報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“Gynoid Multitype Cindy” 主な登場人物改めて紹介

2016-04-26 16:04:28 | アンドロイドマスターシリーズ
 シンディ:

 作品のタイトル通り、今回は主人公を張るが、未だに敷島孝夫のキャラクターぶりに負けていそう。
 2号機の兄がいたが、破壊処分されている。
 特に欠番繰り上げになることはなく、そのまま3号機にナンバリングされている。
 敷島エージェンシーにおける立場は社長秘書兼護衛。
 敷島家における立場はSP。
 人間に対しては朗らかな性格で愛嬌を振り撒くが、他のロイドやロボットに対しては傲慢と言えるほどの尊大な態度で接する。
 ボーカロイド達に対しても、一段上からの目線で接する。
 MEIKOなどは臆することなく、同等目線で接してはくるが、MEIKOに対しては今さらといった感じで、怒ることはない。
 前期型は大型ナイフを振り回すなど、エミリーに負けず劣らずの肉弾戦を得意としていたが、後期型になってからはそれが無くなり、却って遠距離からの攻撃を得意とするようになった。
 姉のエミリーに対しては、『怒らせると自分でも手が付けられない』と思っている。
 ロボット未来科学館では、スナイパーの技を披露したり、エミリーと組んでフルートを吹いたりしている。
 暴走していたとはいえ、製作者であるウィリアム・フォレスト(通称、ドクター・ウィリー)を惨殺してしまったことに対し、大きな負い目を感じている。
 オーナー登録者はアリス敷島、ユーザー登録者は敷島孝夫である。
 オーナーの命令は絶対的、ユーザーの命令は相対的に考えている(ユーザーの命令がオーナーの命令と異なったり、オーナーの意向に反するものと判断されるものについては拒否する)。

 エミリー:

 シンディと同型の姉機であり、マルチタイプのトップナンバー。
 シンディが目立つため、表情に乏しいように見えるが、大きく笑うことが無いというだけで、決して常に無表情とかいうわけではない。
 口数もシンディより少なく、ゆっくりと文節ごとに区切った喋り型をする(いわゆる、ロボット喋り)。
 感情も乏しいということはなく、シンディよりも表に出さないだけである。
 オーナー登録は平賀太一、ユーザー登録は平賀奈津子となっているが、かつてユーザーだった敷島の言う事もちゃんと聞く。
 シンディはユーザーの命令がオーナーの意向に反する時はスッパリ拒否するが、エミリーの場合は、なるべくオーナーの意向と擦り合わせるようにして、なるたけユーザーの命令を聞くようにしている。
 つまり、基本的に人間の言う事は何でも聞くということである。
 人間に対して忠誠的であるが、シンディと同様、ロボットやロイドに対しては命令する立場にある。
 シンディほど尊大な態度ではないものの、やはり礼節を欠く者、人間に迷惑を掛ける者に対しては容赦が無い。
 ロボット未来科学館でサツマイモを無許可で販売しようとしていたゴンスケの屋台を、装備している火炎放射器でイモごと全て焼き払うサディスティックな性格が垣間見える。
 近接戦が得意で、組み付かれたらシンディですら振り払えない。
 ボーカロイドのMEIKOとはケンカするほど仲が良い。
 
 アルエット:

 ロボット未来科学館専属のマスコットロイド。
 それまでのエミリーやシンディよりも小型化、軽量化をコンセプトに製造されたところ、女子中学生くらいの少女のような外観になった。
 従姉のシンディ達が充電されたバッテリーや油圧などで動いているのに対し、こちらは燃料電池が動力らしい。
 護身用として右手を光線銃に変形させることが可能。
 普段は科学館のエントランスホールで、来館者の出迎えをしている。
 妖精型ロイド、萌と組んでいることが多い。

 萌:

 KR団の秘密研究所から救出された妖精型ロイド。
 救出時は試作機としてまだ性別設定がされていなかったせいか、一人称は『ボク』であったが、その後、量産先行機に移行されて性別が女になっても、まだ一人称を変えずにいる。
 2階吹き抜けの科学館エントランスホールを悠然と舞い、来館者に愛想を振り撒くも、宙がえりで失速して、シースルーエレベーターのガラスにぶつかるというヘマをよくやらかしている(エレベーターのガラスは強化ガラスなので、萌がぶつかったくらいではビクともしない)。
 特に攻撃力があるというわけでもないが、ファンタジー世界における妖精と同様、全身を発光させることができ、同時に発熱もするので、それで敵を怯ませることはできる。

 ゴンスケ:

 どこかのアニメにも似た個体がいるって?【お察しください】。
 どういった経緯で製造・開発されたかは不明。
 埼玉研究所が科学館としてリニューアルオープンしても敷地内にイモ畑を展開しており、サツマイモやジャガイモの栽培に勤しんでいる。
 但し、イモ栽培は『家庭菜園』扱いだから良いようなものの、それの販売に際しては保健所の許可が降りていない。
 その為、無許可で販売しようとする為、館内のセキュリティロボット達から警戒されている。
 また、エミリーからは火炎放射器で栽培したイモを屋台ごと焼き払われるという、もはやイジメに近い仕打ちを受けているが、それでもめげずにイモ栽培を続けている。
 何故か少しずつ畑が拡幅されているが、そもそもが研究所時代からしてさいたま市郊外の荒地にあったため、誰も気づいていない。
 
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“Gynoid Multitype Cindy” 「ロボット未来科学館・オープン当日」 2

2016-04-26 10:19:49 | アンドロイドマスターシリーズ
[4月1日11:00.天候:晴 埼玉県さいたま市西区・DCJロボット未来科学館 3号機のシンディ]

 式典は10時から始まり、くす玉割ったり、テープカットしたりとベタな法則であった。

 ミク:「さあ♪光線銃を♪打ち上げろ〜♪」

 ミクはシアターホールでミニライブを行ったが、トップスターが来たもんだから、入場制限をしなければならないほど賑わいぶりだった。

 ゴンスケ:「石焼きイモ〜♪おイモ♪おイモ♪おイモ♪おイモだよ〜♪」
 セキュリティロボットH:「ゴンスケ!館内デ石焼きイモは禁止ダ!」
 シンディ:「あいつ、イモ栽培するだけじゃなかったのね」
 アルエット:「石焼きイモ屋さん、1つちょうだい」
 シンディ:「買うな!てか、ここで売るな!」

 シンディとセキュリティロボットHに連れ出されるゴンスケだった。

 敷島:「おっ、シンディ。ここにいたのか!」
 シンディ:「社長」
 敷島:「お前もイベントに出てもらうぞ!」
 シンディ:「用途外の内容ならできないよー?」
 敷島:「大丈夫だ。お前に打ってつけの内容だ」
 シンディ:「?」

 100メートル先の的のど真ん中にライフル弾を命中させたシンディ。
 右手をライフルに変形させたシンディは、100メートル先の的に弾を当てるのも可能である。
 あと、ダミー人形が3体ほど左右に動く的にあっては、マシンガンに変形させ、少し近づいて発砲し、バラバラにした。
 敷島が通信機でシンディと交信する。

 敷島:「よーし!いいぞ!来館者から好評だ!」
 シンディ:「お役に立てて、何よりです」

 と、シンディは応えたが、近くで見ていたエミリーはこう思った。

 エミリー:(ツイッターに・『女ゴルゴ現る!』・『マジ、ターミネーチャン』と・書かれている・の・だが……)
 ゴンスケ:「えー、栽培したての美味しいサツマイモはいらんかね?」
 セキュリティロボットJ:「ゴンスケ!販売ノ許可ハ出テイナイ!直チニ、退去セヨ!」
 エミリー:「待て、J。私が・協力しよう」
 セキュリティロボットJ:「エ、エミリー様!?」
 ゴンスケ:「おおっ!さすがはマルチタイプのトップナンバーは話が分かる!」
 エミリー:「お前の・サツマイモの・食べ方、オススメは・あるか?」
 ゴンスケ:「そりゃもちろん、焼き芋です」
 エミリー:「ならば、私が・焼こう」
 セキュリティロボットJ:「エミリー様、恐レ入リマスガ、コチラデノ販売ノ許可ハ……」
 エミリー:「黙れ」

 エミリー、両目をギラッと光らせてセキュリティロボットを黙らせる。
 というか、フリーズしてしまったJ号機。

 ゴンスケ:「いま、着火道具を持って来ますんで……」
 エミリー:「その・必要は・無い」

 エミリー、右手を火炎放射器に変形させる。

 ゴンスケ:「え、エミリー様?も、もしかして……もしかすると……」
 エミリー:「もしか・するぞ」

 エミリー、右手から火炎放射器を発射させる。
 あっという間に、屋台ごと黒焦げになるイモ全部。

 エミリー:「火力が・強過ぎた。やはり・事前の・許可が・必要の・ようだな」
 ゴンスケ:「……………」(←口をあんぐり開けて、フリーズしてしまっている。手動による再起動が必要なほどに)

 エミリーはシンディと違って大きく笑うことは無いが、しかし浮かべた微笑は氷のようであった。

 セキュリティロボットJ:「し、シンディ様……!」
 シンディ:「絶対、アタシより鬼軍曹じゃんね……。いい、アンタ達?エミリーを怒らせたら、アタシでも手が付けられないから。そこんとこ、よーくデータに入れておくのよ?」
 セキュリティロボットJ:「ハハッ!」
 セキュリティロボットK:「カシコマリマシタ!」

[同日12:00.天候:晴 科学館2F・レストラン“AI” 敷島孝夫、アリス敷島、平賀ファミリー]

