中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

現地企業との競争に破れた!

2015年02月13日 05時09分36秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の27ページ「事例 № 40 取引先の撤退と価格競争の激化 」を見ましたが、今日は27ページ「事例 № 41 現地のメーカーとの競争」をみます。

「競争力あり」との前提で、輸出、販売拠点、サービス拠点を設立したが、熾烈な競合メーカーとの競争に陥り、撤退に至るという事例です。

このような事態に対して、本事例集は、以下のように記載しています。

「競争力あり」「競合はいない」という思い込みは危険です。
販売先については、ターゲットを絞った検討も必要ですが、海外進出においては、最初に進出先の市場と動向を把握するという基本的な調査を行い、SWOT分析などの手段で進出前に自社の競争力について十分分析して、進出にあたっては他社に対抗できる独自の差別化戦略を打ち出すことが重要、としています。

競争力あり、競合がいないと判断するツールもSWOT分析ですが、経営者がSWOT分析を行う際の弱点は客観的にできず、それが思い込みとなることです。
よって、海外市場開拓など経営戦略が求められる場合には、利害関係が全くない第三者を招聘するのが良いと思います!

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取引先が撤退し、価格競争が激化したら?

2015年02月12日 04時56分15秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の26ページ「事例 № 39 安易な海外市場開拓」を見ましたが、今日は27ページ「事例 № 40 取引先の撤退と価格競争の激化」をみます。

価格競争を契機に経営環境が悪化し撤退に至る、という事例です。

このような事態に対して、本事例集は、以下のように記載しています。

グローバル競争が激化する中で、自社の製品に強みがないと取引先からの受注を維持することは容易ではありません。
現地のニーズや市場の変化を他社よりも早く把握し積極的に製品開発に取り組むこと等により、競争力を維持することが大切です。
そのためには、常に現地市場価格や取引先の動向を把握し、自社製品のポジションを把握しておく必要がある、としています。

市場ニーズに適合するための経営戦略の構築が経営者のお仕事ですが、経営環境の変化が厳しい海外では、その役割がよりハードに求められるということですね!

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バイヤーから反応がない!

2015年02月11日 06時03分22秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の26ページ「事例 № 38 マーケティング戦略の欠如」を見ましたが、今日は26ページ「事例 № 39 安易な海外市場開拓」をみます。

海外での市場開拓を図るためメールや郵便を送ったものの梨の礫(つぶて)、という事例です。

このような事態に対して、本事例集は、以下のように記載しています。

信頼できるバイヤーは必然的に多忙であるため、
①単に商品を買って欲しいと言うのではなく、自信のある商品に限定して自社の成功体験を述べ、相手に反応を迫る。
②即座に反応があるとは限らないため、いつバイヤーから引き合いがあっても応じられるよう在庫確保等の態勢を整えておく。
③英語のホームページを開設したり、信用照会先を知らせ信用してもらう等の対応が必要、とあります。

バイヤーの仕事はいかにして良い商品を買うことではなく、いかにして上手く断るかである、と聞いたことがあります。
バイヤーという名前に惑わされない営業努力が欠かせないということですね!

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海外見本市で反響はあったが、先に進まない!

2015年02月10日 05時40分35秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の24ページ「事例 № 37 国際詐欺」を見ましたが、今日は26ページ「事例 № 38 マーケティング戦略の欠如」をみます。

見本市に出展し反響があった。当初、自社で展開したが商談が進まないことからコンサルタントを起用するも受注ならず、という事例です。

このような事態に対して、本事例集は、以下のように記載しています。

海外では技術力だけでは受注につながりません。
積極的な販売・広告・宣伝活動により、ユーザーに与えるベネフィットを訴求しましょう。
展示会の事前の集客の仕掛けや、展示会後の脈のある先への具体的な提案、新製品の案内等が重要です。
自前主義では限界があり、相手国代理店に任せることも検討すべき、とあります。

技術力はあるが、そのPRが上手くできずに商売が進展しないという、中小ものづくり企業でよく見られる事例です。
この解決策として代理店の活用が記載されていますが、この代理店を探すのも難しいので、中小企業の場合は費用が安価に抑えられる政府系支援機関を活用するのが良いと思います!

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国際詐欺の典型的な手口とは?

