イリーナとマリアがやってくる直前の魔王城地下“封印の間”。
ここに封印されているのは7体の悪魔である。
即ち、“憤怒”のルシファー、“強欲”のマモン、“嫉妬”のレヴィアタン、“憤怒”のサタン、“暴食”のベルゼブブ、“色欲”のアスモデウス、“怠惰”のベルフェゴールである。
大魔王ヴァルによって捕えられ、この魔王城地下に封印されてしまった。
絶対王制を旨とする独裁者ヴァルにとって、七つの大罪の悪魔も邪魔な存在であったのだ。
キリスト教によって今でも語り継がれる存在の悪魔達。
実に強大な魔力を持つのだが、ヴァルの手に掛かれば、正に比肩する動物(アスモデウスなら羊、ベルゼブブなら豚など)の如くであった。
成す術も無く封印されてしまった悪魔達は、もはや完全なる自由を諦め、せめて残った力で化身を生み出し、それを外に放つことで、憂さを晴らしていた。
1番良いのは魔道師と契約すること。
使われる存在に成り下がるのは癪だが、ヴァルによって終身禁固刑に処され続けるよりはずっといい。
ルシファー:「レヴィアタンさんよ、景気はどうだい?」
レヴィアタン:「おう。ぼちぼちってところだな。やっぱり魔導師と契約してるとサイコーだぜ!なに、そっちもアベノミクスの効果出てんじゃないの?」
マモン:「何がアベノミクスだよ。そういうセリフは、オレが正式に契約が取れたら言ってくんないかな?」
ルシファー&レヴィアタン:「あんた誰?」
マモン:「ばかやろ!早々と魔導師と契約できたからって、いい気になってんじゃねぇ!」
ベルゼブブ:「本当はオレが契約するはずだったのに……」
ベルフェゴール:「こういうのは早い者勝ちなんだよ。オレなんか、今度来るマリアンナってのが人間だった頃からの付き合いだかんな。やっぱ付き合いって大事よ、マジで」
ベルゼブブ:「あー、腹減った!ベルフェに名前だけ使われてよ!やってらんねーぜ!」
サタン:「お前達、静かにしろ!そろそろ魔道師達が来るぞ」
マモン:「まあ、オレはもう別の魔道師と内々定してるけどな……」
サタン:「静かにしろ!」
重厚な扉が開いて、2人の女魔道師が入って来る。
レヴィアタン:「へっへっ、いらっしゃーい!これからもお付き合いのほど、よろしくっス!」
アスモデウス:「多分チミの挨拶、小さい方の魔道師には聞こえてないよ?」
レヴィアタン:「いいんだよ。オレはイリーナさんに挨拶したんだから」
サタン:「さてさて、その小さい魔道師にあっては誰と契約するつもりなのか……」
ベルフェゴール:「もち、普段からの付き合いってモンでしょ〜」
ベルゼブブ:「うっせ!今度はオレだっ!」
マモン:「…………」(内々定先が決まっているので黙っている)
ルシファー:「はいはい。営業ガンバってね〜」(←既にポーリンと契約しているので他人事)
アスモデウス:「是非、今度はオレと契約を!」
ベルゼブブ:「テメェは男と女がズッコンコバッコンやらせるだけだろっ!オレの方が断然いいっスよ!」
ベルフェゴール:「普段からの付き合いを大事にしますよね?」
イリーナ:「……あいにくと、まだ決めてないのよ。今日のところは“内見”に来ただけ。また今度ね」
アスモデウス:「そんな殺生な!アパートちゃいまっせ!」
ベルゼブブ:「ああっ、待ってーな!ウチには腹空かせたカカァとガキが!」
ベルフェゴール:「ウソつくなよ、ベルゼ。ま、とにかく普段からの付き合いで、契約はオレに決定だね」
レヴィアタン:「ヒュー、ヒュー!イリーナちゃーん!愛してるよー!また来てねー!」
イリーナ:「(あー、相っ変わらずうるせー悪魔どもめ。ヴァルが封印したがるワケだわ。マリアには聞かせられねぇ……)マリア、早く帰ろ」
