マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

これからの予定

2016年08月14日 | 舞台・映画
市村座
狸御殿
2016年劇団☆新感線夏秋興行 SHINKANSEN☆RX Vamp Bamboo Burn 〜 ヴァン!バン!バーン!〜 
宙組 エリザベート
凰稀かなめコンサート
十月歌舞伎
スカーレット・ピンパーネル
岩谷時子メモリアルコンサート
ミス・サイゴン
星組 桜華に舞え
雪組 ケイレブ・ハント
凰稀かなめディナーショー
東宝 ロミオ&ジュリエット

狸御殿は松也さん主演だけど私の苦手な宮本亜門さんの演出なので迷っていたのですが、嗜好が似ている友人から絶賛のメールを戴いたので、食わず嫌いはダメだよね・・・と急遽行くことに。

雪組さんだけまだチケット取れてない取れるといいな。



BENT

2016年07月12日 | 舞台・映画
三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで観て参りました。

以前からその評判は聞いていたのですが、なんかテーマが重すぎるような気がして今までは二の足を踏んでいました。

今回観ることにしたのは、佐々木蔵之介さんが主演だから・・・という単純な理由。

躊躇してる方は是非

感想は・・・

いや~凄いもの観ちゃったというのが正直なところ。

観て本当に良かったです。

佐々木蔵之介さんと北村有起哉さんが特に素晴らしいです。

蔵之介さんの肉体美、北村さんの飄々としてるのに凄まじい存在感。

二人が黙々と岩を運んでるだけのシーンにこんなにやられるとは

マックスの恋人ルディ役の中島歩さんの可愛いオカマちゃんぶりやゲイクラブオーナー新納慎也さんの美しい女装も必見です。

【この後ネタバレあり】

ラストシーンについて、観終わってからず~っと考えていました。

ずっと享楽的に生きてきたマックス。生き伸びるためには手段を選ばず、恋人さえも死に至らしめ、収容所でも少しでも楽をしたいがためにゲイなのにユダヤと偽り、金や汚い手を使って取引する生命力にあふれた男。

そんな彼が何故

ホルストが殺された後、死体を処理して岩運びの作業に戻り、黙々と岩を運んでいる内にハタと気づいたのではないか。

こんな地獄のような収容所生活でも、ホルストと二人で岩を運んでいたあの日々が欠けがえのない物だったということに。

今まで生きてきた中で一番生を実感できた瞬間だったということに。

あの中にこそ真実の愛が存在していたということに。

だからこそ彼はホルストのピンクの星のシャツを着て彼のいる穴に飛び込んだのではないか。

ホルストと二人、永遠の愛に生きるために。

観終わった直後は、初めて愛した人を死なせてしまった悲しみ、虚無感、絶望から死を選んだのだろうか?と思ったのですが、マックスの生への執着心を考えると自分らしく生きるために死を選んだのだろうと思うようになりました。






紙屋町さくらホテル

2016年07月06日 | 舞台・映画
こまつ座の「紙屋町さくらホテル」を観に行ってきました。

場所は新宿の紀伊國屋サザンシアター。

井上ひさし作 鵜山仁演出

【キャスト】
七瀬なつみ・・・神宮淳子(ホテルの女主人・日系二世)
高橋和也・・・・丸山定夫(新劇の団十郎)
相島一之・・・・大島輝彦(言語学者)
石橋徹郎・・・・針生武夫(傷痍軍人の林と名乗る男)
伊勢佳代・・・・熊田正子(ホテルの共同経営者・淳子の従姉妹)
松岡依都美・・・園井恵子(宝塚出身の元男役スター)
松角洋平・・・・戸倉八郎(淳子を監視する特高刑事)
神崎亜子・・・・浦沢玲子(ピアノ弾き)
立川三貴・・・・長谷川清(富山の薬売り?だが実は・・・)

井上ひさしさんの作品らしい面白い舞台でした。

重いテーマなのですが、軽やかな歌声とユーモラスな台詞に笑いながら観てる内にじわ~っと涙が滲んできて心にはズキンと痛みが・・・そんな舞台でした。

これは本当にあった桜隊という慰問劇団のお話を元に書かれた戯曲で広島に投下された原爆によって丸山さんと園井さんは亡くなったのだそうです。長谷川さんも実在の人物。

戦後巣鴨プリズンで針生と長谷川が終戦直前の広島で共に過ごした三日間を思い出す形でお話が展開するのですが、それを知る前と知った後ではこのお芝居の見え方が全然違うんだろうな・・・と思いました。

