おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は中小企業白書(2016年版)の351ページ「第 2-5-71 図 条件変更後の業況感とその変化の要因」をみましたが、今日は354ページ「第 2-5-72 図 成長投資の際に、金融機関に望む条件や性質」をみます。
下図から中小企業が成長投資を行う際に、金融機関に望む条件や性質について見ると、全ての段階において、「担保・保証を必要としない」、「当初の一定期間に低い金利が適用される」といった項目が50%を超えていることが分かります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/7e/4d90e3e52c7fd1d87996e3d6545435e3.png)
白書は、また、「元金の返済について据え置き期間が長い」についても30~40%程度となっており、投資後すぐに収益に結びつかないと考えられる成長投資については、調達コストを抑えるために当初一定期間は金利が低いことが期待されており、資金繰り負担を軽減するために元金の返済が開始するまでの据置期間を長くとることを中小企業が望んでいることが分かる。
しかし、一般的には、こうした成長投資資金は金融機関にとってリスク性が高いとされていることから、成長資金の全てを民間金融機関が提供することは難しいと考えられている。
こうした問題を解決するためにも、政策金融機関によるリスクマネーの供給が必要とされている。
また、起業の成長の段階別に見ると、起業段階では「出資(増資)」と回答している企業が22.2%おり、企業年齢が比較的若いと考えられる企業ほど増資等の資本戦略に柔軟な姿勢もある。
このように、成長投資のための資金を調達するには、通常の金融機関からの借入れとは異なった多様な資金調達も検討することが必要であろう、とあります。
民間の企業は株主に対して経営責任を取らなければならないので、この観点から言えば、金融機関がリスクを回避するのは当然とは思います。
この中で、どのような企業に対してリスクマネーを供給していくのか、これは難しい決断が迫られますね!
昨日は中小企業白書(2016年版)の351ページ「第 2-5-71 図 条件変更後の業況感とその変化の要因」をみましたが、今日は354ページ「第 2-5-72 図 成長投資の際に、金融機関に望む条件や性質」をみます。
下図から中小企業が成長投資を行う際に、金融機関に望む条件や性質について見ると、全ての段階において、「担保・保証を必要としない」、「当初の一定期間に低い金利が適用される」といった項目が50%を超えていることが分かります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/7e/4d90e3e52c7fd1d87996e3d6545435e3.png)
白書は、また、「元金の返済について据え置き期間が長い」についても30~40%程度となっており、投資後すぐに収益に結びつかないと考えられる成長投資については、調達コストを抑えるために当初一定期間は金利が低いことが期待されており、資金繰り負担を軽減するために元金の返済が開始するまでの据置期間を長くとることを中小企業が望んでいることが分かる。
しかし、一般的には、こうした成長投資資金は金融機関にとってリスク性が高いとされていることから、成長資金の全てを民間金融機関が提供することは難しいと考えられている。
こうした問題を解決するためにも、政策金融機関によるリスクマネーの供給が必要とされている。
また、起業の成長の段階別に見ると、起業段階では「出資(増資)」と回答している企業が22.2%おり、企業年齢が比較的若いと考えられる企業ほど増資等の資本戦略に柔軟な姿勢もある。
このように、成長投資のための資金を調達するには、通常の金融機関からの借入れとは異なった多様な資金調達も検討することが必要であろう、とあります。
民間の企業は株主に対して経営責任を取らなければならないので、この観点から言えば、金融機関がリスクを回避するのは当然とは思います。
この中で、どのような企業に対してリスクマネーを供給していくのか、これは難しい決断が迫られますね!