 昼時になって館内のレストランを利用することにした敷島達。

 敷島:「ミクのミニライブは大成功でしたね」
 平賀:「いや、良かったです。午後の部もあるんでしたね?」
 敷島:「そうです。これだったら、もっとグッズ一杯持って来るべきでしたよ。失敗したー」
 奈津子:「まあまあ。あくまでも今日は、科学館さんオープンのイベントなんですから。気持ちは分かりますけど、ミクのイベントがメインではないんですから」
 敷島:「まあ、そうですけどね」

 そこへメイド服姿のメイドロイドがやってくる。

 九海(このみ):「いらっしゃいませー!メニューをどうぞ!」
 平賀:「おう。悪いな」
 敷島:「平賀先生開発のメイドロイドも、だいぶ調子が良いみたいですね」

 試作機の七海は、未だに平賀家でメイドロイドとして稼働している。
 昔は与えられた命令に対し、漢字変換をミスってとんでもない行動をしたりしていたが、今はそれも無くなったらしい。
 同じ読みでも、漢字が違えば思いっきり内容が違うのが日本語だ。
 そこの調整も苦労したらしい。
 但し、主人に対する忠誠心は本物で、七海の場合、明らかに力の差が大人と子供なのに、暴走したシンディに襲われた平賀を守る為に立ち向かったことがある。

 平賀:「おかげさまで……」
 アリス:「DCJとのライセンス契約で、いくらもらってるの!?」
 敷島:「そんなこと聞くんじゃない!……あー、ビーフカレー1つ」
 九海:「はい!今ならオイル交換無料です!」
 敷島:「ロイドじゃねぇ!」
 平賀:「ハンバーグ定食。オイル交換無料だってんなら、これに補充してくれ」

 平賀、手持ちのオイルライターを取り出す。
 この場において、唯一の喫煙者である。

 九海:「ガソリンですか?軽油ですか?重油はお取り寄せになってしまいますが?」
 平賀:「殺す気か!」
 未来:「お子様ランチー」
 海斗:「ぼくもぼくも!」
 九海:「バッテリーパックはお付けしますか?」
 平賀:「ロイドじゃねぇ!」

 何とか注文を完了させた。

 平賀:「昔の七海みたいで懐かしいなぁ……」
 敷島:「あんな感じでしたっけ?」
 奈津子:「確かにそうね。でも、あの純朴さがまたいいのよ」
 敷島:「確かに、ある意味で人気を呼びそうですね。天然ドジっ子メイドなんて、萌要素以外の何物でも無いですからねぇ……」

 敷島はグラスに入った水を飲んだ。

 敷島:「東京決戦で、何気に活躍しましたからね。七海が助けに行かなかったら、平賀先生、この世にいませんよ?」
 平賀:「ええ、それは確かに。七海が時間稼ぎしてくれたおかげです」

 七海を壊したシンディは、平賀にトドメを刺そうとしたが、そこへドクター・ウィリーからの帰還命令が入ったため、断念せざるを得なかった。
 つまり、七海が割って入らなければ、平賀はそのまま殺されていたわけである。

 平賀:「そういう歴史をもっと細かく紹介するってのもいいかもしれませんね」
 敷島:「黒歴史も入ってますけど、そこは省いて?後でデイライトさんに相談してみましょうか」

 さてさて、午後は一体どうなることやら……。
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小説の途中ですが、ここで支部総登山のレポートを致します。

2016-04-25 22:47:36 | リアル旅行記
 今日はJR福知山線で207系が脱線し、マンションに突っ込んだ日である。
 JR東日本の中距離電車でさえ時速120キロが最高なのに、たかだか通勤電車で130キロも出せる設計だったのが運の尽きだったか。
 ANPさんは嫌がっていたが、スピードの出せないボロ電車が残っていることも、それはそれで利点ではあるということだ。
 ま、私は一生乗ることの無い路線であろう。

 今日は支部総登山に参加してきた。
 珍しく紹介者も一緒の御登山であった。
 何でも休暇申請が取りやすい会社らしく、私と同行する為にわざわざ今日、休暇申請をしてくれたのだとか。
 それが本当ならありがたいことだ。
 支部総登山の着山受付の時間上、普段の“やきそばエクスプレス”では間に合わない。
 そこで今回は新幹線で行くことにした。

 京浜東北線でまずは東京駅に向かうところまで、いつもの通勤ルートと同じ。
 今回は危うく都営バス乗り場に向かうというボケはかまさずに済んだ。
 新幹線のキップを東京駅で買って、改札を通るとコンコースを通るわけだが、そこで立哨している警備員が、かつての同僚だった。
 私の父親と同じくらいの歳の人で、昔、同じ現場で働いていたことがある。
 大きな警備会社に勤めていると、たまに思わぬ所で知り合いと遭遇してしまうのである。
 忙しそうだったので、私は今自分がいる現場の場所だけ教えて、その場をあとにした。
 “こだま”で新富士駅に向かうということも伝えたが、これだけでは私が何の目的で行くか分からないだろうなぁ……。

