[2月23日09時20分 天候:晴 東京都台東区上野 京成上野駅→特急“スカイライナー”25号・1号車内]
京成上野駅前に到着する都営バスには乗り換えできなかったので、近隣のバス停で降りて、そこから徒歩で向かった。
そして、待ち合わせ時間に間に合うように京成上野駅に行く。
リサ「あっ、いた!レイチェルだ!」
愛原「凄ェ……」
私がそう呟いたのは、私服姿はどこからどう見ても10代後半のアメリカ人女性なのだが、その立ち方が……。
明らかにバイオハザード発生中の現場を潜入捜査中のBSAA隊員のようだった。
もちろん彼女は一人前のそれとなるべく、養成学校にて猛勉強中なのではあるが。
どこからクリーチャーが現れても、すぐに対応できるような立ち方と言えばいいのか、要人警護のSPみたいだとい言えばいいのか……。
愛原「後ろから近づくなよ?撃たれるぞ」
リサ「わたしは平気だけどね」
愛原「リサ。BSAAが正義なんだから、お前が撃たれたら、俺達が責任追及されるぞ」
リサ「理不尽!」
私はニコニコしながら、レイチェルの真正面から合流した。
愛原「や、やあ、レイチェル。プライベートも、勉強に余念が無いな」
レイチェル「愛原センセイ、おはようございます。今日は宜しくお願いします」
レイチェルはカッと踵を45度の角度に合わせると、ビシッと背筋を伸ばした。
このまま敬礼してきそうな勢いだ。
愛原「いいんだ。キップは1人ずつ持つことにしよう」
リサ「わたし、先生の隣~!」
愛原「はいはい」
レイチェル「Hum...やはりリサは、愛原センセイの監視下が最も安全か……」
レイチェルは、手帳に英文で何かメモをしていた。
留学中はなるべくリサの監視を行うという任務に、とても忠実であるようだ。
愛原「Thanks to you.(おかげさまで)」
私はそうレイチェルに言った。
愛原「それじゃ、キップを持ったらホームに行くか」
リサ「ちょっと待って。おやつ買って行く」
リサは駅構内にあるコンビニを指さした。
愛原「しょうがないな。さっさと行って来い」
リサ「はーい」
レイチェル「私も監視で同行します」
リサ「レイチェルもおやつ買って行くー?」
高橋「先生はいいんですか?」
愛原「俺はホームの自販機で、お茶でも買って行くよ」
リサが買って来たのは……。
愛原「ビーフジャーキーにサラミソーセージ……全然おやつじゃないじゃん!」
リサ「おやつだよ?」
愛原「これ、人間の間では『おつまみ』って言うんだよね」
リサ「BOWにとっては『おやつ』」
レイチェル「Oh...価値観の違いですね」
愛原「う、うん。そういうことになるのかなぁ……。まあいいや。さっさとホームに行こう」
ホームに行くと、私はそこの自販機で飲み物を買い求めた。
上り列車が入線してくるが、通勤電車と違い、車内清掃がある為にすぐには乗れない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/95/6113c9d3b477e51864ea8ebb25c3c10b.jpg)
愛原「リサがいるので、今日は先頭車だ」
リサ「この縛り、いる?」
レイチェル「私は養成員なので、何とも言えません。が、的は分かりやすいと思います」
レイチェルはVRを使った射撃訓練を行うことがあるそうだが、列車内で暴走したBOWをヘリから追撃し、そこから銃弾を撃ち込む訓練をすることがあるそうだ。
レイチェル「その時、列車の1番前か後ろというのは分かりやすいと思います」
愛原「なるほど……」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/9b/49cda6d6d6eda9836d6f4c8244342621.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/40/37c59512bf87b9cf93095779881503a6.jpg)
車内清掃が終わったので、列車内に乗り込む。
カジュアルな感じの2列シートが並んでおり、足元も広い。
これなら足の長い高橋や、レイチェルもそこまで窮屈ではないだろう。
リサはテーブルを出して、その上に『おやつ』と称したおつまみを並べている。
それでいて、飲み物はジュースだ。
やはり、鬼型BOWの味覚は、人間のそれとはズレている。
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。お待たせしています。この電車は、成田スカイアクセス線経由、スカイライナー、成田空港行きです。停車駅は日暮里、空港第2ビル(成田第2・第3ターミナル)、終点成田空港(成田第1ターミナル)です。この電車は、全て指定席です。乗車券の他に、スカイライナー券が必要です。……〕
リサ「この硬いのがいいんだよね!」
リサはビーフジャーキーに牙を突き立てて、噛み千切った。
人間形態の状態でも、牙は生えたままとなってしまっている。
歯科で1本抜いてもらったが、既に新しい牙が生えている。
愛原「ああ、そうかい」
リサ「先生のお肉も食べたい」
愛原「前の席に座る軍人さんに、ロケットランチャー撃ち込まれるぞ」
レイチェル「既に訓練済みです。あれは重いですよ」
リサ「それは困るw」
リサは肩を竦めるとビーフジャーキーを頬張り、ジュースを口に運んだ。
〔「本日も京成電鉄をご利用頂きまして、誠にありがとうございます。9時40分発、京成スカイアクセス線経由、スカイライナー25号、成田空港行きです。次の日暮里駅からも、大勢のお客様がご乗車になります。空いている座席等にはお荷物など置かぬよう、お願い致します。発車までご乗車になり、お待ちください」〕
リサ「降りる駅が、空港第2ビル駅?」
愛原「そう。送迎バスに乗れるのは、第2ターミナルなんだよ」
リサ「ふーん……」
1号車の乗客は、上野駅発車の時点では少なかった。
車掌の言う通り、日暮里駅からドカドカ乗って来るのだろう。
