[5月7日06:00.天候:晴 埼玉県川口市 稲生家3F]
3階にあるシャワールーム。
ここでマリアはシャワーを浴びていた。
マリア:(まさか、本当に3回もヤるなんて……)
夜中に勇太が忍んでやってきた。
来るだろうと思っていたマリアは、その通りになったと思い、勇太の想いを受け入れた。
屋敷に送ったであろうローションなど、実は一部は送っていなかったようだ。
体を洗っているのは、自分や勇太の体液だけでなく、使用したローションを洗い落とす為である。
マリア:(うん、確かにあのローションはいい……)
因みにシャワーを浴びているのは2回目。
3回目はここでした。
マリアがシャワーを浴びていると、三度欲情した勇太が入って来たのだった。
マリア:(さすがに今夜は無いだろう)
そもそも、今夜出発するのだから当たり前だ。
シャワーを使い終えると、マリアは全裸のままシャワールームを出た。
そして、バスタオルで体を拭く。
ショーツとタンクトップを着けていると、勇太の部屋から読経の声が聞こえて来た。
マリア:(やってる。まあ、私はもう一眠りさせてもらうか……)
マリアは自分の部屋に戻り、再びベッドに潜り込んだ。
[同日08:00.天候:晴 稲生家1F]
マリアが1階に降りると、既に勇太がダイニングにいた。
勇太:「マリア、おはよう」
マリア:「おはよう」
勇太の満足げな笑顔に、マリアも笑みを零した。
佳子:「マリアちゃん、トーストは2枚でいい?」
マリア:「あ、はい。ありがとうございます」
思った通り、朝食はトーストとベーコンエッグであった。
卵2個分とベーコンを何枚か焼いたものだ。
宗一郎:「今夜、出発だったな?」
勇太:「うん。夜行バスが取れたからね。バスタ新宿からだから、埼京線で行くと思う」
宗一郎:「分かった。今夜は、いつもの通りの日帰り温泉に行こう」
勇太:「ああ、あそこ」
宗一郎:「夕食時から行くから、まあ17時台に出発する。その時、家にいる状態にしてくれ」
勇太:「分かったよ。買い物は昨日のうちに済ませたから、多分今日はもう外に行かないかな」
マリア:「あ……」
勇太:「どうしたの?」
マリア:「ゴメン。ちょっと行きたい所が……。いや、近くなんだけど……」
勇太:「どこ?」
マリア:「この前行ったイオンモールに、大きな本屋があるでしょ?」
勇太:「須原屋だったかな。あるよ」
マリア:「欲しい本がそこで売ってるみたいなんだ」
勇太:「分かった。じゃあ、お昼はイオンに行こう」
宗一郎:「昼も、そこで食べて来たらどうだ?」
勇太:「そうするよ」
[同日10:10.天候:晴 同市内 蕨駅東口バス停→国際興業バスSC01系統車内]
朝食を食べ終わった後、少しゆっくりしてから出発した。
マリアは白いTシャツに黒いスパッツという出で立ちで朝食を取っていたが、さすがに出掛ける時は制服ファッションに着替えた。
マリア:「一旦、家に戻るんだよね?」
勇太:「そのつもりだよ」
狭い歩道に1列になってバスを待っていると、ノンステップバスがやってきた。
乗り込んで、後ろの2人席に座る。
週末の午前中ということもあり、モールへ向かうバスはそこそこ賑わっていた。
〔「イオンモール川口前川行き、発車致します」〕
バスはだいたい満席の状態で出発した。
〔♪♪♪♪。毎度、国際興業バスをご利用頂きまして、ありがとうございます。このバスは、イオンモール川口前川行きです。途中お降りの方は、お近くのブザーでお知らせ願います。次は猫橋、猫橋でございます〕
大型ショッピングモールへ向かうバスということもあり、家族連れも見かける。
勇太:「僕も、マリアの娘を連れて一緒にショッピングしたいな……」
マリア:「そうだね……」
娘というのは、『魔女が魔女を産む』という格言が魔女の世界にはあり、魔女が妊娠・出産しても、生まれるのは女の子のみというジンクスがあるからである。
勇太:「悟郎さんの所、子供産まれたらしいね」
