[3月9日17時00分 天候:雨 東京都墨田区菊川2丁目 愛原学探偵事務所]
リサ「雨が降ってきたよ?」
愛原「ああ。夕方から雨らしいからな。まあ、外に出ている時じゃなくて良かったよ。……よし、できた」
私は作成し終えた報告書を印刷した。
リサ「写真が多いね」
愛原「見やすいだろ?」
リサ「うわ、モールデッドじゃん!……てか、なにこのオバケ!?スギャグデッド?」
愛原「その類かもな」
リサ「メーデーメーデー言ってた?」
愛原「いや、船じゃないから。でも、何か色々喋ってたな。もちろん、ただのうわ言で、会話なんかできやしない」
リサ「だろうねぇ……」
私はすぐに善場主任に電話した。
愛原「お疲れ様です。愛原です」
善場「愛原所長、お疲れさまです」
愛原「今しがた、報告書が完成しました。ファックスか、メールしますか?」
善場「そうですね。原本は明日頂くとして、PDFにしてメールして頂くと助かります」
愛原「分かりました。すぐに送信致します。それで、明日の報告会は如何致しましょう?」
善場「10時に、こちらの事務所に御足労頂くことは可能ですか?」
愛原「はい、大丈夫です。それでは、10時に伺わせて頂きます」
善場「お待ちしております」
私は電話を切った。
愛原「よし。これを持って、明日はデイライトさんの所に行くぞ。その前に、メール送信だ」
リサ「あーあ。先生、またお出かけしちゃうんだー」
愛原「何言ってる。仕事だぞ。それに、お前も学校だろうが。上野に行くか、新橋に行くかの違いだけだぞ」
リサ「それもそうか」
愛原「分かったら、お前も家に戻れ。俺は報告書をメール送信してから、事務所を閉めるからな」
リサ「はーい。あ、先生のコーヒーカップ舐め舐めしてから洗っておくね」
愛原「舐め舐めは余計だな」
リサ「ちっ、バレたか」
リサは私のコーヒーカップを持って、給湯室に向かった。
コーヒーカップを洗うだけだからすぐだ。
それからリサはエレベーターに乗って、上に向かって行った。
愛原「……よしっと、こんなもんだな」
私は報告書をPDFにして、善場主任にメール送信した。
あとはもう、今日の仕事は終わり。
事務所を閉めることにした。
[同日18時00分 天候:雨 同地区 愛原家3階ダイニング]
高橋「先生、お疲れ様っス!」
愛原「おう。じゃあ、明日は10時にデイライトさんの事務所だ。遅れないようにな」
高橋「はい。車出しますか?」
愛原「いや。さすがに平日の都心、駐車場はなかなか空いてないだろう。地下鉄で行くぞ」
高橋「分かりました」
リサ「で、帰りは上野まで来てくれるんだね?」
高橋「何でだよ?オメーが来い」
リサ「通学経路から外れると、デイライトがうるさいんだよ」
愛原「そうだったな。しかし、今はレイチェルが一緒だろ?」
リサが許されていないのは単独行動だけであり、例え経路を外れても、そこにBSAA関係者やデイライト関係者がいれば良い。
レイチェルは正式な隊員ではないが、養成学校生であり、訓練・実習の一環でリサの監視員の1人に任命されている。
リサ「まあね。報告会ってお昼までなんでしょ?一緒にお昼食べて帰ろうよ?」
愛原「本当にお昼までとは限らないから。まあ、一応会議が終わったらLINEしてみるよ」
リサ「やった!待ってるからねー」
パール「お待たせしました。今日は中華です」
リサ「おー!」
愛原「激辛回鍋肉かよ。リサ向けだな」
リサ「豚肉がいっぱい!いただきまーす!」
パール「先生には青椒肉絲です。こちらは辛くないですよ」
愛原「何だ、そうか。それは助かる」
全員に共通した料理として、他にチャーハンと唐揚げ、中華スープがあった。
高橋「唐揚げ、急いで食わないと、リサに食われますぜ?」
愛原「そうだな、頂こう」
高橋「先生は唐揚げにレモン掛けない派でしたね?」
愛原「そうなんだ。まさかこの中にレモン掛け派、いねーよなぁ!?」
高橋「先生!リサが、唐揚げに唐辛子投入しようとしてやがります!!」
愛原「リサ!?」
リサ「だってぇ、マイルド過ぎて味がしないだもん」
さすがは鬼型BOW。
辛党である。
愛原「そんなに辛い物食べて、よく火ィ吹いたりしないな?」
リサ「電撃も弱くなったし、そのうち、今度はそうなるかもね」
