[8月28日18:00.天候:雨 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
学校から戻ると、リサはまた体操服と緑ブルマに着替えた。
もはや部屋着同然である。
夕食を作る時も、その上からエプロンをした。
愛原:「おお、上手く焼けてるな」
リサ:「でしょ?お兄ちゃんに教わったんだー」
高橋、そこは役に立ったな。
いや、教えたのはジェイク・コピーの偽高橋か?
私も手伝ったが、手伝いと言えることなのか……。
リサがハンバーグを焼いている間、私は冷凍のカレーを温め直したり、カット野菜を袋から出して分けたり、即席コンソメスープを入れたりするくらいだった。
リサ:「あっ、お米炊いてない!」
愛原:「いいんだ、リサ。明日の朝の為に、ちょっと考えていることがある。悪いが、今日は“サトーのごはん”でよろしく」
リサ:「えっ?」
お米は無洗米があるのだが、非常食としてパック飯も買い置きしてある。
元々そろそろ賞味期限も迫ってきていることだし、明日、そのパックを使う目的があるので、あえて今夜使用しようと思う。
愛原:「リサは2人分くらい食うよな?」
リサ:「う、うん。まあね」
私は私で大盛り(300g)を1パック分といったところだが、リサは【お察しください】。
まあ、賞味期限まもなくのパックは何個もあるから、リサが消費してくれるのはいい。
因みに新しいパックは、通販で注文しておいた。
リサ:「あとはデミグラスソースを温めて……」
愛原:「カレーの方は、もうすぐできるぞ」
リサ:「分かったー」
こうして、夕食のビーフカレーとハンバーグ(デミグラスソース)、野菜サラダとコンソメスープが出来た。
愛原:「パックは洗って、明日また使う」
リサ:「ふーん……?」
[同日21:00.天候:晴 同マンション]
ゲリラ豪雨も止み、再び蒸し暑い熱帯夜がやってきた。
私は自分の部屋で、事務所で使う書類作りをしていた。
役所へ提出する何とか申請やら、自営業は色々と大変だ。
と、その時、私のスマホに電話が掛かって来た。
画面を見ると、善場主任だった。
愛原:「はい、もしもし?」
善場:「愛原所長、夜分に申し訳ありません」
愛原:「いえいえ。どうしました?」
善場:「何ぶん、人命が掛かっている緊急事態です。今から動けますか?」
愛原:「えっ、今からですか!?」
善場:「はい。しかも、リサも一緒にです。というか、恐らくリサが一緒でないとダメな案件です」
愛原:「そ、そうなんですか!?でも、明日は、リサは学校ですが……」
善場:「学校には行けるように調整します。もしかしたら、現地に泊まって頂くことになるかもしれないので、リサには制服と学校に行く準備をして来るように言ってください」
愛原:「わ、分かりました」
私が電話を切ると、ちょうどリサが風呂から出て来る所だった。
今度は白い丸首Tシャツに紺色の縁が入ったものを着用し、下は紺色のブルマを穿いている。
リサ:「先生、お風呂上がったよー」
愛原:「リサ、申し訳ない!急に仕事が入った。しかも、オマエも一緒に来てもらわないといけない事案だそうだ!」
リサ:「ええーっ!?明日、学校だよ!?」
愛原:「分かってる!だから、学校に行く準備をして来るようにとのことだ。もう制服に着替えてさ……」
リサ:「わ、分かった……。先生、お風呂は?」
愛原:「入っているヒマは無いだろうな。仕事が終わったら入るよ」
リサ:「分かったよ。着替えて来る」
リサはそう言うと、自分の部屋に入って行った。
すると、私も一泊の準備をしなきゃいけないということだな。
[同日22:10.天候:晴 埼玉県さいたま市中央区上落合 斉藤家]
愛原:「あっ、そこです!そこで降ろしてください」
運転手:「分かりました」
あれから準備をした後、迎えに来たのはタクシーだった。
料金については、既にデイライトの方に請求が行くようになっているという。
高速代についても、同じだった。
で、それで現地に向かうと、斉藤家の前にはパトカーなどが停車していた。
警察関係者達が慌ただしく出入りしている。
善場:「愛原所長、いきなりで申し訳ありません!」
愛原:「人命が掛かっているんだから、しょうがないです。その人命とは、本物の高橋ですね?」
善場:「その可能性が大いにあります」
愛原:「分かりました。本物の高橋が助け出せるのなら、いくらでも協力します。な、リサ?」
リサ:「もちろん」
善場:「ありがとうございます。それでは、中へ……」
善場主任が、警察が張った規制線の中に入ろうとした時だった。
警察官A:「はい、ちょっと通してー!」
警察官B:「ちょっと道を開けてくださーい!」
家の中から警察官達が出て来た。
間に、1人の女性を挟んで。
それはつまり、その女性に手錠を掛けて、連行するところであった。
その女性というのが……。
愛原:「パール!」
パールこと、霧崎真珠であった。
高橋とは結婚の誓いまでしていたが、私が保証人になるのを渋っていた。
そのパールは斉藤家のメイドをしていたが、空き家となった現在、何をしているのかは不明だったが……。
まさか、まだメイドをやっていたのだろうか?