マリア:「ナディアか……。確かに、娘だったみたいだね」
勇太の従兄の稲生悟郎。
勇太より先に、ダンテ一門の魔女と結婚している。
今はナディアの故郷、ロシアのウラジオストクにいる。
ロシアは戦争中だが、今のところ日本人だからどうというのは無いようだ。
元々ウラジオストクは、日本人が多く住む町でもあるからか。
ナディアは師匠違いとはいえ、マリアの先輩でもある。
悟郎と結婚した後、しばらく子宝に恵まれなかったが、最近になって生まれたらしい。
マリア:「勇太もそれでいい?」
勇太:「マリアの子だから、きっと可愛いよね」
マリア:「フフ……ありがとう」
[同日10:20.天候:晴 同市内 イオンモール川口前川]
〔♪♪♪♪。イオンモール川口前川、イオンモール川口前川。終点でございます。お忘れ物の無いよう、ご注意願います。ご乗車ありがとうございました〕
バスは産業道路との交差点の長い信号待ちに引っ掛かってしまった。
さいたま市内だと信じられないが、川口市内では片側2車線の幹線道路であり、知らないとそこが国道であるかのような錯覚を受けてしまう。
県道同士との交差点だが、数字の若い産業道路(35号線)の方が優先道路になる為、バス通りの県道(111号線)はどうしても赤信号が長くなる。
バスを降りると、すぐにモールの中に入った。
勇太:「本屋は3階だね」
マリア:「分かった」
勇太:「エスカレーターで行こう」
家族連れで賑わうモールの中。
2人はエスカレーターで3階に上がった。
勇太:「本というのは、人形作り関係の?」
マリア:「それもある」
どうやら、何冊か買うようだ。
勇太:「嵩張らないかな?」
マリア:「いざとなったら、また送るか」
勇太:「途中に郵便局もあるからね」
マリア:「そうなの?」
勇太:「さっきのバス路線沿いに、郵便局があるよ。ああ、ちょっとバスの中から見えなかったけど」
マリア:「そうなのか」
取りあえず2人は、モール内の書店に向かった。
3階にあるシャワールーム。
ここでマリアはシャワーを浴びていた。
マリア:(まさか、本当に3回もヤるなんて……)
夜中に勇太が忍んでやってきた。
来るだろうと思っていたマリアは、その通りになったと思い、勇太の想いを受け入れた。
屋敷に送ったであろうローションなど、実は一部は送っていなかったようだ。
体を洗っているのは、自分や勇太の体液だけでなく、使用したローションを洗い落とす為である。
マリア:(うん、確かにあのローションはいい……)
因みにシャワーを浴びているのは2回目。
3回目はここでした。
マリアがシャワーを浴びていると、三度欲情した勇太が入って来たのだった。
マリア:(さすがに今夜は無いだろう)
そもそも、今夜出発するのだから当たり前だ。
シャワーを使い終えると、マリアは全裸のままシャワールームを出た。
そして、バスタオルで体を拭く。
ショーツとタンクトップを着けていると、勇太の部屋から読経の声が聞こえて来た。
マリア:(やってる。まあ、私はもう一眠りさせてもらうか……)
マリアは自分の部屋に戻り、再びベッドに潜り込んだ。
[同日08:00.天候:晴 稲生家1F]
マリアが1階に降りると、既に勇太がダイニングにいた。
勇太:「マリア、おはよう」
マリア:「おはよう」
勇太の満足げな笑顔に、マリアも笑みを零した。
佳子:「マリアちゃん、トーストは2枚でいい?」
マリア:「あ、はい。ありがとうございます」
思った通り、朝食はトーストとベーコンエッグであった。
卵2個分とベーコンを何枚か焼いたものだ。
宗一郎:「今夜、出発だったな?」
勇太:「うん。夜行バスが取れたからね。バスタ新宿からだから、埼京線で行くと思う」
宗一郎:「分かった。今夜は、いつもの通りの日帰り温泉に行こう」
勇太:「ああ、あそこ」
宗一郎:「夕食時から行くから、まあ17時台に出発する。その時、家にいる状態にしてくれ」