マリア:「はい。もうすぐ朝ですもんね」
ここに封印されているのは7体の悪魔である。
即ち、“憤怒”のルシファー、“強欲”のマモン、“嫉妬”のレヴィアタン、“憤怒”のサタン、“暴食”のベルゼブブ、“色欲”のアスモデウス、“怠惰”のベルフェゴールである。
大魔王ヴァルによって捕えられ、この魔王城地下に封印されてしまった。
絶対王制を旨とする独裁者ヴァルにとって、七つの大罪の悪魔も邪魔な存在であったのだ。
キリスト教によって今でも語り継がれる存在の悪魔達。
実に強大な魔力を持つのだが、ヴァルの手に掛かれば、正に比肩する動物(アスモデウスなら羊、ベルゼブブなら豚など)の如くであった。
成す術も無く封印されてしまった悪魔達は、もはや完全なる自由を諦め、せめて残った力で化身を生み出し、それを外に放つことで、憂さを晴らしていた。
1番良いのは魔道師と契約すること。
使われる存在に成り下がるのは癪だが、ヴァルによって終身禁固刑に処され続けるよりはずっといい。
ルシファー:「レヴィアタンさんよ、景気はどうだい?」
レヴィアタン:「おう。ぼちぼちってところだな。やっぱり魔導師と契約してるとサイコーだぜ!なに、そっちもアベノミクスの効果出てんじゃないの?」
マモン:「何がアベノミクスだよ。そういうセリフは、オレが正式に契約が取れたら言ってくんないかな?」
ルシファー&レヴィアタン:「あんた誰?」
マモン:「ばかやろ!早々と魔導師と契約できたからって、いい気になってんじゃねぇ!」
ベルゼブブ:「本当はオレが契約するはずだったのに……」
ベルフェゴール:「こういうのは早い者勝ちなんだよ。オレなんか、今度来るマリアンナってのが人間だった頃からの付き合いだかんな。やっぱ付き合いって大事よ、マジで」
ベルゼブブ:「あー、腹減った!ベルフェに名前だけ使われてよ!やってらんねーぜ!」
サタン:「お前達、静かにしろ!そろそろ魔道師達が来るぞ」
マモン:「まあ、オレはもう別の魔道師と内々定してるけどな……」
サタン:「静かにしろ!」
重厚な扉が開いて、2人の女魔道師が入って来る。
レヴィアタン:「へっへっ、いらっしゃーい!これからもお付き合いのほど、よろしくっス!」
アスモデウス:「多分チミの挨拶、小さい方の魔道師には聞こえてないよ?」
レヴィアタン:「いいんだよ。オレはイリーナさんに挨拶したんだから」
サタン:「さてさて、その小さい魔道師にあっては誰と契約するつもりなのか……」
ベルフェゴール:「もち、普段からの付き合いってモンでしょ〜」
ベルゼブブ:「うっせ!今度はオレだっ!」
マモン:「…………」(内々定先が決まっているので黙っている)
ルシファー:「はいはい。営業ガンバってね〜」(←既にポーリンと契約しているので他人事)
アスモデウス:「是非、今度はオレと契約を!」
ベルゼブブ:「テメェは男と女がズッコンコバッコンやらせるだけだろっ!オレの方が断然いいっスよ!」
ベルフェゴール:「普段からの付き合いを大事にしますよね?」
イリーナ:「……あいにくと、まだ決めてないのよ。今日のところは“内見”に来ただけ。また今度ね」
アスモデウス:「そんな殺生な!アパートちゃいまっせ!」
ベルゼブブ:「ああっ、待ってーな!ウチには腹空かせたカカァとガキが!」
ベルフェゴール:「ウソつくなよ、ベルゼ。ま、とにかく普段からの付き合いで、契約はオレに決定だね」
レヴィアタン:「ヒュー、ヒュー!イリーナちゃーん!愛してるよー!また来てねー!」
イリーナ:「(あー、相っ変わらずうるせー悪魔どもめ。ヴァルが封印したがるワケだわ。マリアには聞かせられねぇ……)マリア、早く帰ろ」
マリア:「はい。もうすぐ朝ですもんね」