JRへの乗り換えは、日暮里駅の方が便利だからだ。
京成上野駅前に到着する都営バスには乗り換えできなかったので、近隣のバス停で降りて、そこから徒歩で向かった。
そして、待ち合わせ時間に間に合うように京成上野駅に行く。
リサ「あっ、いた!レイチェルだ!」
愛原「凄ェ……」
私がそう呟いたのは、私服姿はどこからどう見ても10代後半のアメリカ人女性なのだが、その立ち方が……。
明らかにバイオハザード発生中の現場を潜入捜査中のBSAA隊員のようだった。
もちろん彼女は一人前のそれとなるべく、養成学校にて猛勉強中なのではあるが。
どこからクリーチャーが現れても、すぐに対応できるような立ち方と言えばいいのか、要人警護のSPみたいだとい言えばいいのか……。
愛原「後ろから近づくなよ?撃たれるぞ」
リサ「わたしは平気だけどね」
愛原「リサ。BSAAが正義なんだから、お前が撃たれたら、俺達が責任追及されるぞ」
リサ「理不尽!」
私はニコニコしながら、レイチェルの真正面から合流した。
愛原「や、やあ、レイチェル。プライベートも、勉強に余念が無いな」
レイチェル「愛原センセイ、おはようございます。今日は宜しくお願いします」
レイチェルはカッと踵を45度の角度に合わせると、ビシッと背筋を伸ばした。
このまま敬礼してきそうな勢いだ。
愛原「いいんだ。キップは1人ずつ持つことにしよう」
リサ「わたし、先生の隣~!」
愛原「はいはい」
レイチェル「Hum...やはりリサは、愛原センセイの監視下が最も安全か……」
レイチェルは、手帳に英文で何かメモをしていた。
留学中はなるべくリサの監視を行うという任務に、とても忠実であるようだ。
愛原「Thanks to you.(おかげさまで)」
私はそうレイチェルに言った。
愛原「それじゃ、キップを持ったらホームに行くか」
リサ「ちょっと待って。おやつ買って行く」
リサは駅構内にあるコンビニを指さした。
愛原「しょうがないな。さっさと行って来い」
リサ「はーい」
レイチェル「私も監視で同行します」
リサ「レイチェルもおやつ買って行くー?」
高橋「先生はいいんですか?」
愛原「俺はホームの自販機で、お茶でも買って行くよ」
リサが買って来たのは……。
愛原「ビーフジャーキーにサラミソーセージ……全然おやつじゃないじゃん!」
リサ「おやつだよ?」
愛原「これ、人間の間では『おつまみ』って言うんだよね」
リサ「BOWにとっては『おやつ』」
レイチェル「Oh...価値観の違いですね」
愛原「う、うん。そういうことになるのかなぁ……。まあいいや。さっさとホームに行こう」
ホームに行くと、私はそこの自販機で飲み物を買い求めた。
上り列車が入線してくるが、通勤電車と違い、車内清掃がある為にすぐには乗れない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/95/6113c9d3b477e51864ea8ebb25c3c10b.jpg)
愛原「リサがいるので、今日は先頭車だ」
リサ「この縛り、いる?」
レイチェル「私は養成員なので、何とも言えません。が、的は分かりやすいと思います」
レイチェルはVRを使った射撃訓練を行うことがあるそうだが、列車内で暴走したBOWをヘリから追撃し、そこから銃弾を撃ち込む訓練をすることがあるそうだ。
レイチェル「その時、列車の1番前か後ろというのは分かりやすいと思います」
愛原「なるほど……」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/9b/49cda6d6d6eda9836d6f4c8244342621.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/40/37c59512bf87b9cf93095779881503a6.jpg)
車内清掃が終わったので、列車内に乗り込む。
カジュアルな感じの2列シートが並んでおり、足元も広い。
これなら足の長い高橋や、レイチェルもそこまで窮屈ではないだろう。
リサはテーブルを出して、その上に『おやつ』と称したおつまみを並べている。
それでいて、飲み物はジュースだ。
やはり、鬼型BOWの味覚は、人間のそれとはズレている。
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。お待たせしています。この電車は、成田スカイアクセス線経由、スカイライナー、成田空港行きです。停車駅は日暮里、空港第2ビル(成田第2・第3ターミナル)、終点成田空港(成田第1ターミナル)です。この電車は、全て指定席です。乗車券の他に、スカイライナー券が必要です。……〕
リサ「この硬いのがいいんだよね!」
リサはビーフジャーキーに牙を突き立てて、噛み千切った。
人間形態の状態でも、牙は生えたままとなってしまっている。
歯科で1本抜いてもらったが、既に新しい牙が生えている。
愛原「ああ、そうかい」
リサ「先生のお肉も食べたい」
愛原「前の席に座る軍人さんに、ロケットランチャー撃ち込まれるぞ」
レイチェル「既に訓練済みです。あれは重いですよ」
リサ「それは困るw」
リサは肩を竦めるとビーフジャーキーを頬張り、ジュースを口に運んだ。
〔「本日も京成電鉄をご利用頂きまして、誠にありがとうございます。9時40分発、京成スカイアクセス線経由、スカイライナー25号、成田空港行きです。次の日暮里駅からも、大勢のお客様がご乗車になります。空いている座席等にはお荷物など置かぬよう、お願い致します。発車までご乗車になり、お待ちください」〕
リサ「降りる駅が、空港第2ビル駅?」
愛原「そう。送迎バスに乗れるのは、第2ターミナルなんだよ」
リサ「ふーん……」
1号車の乗客は、上野駅発車の時点では少なかった。
車掌の言う通り、日暮里駅からドカドカ乗って来るのだろう。
JRへの乗り換えは、日暮里駅の方が便利だからだ。