 因みにホームでも2人一組で巡回している警備員達がいたが、私の知っている顔ではなかった。
 端っこの1号車まで来れば……と思ったが、ちゃんとホームの先端まで巡回していて、同じ会社の人間ながら偉いと思った。
 乗った車両はN700A。
 自由席であっても、窓の下にはコンセントがあったので、早速充電させてもらうことにする。
 国民年金ジジィが自爆テロしやがったせいで、車内放送も危険物の持ち込みについて、結構しつこく言っている。
 国民年金の額が少ないことに絶望してテロったらしいが、若いうちから無駄使いばかりしていて、老後の蓄えも無く、浪費癖があっただけだったらしいぞ。
 河童さんと同年代だろうに、老人世代でもかなりの格差があるようだ。
 しかし、河童さんを羨ましいとは思わない。
 思うかどうかはそれぞれの勝手だろうに、羨ましいと思わないと、それだけで“怨嫉謗法”なのだそうだ。
 全く、最近の老人達は面倒臭いのが多い。
 合法的な姥捨て山は、必要なのかもしれんな。

 さて、紹介者に、私のかつての顕正会の上長が登壇している記事を見せた。
 山門入り口さんには既に破折してもらっているのだが、改めて色々とツッコミ所があったそうだ。
 で、感想は、
「そもそも、体験発表としての価値が無い」
 ということだった。
 だろうなぁ……。
 当たらず障らずの6隊では、なかなか発表できる体験も無いだろう。
 あると思ったら、それはかなり昔の内容で、恐らくは妙信講時代の“名残り功徳”というヤツで、今の顕正会における功徳ではないだろう。
 旧・妙信講員の罪深いところは、その“名残り功徳”を、あたかも今の顕正会の功徳と称して(恐らく、本人も気づいてはいないだろう)勧誘に利用しているところである。
 私もすっかり騙された。
 なので元・妙信講員の顕正会員を折伏する際、向こうが功徳の体験を発表してきたら、“名残り功徳”だとして斬り捨ててやることができるということだ。
 少なくとも、私の知っている元・妙信講員達はそうだ。
 今の純粋な顕正会員達は可哀想なところもあるけれど、元・妙信講員に対しては、アメブロ系武闘派達のようにバッサリ斬り捨ててやって良いと思うよ。
 何しろ、洗脳ぶりがハンパ無い。
 邪義から目覚める機会が途中でいくつもあったにも関わらず、未だに目覚められないということは、つまりそういうことだ。
 余計な情けは無用だ。
 まあ、私の場合は、さんざんっぱら世話になったというのがあるけどね。

 列車は時刻通りに新富士駅に到着。
 新富士駅には大石寺の広告看板があるのだが、それが御影堂である。
 あえて三門を使わなかった理由は何ぞや?
 大石寺の本堂ってどこだろう?
 私は客殿か六壺だと思っていたのだが、どうも御影堂だという意見があるらしいな。
 だから、広告看板に御影堂を使っているんだという話を紹介者から聞いた。
 因みに奉安堂は、あくまで大御本尊を保管している“蔵”であるため、本堂と呼ぶには不適切であろう。
 尚、私が六壺か客殿だと思っていたのは、単に私の主観による。
 六壺は何度も建て直されているが、歴史のある堂宇だし、客殿は毎日丑寅勤行が行われるからだ。

 三門についてだが、今、とんでもない外観になっている。
 恐らく、何も知らない血気盛んな顕正会員がやってきたら、頭を抱えた後、憤怒の形相で、近くの信徒に掴みかかってくるのではないかな。
 もちろん私達は三門が今どんな状態で、どうしてあんな外観になっているのか知っているからいいのだが、さすがにあの外観を『三門』と呼ぶには無理があり過ぎる。
 恐らく、正義に目覚めた異流儀信者達が初めて(或いは久しぶりに)大石寺を訪れた時、まず三門の外観に感動させられるところであろう。
 私もそうだった。
 だが、今はそれができない状態である。
 むしろ、変わり果てた外観に、怒りさえ覚えるのではないかとちょっと心配している。
 え?写真?
 それくらい自分で確認してきてほしい。
 か、もしくは私と直接お会いした時にでも、撮影した画像をお見せしよう。
 ……ってか、そんなことしなくても、アメブロ系武闘派の人達が、そのうちアメブロに掲載すると思うけど……。

 新富士駅から、久しぶりに富士急静岡バスの登山バスに乗る。
 車種はUDのスペースランナーであった。

 
(撮影日時と場所は全く違うが、私が乗った登山バスに使用された車種)

 観光バスタイプの車種が使われることもある中、一般路線用はハズレかな。
 ま、そんなこと考えているのは私くらいのものだと紹介者に突っ込まれた。
 尚、私のように片道だけ乗る場合はSuicaやPasmoなどで乗ると良い。
 ポイントが付くので、バス得チケットが付いた場合、それで安く乗ることができる。
 大体、時刻通りに大石寺に着くことができた。

