らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

クァルテット

2014年06月11日 23時59分59秒 | クァルテット
 本日の話は、確実に事実だと言い切れないので話半分で読んで下さいませ。

 弦楽器奏者にとってストリングクァルテットというジャンルは、あこがれであり、いつかはやってみたいけど仲間集めも大変だし・・・などなど肯定的なジャンルだと思っていました。私個人がクァルテット馬鹿なので、そう思っていただけなのでした。このジャンルは地味だから嫌いと言いきる人もいるようです。

 欧米のようにクァルテットだけでご飯を食べている人がほぼいない日本では、クァルテットに対して様々な考え方があるようです。クァルテットだけではご飯を食べることが出来ない日本では、(NPOを興し、全国を駆け回っている希有なクァルテット・エクセルシオという存在はあります。)色々な形のクァルテット(しつこいので以下=Q)があります。

 我々のようにオーケストラに所属しながら仲間達と1年に1回位演奏会をする団体。数年に1度昔の友人達と演奏会をする団体。学校の先生などをしながら活動する団体。などなど色んなQがあります。大抵は自分達が演奏したい曲を公演してしまうと、仲間割れや自然消滅などして、つぶれるパターンが多いです。大学やホールお抱えのQという習慣も文化も無いので、結局Qをしたいなら自分達の意志でという事になります。

 我々山形Qのメンバーは、Qだけでご飯を食べるなんてそもそも考えていませんが(実現はとうてい無理だと思っています。)、とにかくQ活動がしたくて集まっています。Q音楽が好きでしょうがないんですよ。どっぷり中毒です。だからお金にならない定期演奏会も年に数度やるし、練習日だってオケ休みの日は集まるのです。各メンバー家庭持ちなのによく14年も続いてきたものだと、今更ながら思っています。奇跡です。

 我々のような貧乏暇なし団体もあるし、お金のために毎回寄せ集まる「ごとしQ」~仕事Qもあります。パーティーや演奏会を依頼されて、一人あたりギャラはいくらになるから仲間集めて、「アイネク」「アメリカ」「ポップス」などを1日位の適当な練習で通して、はい本番。はいギャラいただきます。おつかれさま。今日は解散。みたいな・・・・。その人達に取ってはQは、金のなる木です。ちょいと小1時間から2時間位演奏して、数万円。

 私としては、そういう活動をしている人を非難はしませんが、Qの楽譜の裏にある本当の音楽にいつまで経ってもたどり着けなくてかわいそうな方々だと密かに思うだけです。心の底から本当に時間を無駄にしているなぁと思うのです。ギャラをもらった分だけ、そういう人達は下手くそになって行きます。適当にぶつからないで演奏する事を体に覚えさせているのですから・・・・・・。

 Qの音楽はそういうものでは無いはずです。一生かかっても自分の成長と共にかけるだけの価値ある音楽だと思うわけです。時には(いつもだけど)仲間と争ったり、嫌なこともたくさんあります。人間だもの。そういった意味では、クァルテット・エクセルシオは出すCDごとに魅力的な音楽を展開していますし、日本で唯一経済性と音楽活動の探求を両立しつつある団体かもしれません。

 ちょいと真面目な話を書きました。さて、山形Qの次の練習日は??修行は続きます。

 
コメント
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