勇太:「分かったよ。買い物は昨日のうちに済ませたから、多分今日はもう外に行かないかな」
マリア:「あ……」
勇太:「どうしたの?」
マリア:「ゴメン。ちょっと行きたい所が……。いや、近くなんだけど……」
勇太:「どこ?」
マリア:「この前行ったイオンモールに、大きな本屋があるでしょ?」
勇太:「須原屋だったかな。あるよ」
マリア:「欲しい本がそこで売ってるみたいなんだ」
勇太:「分かった。じゃあ、お昼はイオンに行こう」
宗一郎:「昼も、そこで食べて来たらどうだ?」
勇太:「そうするよ」
[同日10:10.天候:晴 同市内 蕨駅東口バス停→国際興業バスSC01系統車内]
朝食を食べ終わった後、少しゆっくりしてから出発した。
マリアは白いTシャツに黒いスパッツという出で立ちで朝食を取っていたが、さすがに出掛ける時は制服ファッションに着替えた。
マリア:「一旦、家に戻るんだよね?」
勇太:「そのつもりだよ」
狭い歩道に1列になってバスを待っていると、ノンステップバスがやってきた。
乗り込んで、後ろの2人席に座る。
週末の午前中ということもあり、モールへ向かうバスはそこそこ賑わっていた。
〔「イオンモール川口前川行き、発車致します」〕
バスはだいたい満席の状態で出発した。
〔♪♪♪♪。毎度、国際興業バスをご利用頂きまして、ありがとうございます。このバスは、イオンモール川口前川行きです。途中お降りの方は、お近くのブザーでお知らせ願います。次は猫橋、猫橋でございます〕
大型ショッピングモールへ向かうバスということもあり、家族連れも見かける。
勇太:「僕も、マリアの娘を連れて一緒にショッピングしたいな……」
マリア:「そうだね……」
娘というのは、『魔女が魔女を産む』という格言が魔女の世界にはあり、魔女が妊娠・出産しても、生まれるのは女の子のみというジンクスがあるからである。
勇太:「悟郎さんの所、子供産まれたらしいね」
マリア:「ナディアか……。確かに、娘だったみたいだね」
勇太の従兄の稲生悟郎。
勇太より先に、ダンテ一門の魔女と結婚している。
今はナディアの故郷、ロシアのウラジオストクにいる。
ロシアは戦争中だが、今のところ日本人だからどうというのは無いようだ。
元々ウラジオストクは、日本人が多く住む町でもあるからか。
ナディアは師匠違いとはいえ、マリアの先輩でもある。
悟郎と結婚した後、しばらく子宝に恵まれなかったが、最近になって生まれたらしい。
マリア:「勇太もそれでいい?」
勇太:「マリアの子だから、きっと可愛いよね」
マリア:「フフ……ありがとう」
[同日10:20.天候:晴 同市内 イオンモール川口前川]
〔♪♪♪♪。イオンモール川口前川、イオンモール川口前川。終点でございます。お忘れ物の無いよう、ご注意願います。ご乗車ありがとうございました〕
バスは産業道路との交差点の長い信号待ちに引っ掛かってしまった。
さいたま市内だと信じられないが、川口市内では片側2車線の幹線道路であり、知らないとそこが国道であるかのような錯覚を受けてしまう。
県道同士との交差点だが、数字の若い産業道路(35号線)の方が優先道路になる為、バス通りの県道(111号線)はどうしても赤信号が長くなる。
バスを降りると、すぐにモールの中に入った。
勇太:「本屋は3階だね」
マリア:「分かった」
勇太:「エスカレーターで行こう」
家族連れで賑わうモールの中。
2人はエスカレーターで3階に上がった。
勇太:「本というのは、人形作り関係の?」
マリア:「それもある」
どうやら、何冊か買うようだ。
勇太:「嵩張らないかな?」
マリア:「いざとなったら、また送るか」
勇太:「途中に郵便局もあるからね」
マリア:「そうなの?」
勇太:「さっきのバス路線沿いに、郵便局があるよ。ああ、ちょっとバスの中から見えなかったけど」
マリア:「そうなのか」
取りあえず2人は、モール内の書店に向かった。