Roy Haynes ( 仏 Swing M.33.337 )
昨日ダメ出しした Jimmy Gourley は、ここにもその名前が見られます。 この頃の録音にはよくあるいろんな楽器のごった煮のようなセッションで、
テナー、バリトン、ギターを入れたセクステットが何をやりたいのかよくわからない演奏を繰り広げますが、バルネの初録音とも言われる演奏が
聴けることや渡仏したロイ・ヘインスを中心にしたよく纏まった演奏になっているところなどはまあまあいけるかな、という内容です。
"Jordu"ではギターがテーマの主旋律を弾いてアンサンブルを引っ張るアレンジで悪くないかなと思いますが、他の曲では陰影に乏しい単音の
フレーズを弾いていて、アメリカのギタリストたちと比べると魅力に欠けます。 この人も確か生まれはアメリカだったはずですが、
この頃から既にフランスで活動をしていたようです。
この頃の古いレコードというのは内容の説明が難しくて、これ以上何か書こうにも何もなくて本当に厄介です。 聴くべきところも見当たらず、
未熟な音楽という以外に何もありません。 そう考えると、同時期にアメリカで大量に作られていたダンス・ミュージックなんかはレコードと
しての価値は低くても、内容は立派だったなあと思います。 少なくとも、それなりに楽しめますからね。 こういう無味乾燥なレコードを
聴いた後は、例えばボビー・ハケットのキャピトル盤のような優美なレコードが聴きたくなりますが、今は持ってないんだよなあ・・・・