私は予備知識無しで観たので、舞台稽古や宝塚芝居のところでは抱腹絶倒でしたが、その後の大島先生の教え子を思う気持ちのところでは思わず涙が  周りもすすり泣きをする人多数。

観て良かったです。

井上ひさしさんの言葉。
「楽しいときほど、その楽しさを無理やり奪われた人たちのことを条件反射みたいにふっと思う人間に僕はなりたいし、そういうのが普通にできるようになったら絶対に間違わない世の中ができると思う。」




シアタートラム「コペンハーゲン」

2016年06月15日 | 舞台・映画
観劇直前に来た余りにもショッキングなお知らせのせいで、心ここにあらず・・・のまま臨んだので、正直あまり集中できませんでした。

それでなくても難しい言葉が飛び交う会話劇。

重いテーマ。

宮沢りえさん、段田安則さん、浅野和之さんの3人だけの舞台です。

シアタートラムは200人位の小さな劇場。今日はなんと最前列。手を伸ばせば届く近さ。

三人共台詞がとても聞き取りやすく、難しいお話でしたが何度か同じ事を繰り返す内にだんだんと引き込まれてゆきました。

第二次世界大戦中、原爆を開発中だったナチスドイツと連合国軍・・・

ノーベル物理学賞を受賞した高名な学者二人の辿った道とは。

1941年秋、ドイツ人物理学者ハイゼンベルク(段田)は何故コペンハーゲンに住むユダヤ系物理学者ボーア(浅野)とその妻マルグレーテ(宮沢)を訪ねてきたのか?

そしてその時二人の間に交わされた会話とは?

サスペンス仕立てで一気に持って行かれます。

もしハイゼンベルクが違う行動を取り、核開発競争にドイツが勝っていたら、ロンドンが広島になっていたかもしれません。

色々と考えさせられる事が多かったです。

これからの予定

2016年06月02日 | 舞台・映画
梅田芸術劇場「1789」千秋楽  


星組「こうもり」
シアタートラム「コペンハーゲン」
六月大歌舞伎「義経千本桜」
雪組「ドン・ジュアン」
コクーン歌舞伎「元禄忠臣蔵」
花組「ミー・アンド・マイガール」Bパターン

雪組「ローマの休日」
世田谷パブリックシアター「BENT」
市村座
劇団☆新感線「Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~」
宙組「エリザベート」

「Beginning 2」

「バイオハザード」
「ミス・サイゴン」

問題は宙組の「エリザ」

チケット取れるといいな~

スノーホワイト~氷の王国

2016年05月31日 | 舞台・映画
今日までの優待券があったので日劇で観てきました。

「スノーホワイト~氷の王国」・・・あの白雪姫の事件が起こるよりも前のお話ということでしたが・・・

前編の「スノーホワイト」は見てないので何とも言えませんが、続編のこの作品には白雪姫(スノーホワイト)は出てきません。

邪悪な女王ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)と妹のフレイヤ(エミリー・ブラント)の二人が主役と言ってもいいほどの美しさと存在感で、その美貌を見ているだけでストーリーに対する様々な違和感が消え去ってしまいました。とにかく破壊的な美しさです

ストーリーは突っ込みどころ満載で、アナ雪とロード・オブ・ザ・リングっぽさもあり、テーマは「愛」みたいなんですが・・・そんなことよりも圧倒的な映像の美しさと女優二人の美しさと演技力が凄かったです。


アルカディア

2016年04月28日 | 舞台・映画
シス・カンパニーの「アルカディア」をシアターコクーンで観てきました。

立見のお客さんが一杯。人気のある役者さんが多数出演だからでしょうか。

お芝居は結構難解でした。

英国が舞台。過去と現代を行き来しつつ物語は進みます。

フェルマーの定理とか数式とか難しい言葉が沢山出てきますが、単純に言えば複数の男女が描く幾何学模様(三角関係?)のお話。

神野三鈴さん、寺島しのぶさんは流石の存在感ですね。

趣里さん(ご両親は水谷豊さんと伊藤蘭さん)がとてもキュートで声もよく透明感のある自然な演技で感心しました。

井上君も大人になったなぁ~と。浦井くんの役はちょっと微妙。

ラストで寺島さんと浦井くん、趣里さんと井上君がワルツを踊るシーンが哀しいほど美しかったです。

ETERNAL CHIKAMATU

2016年03月15日 | 舞台・映画
昨日までの雨が上がって今日は雲ひとつない晴天、気持ちいい~

これから渋谷のシアターコクーンに行ってきます。

深津絵里さんと七之助さん主演、デヴィット・ルヴォー氏演出の舞台、とても評判いいみたいなので楽しみ~(*^_^*)

レポは後ほど。





観て参りました~ネタバレすると感動が薄れるので詳しくは書けません。

1幕は半ばまで深津絵里の一人舞台のようでしたが、中盤になって七之助の遊女小春が出てくると場の雰囲気がガラッと変わります。

何と言っても七之助が素晴らしい

現代の売春婦ハル(深津絵里)が江戸時代の遊女小春(七之助)と出逢って、同じ魂に惹かれそこで起こる化学反応とは・・・?

