最初から謝ります。本日は芥川龍之介の「鼻」の話ではありません。
ここ数年考えていた個人的な愚説をだらだらと書こうと思います。
話し方とその人の楽器のスタイルは似ていると、都市伝説のように言われることがあります。
確かに知り合いの弦楽器奏者達(管楽器の方は良くわかりません)の話し方・声質・声の音量は、その人が弾く楽器のスタイルに似ている事が多いような気がします。
音量が小さくぼそぼそと話す人は、楽器もぼそぼそと弾く特徴な感じもするし、周りの人に聞こえるようにギャーギャー話すタイプの人の楽器スタイルは、周りの人への迷惑は二の次で音量勝負な所もあるし・・・。
少なくとも声の音量と滑舌は、自分の弾く楽器のスタイルに酷似していると思います。
少し話がそれますが、そもそも人前で話す時に、聞いている人に心地よく伝わる会話(声)というのは、どういうモノなのでしょう?
私は、滑舌が悪い方で、声もそれほど通る話し方ではありません。
最近それを改善する良い方法を見つけました。鼻をつまむのです。
声帯が震えて口から声が発せられる時に、鼻腔から空気が漏れて、声に芯が無くなり遠くに届かなくなっているのです。
鼻から空気が漏れなければ口からだけ「音」として声が出て、よく伝わるのです。良く伝わるのですが、人前で鼻をつまむわけには行きません(恥ずかしい)。なので、意識して鼻から空気が漏れないようにして、口を大きく開けて腹から声を出せば良いのです。
しかし、鼻から空気が全く漏れなくなると、声ははっきりしますが、少し威圧的な固い音色になります。心地良い声とは言えません。
なので、鼻から空気がダダ漏れしないようにしながらも適度に鼻から空気を出しながら話した方が、良い声になる気がするのです。
楽器の話に戻りますが、全く鼻から息が漏れないような固い音色しか出せないスタイルで演奏する人もいれば、鼻から空気ダダ漏れで柔らかくてやさしい音色なんだけど滑舌が無くて良く聞こえないスタイルで演奏する人もいます。
楽器の音色に関して言えば、七色の音色(グラデーション含)で、色々な色を持った奏者の方が、聞いている人も感動するでしょう。
スタイルもこうでなければならないという話では無くて、多様性をもつ方が良いような気がします。
なんだか本当にだらだらとまとまりの無い話になってしまいました。
おしまい。