愛原「鬼の男みたいに?」
リサ「あんなヤツの話ししないで!」
愛原「ゴメンゴメン」
高橋「俺とは違うタイプのイケメンだったな。それでも嫌いか?」
リサ「キライ!」
愛原「イケメン同士、何かタイプが違うって分かるんだ?」
高橋「まあ、そうっスね。口では上手く言えないんスけど……」
愛原「いや、いいんだよ。俺はイケメンじゃないから、逆に違いが説明できる」
高橋「お、何スか?」
愛原「まず、鬼の男は『かませ犬系イケメン』だ」
高橋「ははっ(笑)!さすが先生です!……俺は?」
愛原「『天然系イケメン』?」
高橋「どういう意味っスか!?」
リサ「どっちもボケ役だってことだよ」
高橋「そ、それは……そうかもしれないっスけど」
愛原「ボケ役の方が楽なんだけどな。ツッコミ役は、色々とエネルギーを使うもんでな」
高橋「さ、サーセン」
[同日21時00分 天候:雨 愛原家3階リビング]
夕食が終わった後は、リサとゲームに付き合ってあげた。
少し昔の懐かしいゲームを引っ張り出して、プレイしてみたのだが、オリジナルのリサ・トレヴァーが登場するシーンにおいて、リサが正座して伏せ拝するほどに心服随従している姿を見て、リサを本当に使役できるのは、オリジナルのリサ・トレヴァーなのだと思った。
ここにいるリサをBOWとしている最大の原因は、Gウィルスにある。
それの生みの親がリサ・トレヴァーなのだから、リサにとってオリジナルのリサ・トレヴァーはGウィルスの親とも言える存在なのだろう。
そもそも、リサという名前も、このリサ・トレヴァーからもらっている。
リサが部屋に飾ってあるクランクハンドルも、リサ・トレヴァーが寝泊まりしている小屋に飾っておいていたのを真似している。
高橋「先生、お風呂沸きましたよ?」
愛原「了解。リサ、先に風呂入ってこい」
リサ「はーい」
リサは席を立って、まずは着替えを取りに、4階の自室に向かって行った。
高橋「シャワールームができたら、あいつにはそこを使わせるんですよね?」
愛原「風呂好きの鬼だ。別に、普段は3階の風呂でいいだろ」
高橋「そうっスか」
愛原「リサの次は、俺が入るからな」
高橋「了解です」
リサ「雨が降ってきたよ?」
愛原「ああ。夕方から雨らしいからな。まあ、外に出ている時じゃなくて良かったよ。……よし、できた」
私は作成し終えた報告書を印刷した。
リサ「写真が多いね」
愛原「見やすいだろ?」
リサ「うわ、モールデッドじゃん!……てか、なにこのオバケ!?スギャグデッド?」
愛原「その類かもな」
リサ「メーデーメーデー言ってた?」
愛原「いや、船じゃないから。でも、何か色々喋ってたな。もちろん、ただのうわ言で、会話なんかできやしない」
リサ「だろうねぇ……」
私はすぐに善場主任に電話した。
愛原「お疲れ様です。愛原です」
善場「愛原所長、お疲れさまです」
愛原「今しがた、報告書が完成しました。ファックスか、メールしますか?」
善場「そうですね。原本は明日頂くとして、PDFにしてメールして頂くと助かります」
愛原「分かりました。すぐに送信致します。それで、明日の報告会は如何致しましょう?」
善場「10時に、こちらの事務所に御足労頂くことは可能ですか?」
愛原「はい、大丈夫です。それでは、10時に伺わせて頂きます」
善場「お待ちしております」
私は電話を切った。
愛原「よし。これを持って、明日はデイライトさんの所に行くぞ。その前に、メール送信だ」
リサ「あーあ。先生、またお出かけしちゃうんだー」
愛原「何言ってる。仕事だぞ。それに、お前も学校だろうが。上野に行くか、新橋に行くかの違いだけだぞ」
リサ「それもそうか」
愛原「分かったら、お前も家に戻れ。俺は報告書をメール送信してから、事務所を閉めるからな」
リサ「はーい。あ、先生のコーヒーカップ舐め舐めしてから洗っておくね」
愛原「舐め舐めは余計だな」
リサ「ちっ、バレたか」
リサは私のコーヒーカップを持って、給湯室に向かった。
コーヒーカップを洗うだけだからすぐだ。
それからリサはエレベーターに乗って、上に向かって行った。
愛原「……よしっと、こんなもんだな」
私は報告書をPDFにして、善場主任にメール送信した。
あとはもう、今日の仕事は終わり。
