このCDは、私が音楽大学に入学した頃に発売されたCDで、我が恩師U.Koch先生の参加していたBell'arte-アンサンブル(弦楽三重奏団)が演奏した録音です。
当時のメンバーは、Vnは、S.ラウテンバッハー、VaはU.コッホ、VcはM.オステルタークの3人でした。
収録曲は、次回の山形Q 定期演奏会でやるE.v.ドホナーニ 弦楽三重奏のためのセレナーデ Op.10、Z.コダーイ 2つのヴァイオリンとヴィオラの為のセレナーデ Op.12、Miklós Rózsa(読み方が分かりません)無伴奏ヴァイオリンソナタ Op.40です。
自分が教えを請う先生のCDを入学した当初、リサーチして購入した中の1枚で(当時はインターネットが一般的では無く、CDショップや中古レコード屋さんに行くか、レコード芸術などの専門誌を見るしか有りませんでした。本人に聞いても記憶が定かでは無いとかわされることも)、先生の音源はLP時代の物が多く、CDでは数枚しか見つけることが出来なかったので、ソナタや協奏曲のCD以外では、相当聞いたCDです。
その頃からいつかは、ドホナーニもコダーイも演奏したいと思っていました。コダーイは、山形Q 第7回定期演奏会で演奏しましたが、ドホナーニは演奏する機会がなかなか訪れずにいましたが、やっと今回の第80回で実現できます。
あらためて聞いてみると先生のヴィオラの音は、彼しか持っていない魅力的な音色で、その音を聴けば、昔習っていた頃のことをたくさん思い出します。
先生がいなければ、今プロとして演奏している私はおそらく存在していなかったように思えてくるし、感謝の気持ちと初心に戻る気持ちがあふれ出てきます。