 紹介者と一緒では、布教講演をバックレることができない。
 しかも、私が魔に負けて飛び出した報恩坊さんが会場とあらば、これは行かなくてはならないだろう。
 本堂の御本尊様には、懺悔のつもりで御題目を挙げさせて頂きました。
 尚、布教講演の後で移動が慌ただしかったこともあり、報恩坊の御住職に御挨拶はできなかった。
 詫び料込みで、御供養は御宝前にお供えさせて頂いたが。
 紹介者が、『詫び料込みにしては、封筒が薄い』とツッコんで来たが、足りなかったらきっと、帰りのバスが罰で事故るだけだ。
 私の仏罰と罪障消滅は、周囲の人間を巻き添えにするタチの悪いものらしいので、よくよく御承知おきのほどを。

 山内での過ごし方は、だいたいいつもと一緒。
 昼飯を食う所もいつもの店だったし、芙蓉茶寮に負けない店を見つけられたことは功徳かもしれない。
 食のレポートをすると、何だか、某特別布教区の信徒さんから、
「あぁっ!?オメーはよぉ、御山によぉ、飯食いに来てんのかよっ、あぁっ!?」
 とか言われるので、この辺にしておこう。
 てか、某アメブロガーさんも食べログしてんじゃんなと言い返したいのだが。

 御開扉だが、猊下の御説法は本当に一字一句、全くブレることなく変わらない。
 仰っていることは分かっているつもりだが、恐らく一字一句変えないことに、何かしら意味があるのだろう。
 堂内での撮影は一切禁止である為、これも中がどんな構造なのか知りたかったら、やはり信徒になってもらう他は無い。
 さて、今回の御開扉で、どれだけの功徳を積めたのやら……。

 下山バスで帰る紹介者を見送りに、第二ターミナルへ向かう。
 紹介者が乗った15時発のバスは日野のブルーリボン・シティ。
 ワンステップタイプだが、私はこれのノンステップタイプは都営バスでよくお世話になっている。
 往復一般路線タイプとは、なかなかタイミングが悪いものだったが、まあ紹介者は気にしていないようなので。

 
(撮影日時は違うが、つまりこれ。日野ブルーリボン・シティ)

 その後やってきた東京行きの高速バスは、三菱ふそうのエアロエース。
 現行モデルタイプなので、ハズレではないだろう。
 だからこそ、私は自分が乗るバスに不安を覚えた。
 尚、ここでちょっとしたトラブルが発生した。
 本来、運行されることのない15時5分発の富士宮駅行きの乗車券を販売してしまったらしい。
 にしきさんの情報通り、土日限定で15時20分発の新富士駅行きが運行されるようになった。
 それはつまり、月曜日である今日は運行しないということだ。
 それはいいのだが、それと同時に富士宮駅行きも土日限定になってしまったらしい。
 それのキップを買ってしまった2人の乗客(もちろん、御開扉帰りの信徒)は、払戻は受けられたが、果たしてどうするのか?
 この時点でまだ“やきそばエクスプレス”は停車していたので、何とかそれの空席に乗ることができた。
 やれやれだが、それにしても困ったものだ。

 私は六壺の勤行に参加してから下山する。
 帰りは予約したタクシーでバスの営業所に向かったが、タクシーの運転手から見て、やはり外国人が多いということだ。
 今日はドイツ人だかオーストリア人を乗せたのだとか。
 あー、何かそれっぽいのがいたような気がするなぁ……。
 しかし外国人登山者も、登山費用の捻出の関係なのか、やっぱり金持ってそうな年配者しかいないと来る。
 飛行機で10時間以上掛けてわざわざ来たのか、もともと日本に在留資格があって来たのかまでは分からないが。
 いずれによ、私の関知するところではない。

 帰りのバスはUDトラックスのスペースアロー。
 良かった。ヒュンダイじゃなくて。
 “バスターミナルなブログ”の管理者さんは、ヒュンダイでも平気で乗られるようだが、私はどうも1番しっくり来ないんだな。

 
(やっぱり撮影日時や場所は違うが、これがUDのスペースアロー)

 今日の富士急静岡バスは、UDだけということになる。
 てか、大石寺からバスの営業所まで乗ったタクシーも日産だったし、大宮駅から自宅まで乗ったタクシーも日産だったな。
 今日乗った自動車は、日産系のみという偶然。

 紹介者が同行してくれたおかけで、何のトラブルも無く終了した御登山だった。
 私の仕事の都合上、土日は休めないので夏期講習会は出られないが、なるべく平日の添書で行くことにしよう。
 足しげく本山に通っていると、色々と見えてくるものがある。
 それが結構面白いものだ。

 御登山も大事な自行の1つなれば、続けさせて頂こうではないか。
 顕正会時代にはできなかったことの1つなのだから。
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“Gynoid Multitype Cindy” 「ロボット未来科学館・オープン当日」

2016-04-24 22:04:54 | アンドロイドマスターシリーズ
[4月1日08:00.天候:晴 埼玉県さいたま市西区・ロボット未来科学館 3号機のシンディ、敷島孝夫、アリス敷島、初音ミク]