ラスト、ほぅ~そう来たか!とビックリ そしてじわ~っと感動がこみ上げて

2幕中盤でハルと妻とのシーンが冗長に感じて時々うつらうつらしちゃったのですが

なかなか良い舞台でしたよ。特に七之助ファンは必見です

睡魔といえば・・・

後ろに座ってらしたおば様達の会話。

「ねえ、逆鱗観た?」「皆な観たがっててチケット取れないっていうほど評判で立見も一杯だったけど、つまらなくて睡魔との闘いだったわ~!」「あれ観て面白かった~っていう人尊敬するわ。だって寝なかったってことでしょ?!」・・・ですって。

私、尊敬されちゃったよ!

人の感じ方って、ホントに様々ってことね。

逆鱗

2016年02月17日 | 舞台・映画


池袋の東京芸術劇場プレイハウスにてNODAMAPの「逆鱗」を観劇。

素晴らしい舞台でした。ただ松たか子さんが人魚らしいという予備知識のみで臨んだ分感動も大きかったと思うので詳しいことは控えます。

皆様、実際に自分の目で観て確かめて下さい。

美しい舞台なだけに・・・・・

松たか子さんが素晴らしいです。「メタルマクベス」のマクベス夫人も素晴らしかったけど今回の人魚はそれを超えてます。

阿部サダヲさん、池田成志さんも流石。あ、野田さんも。そして井上真央ちゃん、「MIWA」でも凄かったけど今回も凄い。

そんな濃~いキャラの中で、瑛太さんの存在は一服の清涼剤って感じでした。

上演時間は、休憩なしの2時間15分。

当日券には長~い列が出来てました。立見の方もズラリ。でもそれだけの価値は十分あります。

安倍さんが観たらどんな感想を持つのかなぁ・・・

アラン・リックマンさん

2016年01月15日 | 舞台・映画
アラン・リックマンさんが亡くなった。69歳だったそうだ。もっと年上かと思ってたけど、意外と若かったのね。

好きだったのに残念だわ

アラン・リックマンを初めて知ったのは、「ダイ・ハード」。

ねちっこい嫌~な感じの悪役が妙に嵌っていて、主演のブルース・ウィリスより目立っていた。

どうも私は、誰もが好きになりそうな二枚目よりも個性的な変な人の方に惹かれるようだ。

一時映画にハマっていた頃には、「キネ旬」を愛読し、お気に入りの俳優さんや監督さんの作品が掛かると足繁く映画館に足を運んだものだったなぁ。

彼の映画も何作か観たけど、あまり記憶に残ってない。

最近では「ハリーポッター」のスネイプ役が記憶に新しいが、本で読んだ時には物凄く意地悪で嫌悪感しか抱けなかったスネイプだったのに、アラン・リックマンが演ると嫌味だけど可愛げすら感じさせるところがさすがだな~と思った。

ご冥福をお祈りします。


元禄港歌ー千年の恋の森ー

2016年01月14日 | 舞台・映画


渋谷のシアターコクーンで観てきました。

ただただ美しく哀しい物語でした。天井を覆うばかりの紅い椿が印象的です。幽玄という言葉がぴったり。

皆さん熱演だったのですが、瞽女の猿之助さん、宮沢りえさん、大店の主人夫婦の猿弥さんと新橋耐子さん、長男の段田さんが特に素晴らしかったです。

猪俣公章さんの音楽、美空ひばりさんの劇中歌もピッタリでした。

親子の情愛と運命の悪戯で狂っていくそれぞれの運命に涙

語彙が足りなくて上手くあの空間を表現できませんが。

とにかく素晴らしい舞台なんです

超おすすめ、観ないと後悔するかも・・・

まだ始まったばかりなのに立ち見のお客さんがいっぱいいらっしゃったのがそれを物語ってます。

お客さんは正直ですね。

元雪組トップの壮一帆さんもご観劇でしたよ。

壮さんはコクーンでコンサートもされてましたからその関係かな?