事務所を閉めることにした。
[同日18時00分 天候:雨 同地区 愛原家3階ダイニング]
高橋「先生、お疲れ様っス!」
愛原「おう。じゃあ、明日は10時にデイライトさんの事務所だ。遅れないようにな」
高橋「はい。車出しますか?」
愛原「いや。さすがに平日の都心、駐車場はなかなか空いてないだろう。地下鉄で行くぞ」
高橋「分かりました」
リサ「で、帰りは上野まで来てくれるんだね?」
高橋「何でだよ?オメーが来い」
リサ「通学経路から外れると、デイライトがうるさいんだよ」
愛原「そうだったな。しかし、今はレイチェルが一緒だろ?」
リサが許されていないのは単独行動だけであり、例え経路を外れても、そこにBSAA関係者やデイライト関係者がいれば良い。
レイチェルは正式な隊員ではないが、養成学校生であり、訓練・実習の一環でリサの監視員の1人に任命されている。
リサ「まあね。報告会ってお昼までなんでしょ?一緒にお昼食べて帰ろうよ?」
愛原「本当にお昼までとは限らないから。まあ、一応会議が終わったらLINEしてみるよ」
リサ「やった!待ってるからねー」
パール「お待たせしました。今日は中華です」
リサ「おー!」
愛原「激辛回鍋肉かよ。リサ向けだな」
リサ「豚肉がいっぱい!いただきまーす!」
パール「先生には青椒肉絲です。こちらは辛くないですよ」
愛原「何だ、そうか。それは助かる」
全員に共通した料理として、他にチャーハンと唐揚げ、中華スープがあった。
高橋「唐揚げ、急いで食わないと、リサに食われますぜ?」
愛原「そうだな、頂こう」
高橋「先生は唐揚げにレモン掛けない派でしたね?」
愛原「そうなんだ。まさかこの中にレモン掛け派、いねーよなぁ!?」
高橋「先生!リサが、唐揚げに唐辛子投入しようとしてやがります!!」
愛原「リサ!?」
リサ「だってぇ、マイルド過ぎて味がしないだもん」
さすがは鬼型BOW。
辛党である。
愛原「そんなに辛い物食べて、よく火ィ吹いたりしないな?」
リサ「電撃も弱くなったし、そのうち、今度はそうなるかもね」
愛原「鬼の男みたいに?」
リサ「あんなヤツの話ししないで!」
愛原「ゴメンゴメン」
高橋「俺とは違うタイプのイケメンだったな。それでも嫌いか?」
リサ「キライ!」
愛原「イケメン同士、何かタイプが違うって分かるんだ?」
高橋「まあ、そうっスね。口では上手く言えないんスけど……」
愛原「いや、いいんだよ。俺はイケメンじゃないから、逆に違いが説明できる」
高橋「お、何スか?」
愛原「まず、鬼の男は『かませ犬系イケメン』だ」
高橋「ははっ(笑)!さすが先生です!……俺は?」
愛原「『天然系イケメン』?」
高橋「どういう意味っスか!?」
リサ「どっちもボケ役だってことだよ」
高橋「そ、それは……そうかもしれないっスけど」
愛原「ボケ役の方が楽なんだけどな。ツッコミ役は、色々とエネルギーを使うもんでな」
高橋「さ、サーセン」
[同日21時00分 天候:雨 愛原家3階リビング]
夕食が終わった後は、リサとゲームに付き合ってあげた。
少し昔の懐かしいゲームを引っ張り出して、プレイしてみたのだが、オリジナルのリサ・トレヴァーが登場するシーンにおいて、リサが正座して伏せ拝するほどに心服随従している姿を見て、リサを本当に使役できるのは、オリジナルのリサ・トレヴァーなのだと思った。
ここにいるリサをBOWとしている最大の原因は、Gウィルスにある。
それの生みの親がリサ・トレヴァーなのだから、リサにとってオリジナルのリサ・トレヴァーはGウィルスの親とも言える存在なのだろう。
そもそも、リサという名前も、このリサ・トレヴァーからもらっている。
リサが部屋に飾ってあるクランクハンドルも、リサ・トレヴァーが寝泊まりしている小屋に飾っておいていたのを真似している。
高橋「先生、お風呂沸きましたよ?」
愛原「了解。リサ、先に風呂入ってこい」
リサ「はーい」
リサは席を立って、まずは着替えを取りに、4階の自室に向かって行った。
高橋「シャワールームができたら、あいつにはそこを使わせるんですよね?」
愛原「風呂好きの鬼だ。別に、普段は3階の風呂でいいだろ」
高橋「そうっスか」
愛原「リサの次は、俺が入るからな」
高橋「了解です」