 荒れ地の広がる道を進む1台の車。

 敷島:「ほんの数ヶ月前まで、ここでバージョン無双したなんて信じられないなぁ……」

 敷島はハンドルを握りながら呟いた。

 シンディ:「レイチェル戦の時か」
 敷島:「まあ、あの時はアルエットやゆかりに助けられたけどな」
 シンディ:「さすがに、同型の姉妹機とのガチバトルはキツかったなぁ……」

 助手席に座るシンディは、ヘッドレストに頭をもたげて答えた。

 敷島:「で、結局負けたと……」
 シンディ:「ちょっと油断しただけよ。エミリーが相手だったら、レイチェルの方がバラバラにされてたさ」
 敷島:(ということは、あの三姉妹でシンディが1番攻撃力が弱かったということか???)

 とはいえ、シンディが弱いわけではない。
 近接戦が他の姉妹機より不得意とはいえ、それが全く弱いわけではないのだ。
 現段階において、エミリーやシンディ以外の旧型マルチタイプの復元については、検討すらされていない。
 アルエットのような新型機については、検討されている。

 敷島:「アリス。……おい、アリス!」
 アリス:「zzz……」

 敷島は、リアシートに座るアメリカ人妻をルームミラー越しに見た。

 敷島:「全く、こいつは……」
 シンディ:「いいじゃないの。夜泣きしたお坊ちゃまをずっとあやしていたんだからさ」
 敷島:「そうなのか!?俺、知らないぞ?」
 シンディ:「だって、社長はグースカ爆睡してたじゃん」
 敷島:ギクッ!「……お、俺はミクと打ち合わせを……」
 シンディ:「ミクはお坊ちゃまの為に子守唄を歌ってあげてたわよ」
 ミク:「ちょうど、データにあって良かったです。本当は、リンやレンの持ち歌なんですけどね」
 敷島:「そんなのあったか?」
 ミク:「“ぜんまい仕掛けの子守唄”です」
 敷島:「永眠しそうな歌だからやめてくれ!」

 どうにか科学館の通用口前に到着する。
 通用口前には業務用駐車場があり、敷島達はそこに車を止めた。

 敷島:「おい、アリス。着いたぞ」
 アリス:「んー……」
 シンディ:「マスター、起きてください」

 シンディ、アリスの手を取って車から降ろす。
 敷島、先に通用口から中に入り、警備受付で受付を行う。
 アリスは正式なスタッフなので既に社員証を持っているが、敷島達はここで入館証を借りなければならない。
 一般客が立ち入れる展示室スペースではそんなもの必要無いが、要はバックヤードに入る際に必要だし、それに……。

 敷島:「おっ、セキュリティロボット」

 警備室には人間の警備員もいるが、館内は2足歩行のセキュリティロボットが常時巡回している。
 敷島達の姿を見かけた2機がギラッと両目を光らせて、こちらに向かって走って来た。
 シンディから見て、明らかに敷島達に対して警戒行動を行っているのが分かる。

 シンディ:「ちょっとあんた達、本日の入構者データ、入ってないの?それに、社長達は今、受付中……ん?」

 セキュリティロボットA:「ハッ、初音ミクさン!ヨ、良カッタラ、ボボ、ボク達ト握手シテ下サイ!」
 セキュリティロボットB:「ズット大ファンデス!応援シテマス!」
 初音ミク:「あ、ありがとうございます」
 シンディ:「仕事しろ、オマエら!!」

 ボーカロイドは人間だけでなく、人工知能搭載の他のロボットやロイドからも大人気なのであった。

[同日08:30.天候:晴 科学館1Fシアターホール シンディ、敷島、初音ミク]

 ミクはここでミニライブを行うことになっている。
 今は音響リハを行っていた。

 スタッフ:「マイクテストお願いしまーす」
 初音ミク:「はい、初音ミクです。よろしくお願いします」
 スタッフ:「はい、ありがとうございます。MC後に暗転、下手に捌けまーす」

 敷島、他のスタッフ達とミニライブの打ち合わせを行っている。

 敷島:「……はい、ですからここはもう少し照明を……」
 スタッフ:「では、そこは登場のタイミングと合わせまして……」

 アリスは館内の研究室エリアに行ってしまった。
 シンディはこの間、何もやることが無い。
 そこで従妹機のアルエットに会うことにした。

 シンディ:「アル!」
 アルエット:「お姉ちゃん!」

 アルエットは8号機のナンバリングがされており、それはつまりエミリーやシンディと連番になっていることを意味しているが、同型の姉妹機というわけではない。
 アルエットはそう思っているつもりだが、実際はオリジナルタイプの1号機や3号機をモデルチェンジ(軽量化、小型化した結果、ロリ化)したため、外観から性能まで異なっている。
 その為、エミリーやシンディから見れば実妹というよりは従妹という感じになっている。

