを聴けていたのは初めての経験でした。2008年まで1stVnを担当していたアンドレアス・ザイデル氏は名手でしたので（もの凄く好きなVn奏者でした）、その後を継いだ若いシュテファン・アルツベルガー氏はどういう風に共鳴しあうのか？興味津々でした。（CDでは聴いていました。）アンドレアス・ザイデル氏だけではなく、その他のメンバー（私と同世代の方々）の力（ちから）有ってこその弦楽四重奏団の音だったのだと再認識しました。シュテファン・アルツベルガー氏に交代してもその魅力は欠けること無い演奏会でした。音程やリズムを合わせにかかることなく、音楽のフレーズ・呼吸を共有するだけで後は自由。そこのあたりは日本人には難しいところかもしれません。どんなにffでも息が詰まらない、空気を含んだ音で、他のメンバーと共鳴してゆきます。あたり前の話ですが、クァルテットは4人で演奏するものですね。前半のW.A.モーツァルトとL.v.ベートーヴェンはチェロ奏者以外、立って演奏していました。

　ホールが良い響きを持っているために、立っても座ってもそう違いは分からなかったのですが、どうなんでしょう？私は座って演奏している方が、落ち着いて聴けます。古いっすかね考え方が・・・・。

　アンコールも弾いていただき、過密スケジュールの中、大いに癒されました。

　プロの演奏家でも、自分よりはるか上のクラスの演奏（勿論自分がお気に入りの）を聴いて癒されることがありますが、（悔しいという気持ちを持つ人もいるのかしら・・・・）世界一の演奏家は、何を聴いて癒されるのかしら・・・・。例えばハイフェッツは他のVn奏者を聴いて癒されることはあったのかしら・・・なんて変なことを考えてしまいました。超一流ではないプロで良かったかも・・・汗。