それとも「近松心中物語」関連?などと妄想。

以前、かなめちゃんの和服姿を見ていつかかなめちゃんの梅川を観たい~と思ったのですが、

来年の梅川はりえちゃんかな~?と今日の初音を観て思いました。

凄絶な美しさに潜む儚さ、一途さ、哀しさの表現が素晴らしかったです。

新年早々素敵な舞台に出会えて幸せ

明日は、月組の「舞音」に行ってきます。




今年の観劇予定

2016年01月03日 | 舞台・映画
【今年上半期の予定】

(1月)
星組 Love&Dream
コクーン 元禄港歌
月組 舞音
新春浅草歌舞伎
オペラ 魔笛

(2月)
地球ゴージャス The love bugs
NODAMAP 逆鱗
宙組 Shakespeare

(3月)
雪組 るろうに剣心(宝塚)
ETERNAL CHIKAMATU
劇団☆新感線 黒「乱鴬」

(4月)
雪組 るろうに剣心(東京)

(4~6月)
東宝 1789

何だかんだ言いながらも、取りあえず宝塚の東京公演は抑えている私。

かなめちゃんに「これからの宙組もヨロシク!」って頼まれちゃったから1年間は頑張ったけど。

(本音はかなめちゃんのいない宙組なんて寂しくて・・・ね)

でもね~これからはれいこちゃんのいる雪組中心になるかもしれないなぁ。

黄金のアデーレ

2015年12月17日 | 舞台・映画
日比谷のTOHOシネマズシャンテで観てきました。

平日の午後2時過ぎでしたが、ほぼ満席でした。

あの有名なクリムトの絵にこんなドラマが隠されていたなんて、この映画を見て初めて知りました。

期待以上に面白く、主人公のマリアと弁護士のシェーンベルクにどっぷり感情移入してハラハラドキドキ。

彼等は、絵画を取り戻すことは勿論ですが、それ以上にナチスとオーストリア政府に依って踏みにじられた自分たちの誇りを取り戻したかったのだろうなぁ・・・と切なくなりました。

このハッピーエンドが実話だということが凄いですね。

何度も何度も挫折し投げやりになったりやさぐれたりしたマリアを支え続けたシェーンベルグも偉いけど、私がグッときたのは彼の奥さん。

彼女の素晴らしい一言に胸がいっぱいになりました。

マリアを演じたヘレン・ミレンの演技も素晴らしいです。

もう二度とこんな悲しいことが起こりませんようにと祈らずにはいられません。

素晴らしい映画です。是非

才原警部の終わらない明日

2015年12月09日 | 舞台・映画
世田谷パブリックシアターで観てきました。面白かった~



席は1階H列上手。舞台がとても近い。細かい表情まで良く見えました。

笑った、笑った オープニングから爆笑です。

堤さん、カッコイイんだけど面白い。小池栄子さんが◎ 凄く上手いです。

堤さんの階段から降りてくる時の仕草や動きが男役スターのよう。ご本人は「三代目なんちゃら・・・」と言ってましたけどね。

才原’S5も登場。紅5と違って超ダサいメンバー(爺さん、家政婦さん、ガリ勉の浪人、中途半端なイケメン、主婦)なんですが、この変てこりんな人達が誘拐事件解決に乗り出すもんだからハチャメチャの展開に。

警視総監の娘&総理の娘役の清水富美加さんは狂言回しのようなお役。おっさん・おばさんの中で(アッ、勝地涼君は別ね)ただ一人の若手、可愛くて滑舌よくフレッシュな感じで良かったです。

ブラックジャックが出てきたり、渡辺篤史が出てきたり、劇団のオーディションでは暴言も(いいのか?こんなこと言っちゃって?!)・・・
ミュージカルネタや業界関連の結構ブラックなジョークもありましたよ。

そして最後にはあっと驚くどんでん返し。

皆さん一人で何役もされてて凄いです。さすが芸達者な濃~い役者さん達。

余り書くとネタバレしちゃうので書けませんが、とにかく面白い~笑いっぱなしでした。

ラストでは、全ツの大階段?もどきが登場。全員で歌い踊るフィナーレもあり客席も手拍子で大盛り上がり。

あちこちのシーンでアドリブも炸裂してたみたいで小池栄子さんや堤真一さん、必死に笑いをこらえてる様子でした。

皆さん良かったのですが、志賀廣太郎さんが特に可笑しかったです。

もっと堤さんの歌い踊るシーンが見たかったな~

世田パブは堅いお芝居が多いのですが、こういうただただくだらなく面白いお芝居をもっとやって欲しいなと思います。

年の最後に笑い納めをしたい方、必見ですよ

そうそうカテコでは客席降りもありますよ。堤さんと志賀さん以外のキャストの皆さんが1階席の後ろまで来てくれます。お楽しみに~