 シンディ:「もう直ったんだね。良かったね」
 アルエット:「会いたかったよ。お姉ちゃん」
 シンディ:「ゴメンね。あんたのこと壊しちゃって……」
 アルエット:「ううん」

 その時、アルエットのオレンジに近い赤い髪の中から、妖精が現れた。
 実際は妖精によく似たロイドである。

 萌:「へへっ(笑)、ボクのことも忘れないでくださいよー」

 一人称でボクと呼んでいるが、これは試作機だった頃、まだ性別設定が無かった頃の名残だ。
 今では量産先行機扱いとなり、性別設定も女になっているのだが、一人称は相変わらず試作機時代のままで、いわゆる『ボクっ子少女』のような状態になっている。

 シンディ:「そういやアンタ、いたねー。アンタもまたKR団潰しの立役者だったわね」
 萌:「今ではアルと一緒で、この科学館のメインキャラクターですよ?スゴイでしょー?」
 シンディ:「うん、そうだね。アルエットと一緒に人気者になりそうだね」
 萌:「シンディさんも人気者ですよ?」
 シンディ:「は?」

 ザシャアアアア〜ッ!(ポテンヒットさん、度々すいまそんw)

 ロボット警備隊長:「究極ニシテ至高ナル存在、且ツ我等ガ崇高ナ女王ニシテ、ロイドノ太陽デアラレル所ノ、シンディ・サード閣下ニ対シ、敬礼!!」
 セキュリティロボットC・D・E・F:「ハハ〜ッ!シンディ様!」

 敬礼どころか、警備ロボット軍団に伏せ拝をされるシンディだった。

 萌:「ホラ、人気者w」
 シンディ:「オマエら、いい加減にしろ!!」
 アルエット:「そうだよ!お姉ちゃんが困ってるじゃない!」
 シンディ:「アルエットからも言ってやって。これじゃ、任務になりゃしない」
 アルエット:「まだまだ頭が高いわよ!ほら、そこのD号機!もっと地に頭をつけて!」
 セキュリティロボットD:「ハハッ!申シ訳ゴザイマセン!」
 シンディ:「アンタのせいかい!w」

 シンディは従妹機に軽くゲンコツをして突っ込んだ。
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“Gynoid Multitype Cindy” 「ロボット未来科学館・オープン前日」

2016-04-23 22:40:39 | アンドロイドマスターシリーズ
[3月31日14:58.天候:晴 JR大宮駅→パレスホテル大宮 3号機のシンディ、敷島孝夫、1号機のエミリー、平賀太一ファミリー]

 敷島とシンディは大宮駅新幹線ホームにいた。
 これから新幹線に乗ろうというのではない。
 これから新幹線でやってくる旧友一家を出迎える為だ。

〔「14番線、ご注意ください。“やまびこ”46号、東京行きの到着です。お下がりください。東北新幹線、東京行きの到着です」〕

 眩く青白いヘッドライトを輝かせて、エメラルドグリーンのE5系車両が入線してくる。
 敷島達の立っている場所に、8号車が止まった。

〔「ご乗車ありがとうございました。おおみや〜、大宮です。お忘れ物の無いよう、ご注意ください。14番線の電車は……」〕

 大宮で降りる乗客達の中に、件の人物達がいた。

 敷島:「平賀先生!奈津子先生、お久しぶりです!」

 列車から降りてきたのは平賀太一と、その妻で奈津子。
 その夫妻の幼い姉弟のお守りをするエミリーがいた。

 平賀:「やあ、敷島さん。お招き頂き、ありがとうございます」

 平賀が笑みを浮かべて、旧友と握手を交わした。
 奈津子とも併せて、彼らは元は南里研究所の職員でもあった。

 敷島:「礼は、うちのアリスから改めて言わせますよ。言い出しっぺはアイツだから」
 平賀:「まあ、自分らも興味はありましたからね。いい機会でした」
 敷島:「お子さん達も大きくなって……。いくつになりました?」
 奈津子:「未来(みく)が5歳で、海斗(かいと)が4歳です」
 敷島:「もうそんなになりますか。いやあ、月日の経つのは早いですな。じゃ、ホテルまでご案内します」
 平賀:「こりゃどうも、気を使ってもらっちゃって……」
 敷島:「いや、いいんですよ。これから先生には、もっともっとお世話になりますから」
 平賀:「東京側でも、自分やナツのゼミの卒業生を敷島さんの所に協力させたいと思っているんですが、卒業後に就職となると、なかなか思うようには……」
 敷島:「いや、大丈夫ですよ。デイライト・コーポレーションさんで、だいぶお世話になっています」
 平賀:「なるほど……」

 敷島達がそんな話をしている中、

 未来:「おねーちゃん、だれ〜?」
 海斗:「えみりーそっくり」

 平賀の子供達がシンディに興味を持ったようだ。
 シンディもまたエミリーと同じ高身長なので、だいぶ屈むことになる。
 表情に乏しいエミリーと違い、満面の笑みを浮かべて、