2015年02月09日 05時07分08秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の24ページ「事例 № 36 取引先と連絡不通」を見ましたが、今日は24ページ「事例 № 37 国際詐欺 」をみます。

50%契約締結時、残りの50%は船積時にそれぞれ送金するという国際詐欺の事例です。

このような事態に対して、本事例集は、以下のように記載しています。

本件は、典型的な国際詐欺であり、十分注意する必要があります。
サンプル代金等で数万円程度の前金は有り得るでしょうが、それ以上の前金は有り得ないとまず考えるべきです。
相手からきた情報は全て疑い、裏が取れた場合のみ信用するようにしたい、とあります。

相手の資金繰りを冷静に考えれば、このような大金を前払いすることはあり得ないんですよね。
しかし苦労して作った商品の売れ行きが芳しくない時に、その価値を見出してくれた客と出会うと舞い上がってしまう気持ちも分かります。
そうならないように、石橋を叩いてくれる第三者を経営者の側におかないといけませんね!

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代金が支払われない!

2015年02月08日 06時27分58秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の24ページ「事例 № 35 取引先の倒産」を見ましたが、今日は24ページ「事例 № 36 取引先と連絡不通」をみます。

契約もせず発注書の通り高級建材用木材を輸出したが代金が支払われない 、という事例です。

このような事態に対して、本事例集は、以下のように記載しています。

この様な問題が発生した場合、解決の拠りどころとなる第一義的なものが契約書ですが、契約書がなければ裁判等で戦うこともできません。
大体、何度か取引して誠意あるように見せかけ安心させるのが、悪事を働く輸入業者の常とう手段です。
日本人は最初から「信頼」を基本にビジネスを開始しますが、これは国際的には非常識です。
国際貿易では、相手は信頼できないという前提に立って騙されない様にビジネスを組み立てる必要がある、とあります。

このような事例を見るとレベルが低く感じますが、国際見本市で出会い、熱烈なラブコールを受けると契約の話が言いづらくなることがあります!契約書がないと裁判も起こせない、相手は信頼できないと考える、性悪説な自分がもう一人いないといけないわけですね!

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取引先が不動産投資に失敗し倒産したら?

2015年02月07日 05時42分04秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の23ページ「事例 № 34 メールでの合意に頼った契約の不備」を見ましたが、今日は24ページ「事例 № 35 取引先の倒産」をみます。

20年以上付き合いのある取引先が不動産投資に失敗し倒産した 、という事例です。

このような事態に対して、本事例集は、以下のように記載しています。

海外の取引先が業務の多角化を図っている企業等である場合は、直接の取引以外の業況がわかりにくく、不測の代金不払いに至ることもあります。
長年の取引のある海外取引先であっても、他事業の状況など財務全般の把握が困難な場合には、倒産リスクについてのリスクヘッジが特に重要、とあります。

本業は順調で売上が拡大していただけに不渡りを回避することは難しかった気もしますが、順調なときこそ足下をすくわれる危険性がある。
連鎖倒産を防ぐためにはリスクヘッジが不可欠であることを他山の石としなくてはなりませんね!

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メールでのやり取りは無効とされ、損害賠償を請求されたら?

2015年02月06日 05時34分03秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の23ページ「事例 № 33 日本語と現地語の二言語で作成した契約書の内容相違」を見ましたが、今日は23ページ「事例 № 34 メールでの合意に頼った契約の不備」をみます。

いわゆる「ノークレームノーリターン」で販売したが、メールでのそのやり取りは無効とされ、損害賠償を請求された 、という事例です。

このような事態に対して、本事例集は、以下のように記載しています。

外国との取引では、いつもの常識が通用せず、適用される法律も外国法になることがあり、思ってもみなかった要求を受け、損失を被ってしまうことがあります。
これを避けるためには、まず、適切なひな形などを使って取引の基本的なポイントを列記した契約書を交わすこと、また、現状有姿など特別に合意した条件があればそれを契約書へ適切に追記しておくことが必要です。
ひな形の選択や特約の追記などで分からないことがあれば専門家に相談しましょう、とあります。

次回、外国との取引が発生した際に、専門家の指導を受けながら、基本的なひな形を作成しておき、その後の取引はそのひな形を活用せよ!ということですね。これは覚えておいた方が良いですね!

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契約書の内容が甲乙で違っていたら?

2015年02月05日 04時16分10秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の23ページ「事例 № 32 進出先での原料の調達困難」を見ましたが、今日は23ページ「事例 № 33 日本語と現地語の二言語で作成した契約書の内容相違」をみます。

日本語と現地語の二言語で作成した契約書、内容は同じと言われていたのに、専門家に見てもらったところ相手に有利な内容となっていた 、という事例です。

このような事態に対して、本事例集は、以下のように記載しています。

同じ意味で作成したとしても、二言語となると必ず言語間で齟齬が発生してくるため、契約書は一つの言語(日本語か英語)で作成すべきです。
本件の場合、現地の輸入許可を取るために、現地語の契約書が必要と主張されるでしょうが、その場合は相手方のリスクで翻訳し、その翻訳文には日本側は一切関与しないこととすべきです。
また、2つの契約書の内容、解釈に齟齬があった場合は日本語契約書の方を優先する、といったことを「契約言語」条項の中で規定しておくべき、とあります。

「2つの契約書の内容、解釈に齟齬があった場合は日本語契約書の方を優先する」という規程は良いですが、これでは解決しないような気がします。こういうことが起こるのが外国企業との契約の難しさだとすると、両者とも英語にするのが解決策と感じますね。

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進出先で原料が調達できなかったら?