しかし、服装はメイド服ではなく、上半身は迷彩柄のタンクトップ。
下半身はくすんだ緑色のズボンであった。
愛原:「オマエ、何をしたんだ!?」
するとパールは私の方を向いて、ニイッと笑った。
それは第1形態のリサの笑みよりも不気味に見えた。
パール:「先生が悪いんだよ。先生が、いつまで経っても、ボク達の結婚を認めてくれなかったから……」
愛原:「な、何だって!?」
警察官A:「すいません。お話は、後で」
パールは警察官達に連行されると、停車していたパトカーのリアシートに乗せられた。
愛原:「主任、パールは何の罪で逮捕されたんですか?」
善場:「その、高橋助手に対する監禁の疑いです」
愛原:「ええっ!?」
善場:「しかし、本人は『ボクじゃ助けられない。愛原先生とリサお嬢様を呼ばないと』の一点張りで……」
愛原:「でも、私達がどうしろと言うのでしょうか?」
善場:「多分、こういうことだと思います。口で説明するよりも、実際に現地に行って、見ながら説明した方が早いと思います。一緒に来てください。警察には許可を取っています」
愛原:「分かりました」
実際、善場主任は規制線の向こう側から来たわけだし、善場主任と一緒だからか、規制線の前に立っていた警察官からは何も言われなかった。
こんな所に本物の高橋がいるのか?
そして、私とリサが、どう役に立つというのだろう?
学校から戻ると、リサはまた体操服と緑ブルマに着替えた。
もはや部屋着同然である。
夕食を作る時も、その上からエプロンをした。
愛原:「おお、上手く焼けてるな」
リサ:「でしょ?お兄ちゃんに教わったんだー」
高橋、そこは役に立ったな。
いや、教えたのはジェイク・コピーの偽高橋か?
私も手伝ったが、手伝いと言えることなのか……。
リサがハンバーグを焼いている間、私は冷凍のカレーを温め直したり、カット野菜を袋から出して分けたり、即席コンソメスープを入れたりするくらいだった。
リサ:「あっ、お米炊いてない!」
愛原:「いいんだ、リサ。明日の朝の為に、ちょっと考えていることがある。悪いが、今日は“サトーのごはん”でよろしく」
リサ:「えっ?」
お米は無洗米があるのだが、非常食としてパック飯も買い置きしてある。
元々そろそろ賞味期限も迫ってきていることだし、明日、そのパックを使う目的があるので、あえて今夜使用しようと思う。
愛原:「リサは2人分くらい食うよな?」
リサ:「う、うん。まあね」
私は私で大盛り(300g)を1パック分といったところだが、リサは【お察しください】。
まあ、賞味期限まもなくのパックは何個もあるから、リサが消費してくれるのはいい。
因みに新しいパックは、通販で注文しておいた。
リサ:「あとはデミグラスソースを温めて……」
愛原:「カレーの方は、もうすぐできるぞ」
リサ:「分かったー」
こうして、夕食のビーフカレーとハンバーグ(デミグラスソース)、野菜サラダとコンソメスープが出来た。
愛原:「パックは洗って、明日また使う」
リサ:「ふーん……?」
[同日21:00.天候:晴 同マンション]
ゲリラ豪雨も止み、再び蒸し暑い熱帯夜がやってきた。
私は自分の部屋で、事務所で使う書類作りをしていた。
役所へ提出する何とか申請やら、自営業は色々と大変だ。
と、その時、私のスマホに電話が掛かって来た。
画面を見ると、善場主任だった。
愛原:「はい、もしもし?」
善場:「愛原所長、夜分に申し訳ありません」
愛原:「いえいえ。どうしました?」
善場:「何ぶん、人命が掛かっている緊急事態です。今から動けますか?」
愛原:「えっ、今からですか!?」
善場:「はい。しかも、リサも一緒にです。というか、恐らくリサが一緒でないとダメな案件です」
愛原:「そ、そうなんですか!?でも、明日は、リサは学校ですが……」
善場:「学校には行けるように調整します。もしかしたら、現地に泊まって頂くことになるかもしれないので、リサには制服と学校に行く準備をして来るように言ってください」
愛原:「わ、分かりました」
私が電話を切ると、ちょうどリサが風呂から出て来る所だった。