 シンディ:「私はエミリーの妹で、シンディと申します。よろしくお願いしますね」

 シンディの過去のメモリーで、しっかり『抹殺対象』に該当する未来と海斗。
 例え幼子であっても、かつての敵の身内とあらば、抹殺対象になる。
 無論、今はそんなことはない。

 未来:「しょっとがん、だせるー?」
 シンディ:「えっと……申し訳ありません。私、ショットガンは搭載してませんのよ」
 海斗:「かえんほーしゃきはー?」
 シンディ:「か、火炎放射器?!」

 シンディはエミリーを見据えた。

 エミリー:「火炎放射器・出してやれ」

 無表情で妹機に命令する姉機。

 シンディ:「アタシゃ姉さんと違って、近接用の武器は無いって!」

 エミリーは敵と組み付いての近接戦を得意とする為、銃火器なんかも近距離用のものが多い。
 対してシンディは遠距離からの攻撃を得意とする為、ライフルやマシンガン、パイソン(を改造したもの)を搭載している。

 敷島:「おーい、何やってんだー!?早く行くぞ!」
 シンディ:「は、はい!」
 エミリー:「イエス。敷島・社長」
 敷島:「シンディ、すっかりお子さん達に懐かれてるみたいですよ?」
 平賀:「エミリーと同型の姉妹機ですからねぇ……。個人的には、あまりシンディに懐いて欲しくな……」
 奈津子:「あなた!」
 平賀:「……おおっと!」
 敷島:「まあ、今のシンディは大丈夫だと思いますが……」

 大宮駅西口から出て、ぺデストリアンデッキを進む。

 敷島:「しかし、先生方であれば、グリーン車で来ることも可能だったのでは?」
 平賀:「チビ達がいますからね。グリーン車で小さい子が騒ぐことに批判的な風潮が強いですから」
 敷島:「うーむ……」

 パレスホテル大宮と言えば、さいたま市でも指折りの高級ホテルである。

 敷島:「あんな高級ホテルに、一泊だけってのも勿体ないですね」
 平賀:「いや、自分が予約したわけではないので……」

 平賀は首を傾げた。
 恐らくロボット未来科学館が平賀夫妻を顧問にする為、接待のつもりで予約したものと思われる。
 敷島の手には、フロントに渡すだけで良いクーポン券が握られている。

 平賀達の部屋は家族向けの部屋で、ただのツインルームではないらしい。
 部屋に荷物を置いて、ホテル内のカフェラウンジに移動する。

 奈津子:「子供達はエミリーが見てくれています」
 敷島:「エミリーなら、メイドロイドの代わりになれますしね」

 4人用の席に向かい合って座るが、シンディは座らずに、敷島の斜め後ろに立っている。
 手を前に組んで、いかにも社長秘書といった感じだ。

 敷島はコーヒーや紅茶を注文した後で、書類を出した。

 敷島:「長旅の後で恐縮ですが、明日のことについて打ち合わせを……」
 平賀:「いよいよ明日オープンですもんね。ロボット未来科学館」
 敷島:「ええ。デイライトさん肝煎りの」

 ロボット・テロ組織、KR団の攻撃により半壊したデイライト・コーポレーション・ジャパン埼玉研究所。
 会社上層部は機密性の高い研究・開発については、更に埼玉の山奥(秩父市内)に集約するとし、半壊した旧・研究所については大幅リニューアルして、一般向けのパビリオン施設としてオープンすることを決定した。
 平賀夫妻も、その記念式典の来賓として招かれた次第である。
 子供達も連れて来たのは、ついでにその科学館で遊ばせるつもりでいたからだ。

 平賀:「明日の式典には敷島さんも?」
 敷島:「私は来賓ではなくて、むしろ式典のセレモニーを行う側として参加します」
 奈津子:「ミクが来るんですか」
 敷島:「デイライトさんがどうしてもというので、まあ、平日ということもあって、ミクも空いてましたから」
 平賀:「自分達の大学はもう春休みだからいいものの、敷島さんの会社は4月1日は忙しくないんですか?」
 敷島:「幸い金曜日ですからね。入社式は4日に行うことにしましたよ」
 奈津子:「一気に10人以上も新入社員が入りますものね」
 敷島:「おおかたの研修は親会社でやってくれましたから、あとの細かい点については後々……」
 平賀:「アルエットの修理は終わったんですね」
 敷島:「ええ、何とか。さすがは、そこはアリスですね」
 奈津子:「萌は元気で動いてますか?」
 敷島:「ええ。科学館の目玉は、正にその萌とアルエットですから、彼女達には頑張ってもらわないと、ですよね?」
 平賀:「全くですね」

 その時、敷島の斜め後ろに立つシンディのメモリーから、何故かクワを振るう芋掘りロボット、ゴンスケの姿がロードされた。
 もちろん、ゴンスケも科学館の展示品となる。
 施設内のイモ畑で取れたジャガイモやサツマイモは、館内で有効に活用される予定とのことだ。
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