2015年02月04日 05時18分50秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の22ページ「事例 № 31 安易な独占代理店契約の締結」を見ましたが、今日は23ページ「事例 № 32 進出先での原料の調達困難」をみます。

進出先で原料が調達することができず、原価高による売価高から売り上げ不振、という事例です。

このような事態に対して、本事例集は、以下のように記載しています。

コストの低減を目的に海外進出を実施したとしても、日本では調達できた原材料が調達できずにコストが高くなる場合があります。
また、初めて取引を行う企業では、不測の事態(納期が守られない、品質が不安定等)が発生する可能性もあり、それに備えた対策をとっておくことも重要です。
現地でどのような事業を行い、それには何が必要なのか、進出前に十分に調査を行いましょう、とあります。

安価な人件費に魅了されたとしても、このような事態を迎えたらどのような言い訳も通じませんね。海外進出は石橋を叩いて渡りましょう!

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独占代理店契約を結んだ相手が動いてくれなかったら?

2015年02月03日 05時28分43秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の22ページ「事例 № 30 コンサルへの過剰な信頼」を見ましたが、今日は22ページ「事例 № 31 安易な独占代理店契約の締結」をみます。

A国の貿易商社と独占代理店契約を締結したが、本格的な引き合いが入らず、埒があかない、という事例です。

このような事態に対して、本事例集は、以下のように記載しています。

信用調査も行わずに安易な代理店契約を締結することは避けるべきです。
財務内容は良いか、販売力はあるか、この場合、調査すれば付き合う価値のない相手とわかったはずです。
一社の総代理店契約のような独占契約は非常にリスクのある契約なので、非独占ベースの契約にするか、一定の地域に絞って一般代理店契約または販売店契約を締結し、実績を見ながら実力を見極める必要がある、とあります。

かつて、新興国企業の信用調査を行いましたが、いかなる方法を探してもその手段が取れず、最終的に”人的信用”で見切り発車したことがあります。先進国、経済国でない場合は、この対応策の通り、実績を見ながら徐々に大きくしていくのが妥当なのでしょうね。

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使えないコンサルに発注してしまったら?

2015年02月02日 05時02分50秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の22ページ「事例 № 29 合弁契約書への解散要件の不備」を見ましたが、今日は22ページ「事例 № 30 コンサルへの過剰な信頼 」をみます。

知見のない国に進出するために現地の日本人コンサルを依頼したところ、全く役に立たない結果であったにも係わらず、当初の数十倍の価格を請求されたという事例です。

このような事態に対して、本事例集は、以下のように記載しています。

コンサルティング会社の選定を誤ると想定外の時間と費用のロスを要するケースがあります。
単に海外経験の長さだけで判断し、手続きを丸投げするのではなく、コンサルティング会社の実績をできるだけ目に見える形で確認することが必要です。
自身でも最低限の知識や制度を理解した上で、工程のチェックを怠らないようにすることが求められる、とあります。

コンサルを使うのではあれば、いつか結果を送ってくれるだろうと待っていてはダメで、期限を区切って適宜進捗を求めた方が良いですね。

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イニシアティブが取れず、解散もできなかったら?

2015年02月01日 06時54分48秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の21ページ「事例 № 27 合弁先企業のチェック不足」を見ましたが、今日は22ページ「事例 № 29 合弁契約書への解散要件の不備」をみます。

現地で50:50の販売会社を設立したが、互いにイニシアティブを取り合ってしまい、解散することもできない、という事例です。

このような事態に対して、本事例集は、以下のように記載しています。

合弁会社を設立する時には、必ず合弁契約に解散要件を明記しておきましょう。
具体的な要件として、収支目標との乖離が生じた場合や一定の累積損失が発生した場合、合弁相手との紛争解決でめどが立たない場合等に撤退できるように明記しておきます。
また、撤退の手順(株式売却時の評価方法、会社清算時の損失負担等)についても明記しておく必要、とあります。

こういうナーバスな話は合弁会社を設立する際に難しいと思うので、弁護士やコンサル等の第三者を入れて置くことがよいのでしょうね!

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