今度は白い丸首Tシャツに紺色の縁が入ったものを着用し、下は紺色のブルマを穿いている。
リサ:「先生、お風呂上がったよー」
愛原:「リサ、申し訳ない!急に仕事が入った。しかも、オマエも一緒に来てもらわないといけない事案だそうだ!」
リサ:「ええーっ!?明日、学校だよ!?」
愛原:「分かってる!だから、学校に行く準備をして来るようにとのことだ。もう制服に着替えてさ……」
リサ:「わ、分かった……。先生、お風呂は?」
愛原:「入っているヒマは無いだろうな。仕事が終わったら入るよ」
リサ:「分かったよ。着替えて来る」
リサはそう言うと、自分の部屋に入って行った。
すると、私も一泊の準備をしなきゃいけないということだな。
[同日22:10.天候:晴 埼玉県さいたま市中央区上落合 斉藤家]
愛原:「あっ、そこです!そこで降ろしてください」
運転手:「分かりました」
あれから準備をした後、迎えに来たのはタクシーだった。
料金については、既にデイライトの方に請求が行くようになっているという。
高速代についても、同じだった。
で、それで現地に向かうと、斉藤家の前にはパトカーなどが停車していた。
警察関係者達が慌ただしく出入りしている。
善場:「愛原所長、いきなりで申し訳ありません!」
愛原:「人命が掛かっているんだから、しょうがないです。その人命とは、本物の高橋ですね?」
善場:「その可能性が大いにあります」
愛原:「分かりました。本物の高橋が助け出せるのなら、いくらでも協力します。な、リサ?」
リサ:「もちろん」
善場:「ありがとうございます。それでは、中へ……」
善場主任が、警察が張った規制線の中に入ろうとした時だった。
警察官A:「はい、ちょっと通してー!」
警察官B:「ちょっと道を開けてくださーい!」
家の中から警察官達が出て来た。
間に、1人の女性を挟んで。
それはつまり、その女性に手錠を掛けて、連行するところであった。
その女性というのが……。
愛原:「パール!」
パールこと、霧崎真珠であった。
高橋とは結婚の誓いまでしていたが、私が保証人になるのを渋っていた。
そのパールは斉藤家のメイドをしていたが、空き家となった現在、何をしているのかは不明だったが……。
まさか、まだメイドをやっていたのだろうか?
しかし、服装はメイド服ではなく、上半身は迷彩柄のタンクトップ。
下半身はくすんだ緑色のズボンであった。
愛原:「オマエ、何をしたんだ!?」
するとパールは私の方を向いて、ニイッと笑った。
それは第1形態のリサの笑みよりも不気味に見えた。
パール:「先生が悪いんだよ。先生が、いつまで経っても、ボク達の結婚を認めてくれなかったから……」
愛原:「な、何だって!?」
警察官A:「すいません。お話は、後で」
パールは警察官達に連行されると、停車していたパトカーのリアシートに乗せられた。
愛原:「主任、パールは何の罪で逮捕されたんですか?」
善場:「その、高橋助手に対する監禁の疑いです」
愛原:「ええっ!?」
善場:「しかし、本人は『ボクじゃ助けられない。愛原先生とリサお嬢様を呼ばないと』の一点張りで……」
愛原:「でも、私達がどうしろと言うのでしょうか?」
善場:「多分、こういうことだと思います。口で説明するよりも、実際に現地に行って、見ながら説明した方が早いと思います。一緒に来てください。警察には許可を取っています」
愛原:「分かりました」
実際、善場主任は規制線の向こう側から来たわけだし、善場主任と一緒だからか、規制線の前に立っていた警察官からは何も言われなかった。
こんな所に本物の高橋がいるのか?
そして、私とリサが、どう役に立つというのだろう?
https://www.youtube.com/watch?v=PAtAP-ZzSaI
5百円プラスで毎日乗れるなら,
埼玉県民になっても良いなあ。
あいにく、西武線沿線に今は住んでいないので、乗ったことないです。
関心はあるんですがねw
昨日と比べると、割と気分が良くなっている。
もしかすると、今日はブログの更新ができるかもしれない。