マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

ラファエル前派展

2014年03月10日 | 美術館・展覧会
六本木の森アートギャラリーで開催中の「ラファエル前派展」に行ってきました。





「ダディーロングレッグズ」を観た後行ったので夕方だったせいか割りと空いてました。

並ばなくてもスイスイ、じっくり鑑賞出来ました。

ミレイの「オフィーリア」は特に有名ですが、それ以外にも素晴らしい絵画が沢山。

先日観た、三菱一号館美術館「ザ・ビューティフル展」と共通する物があります。『唯美主義』

それにしてもロセッティーって・・・この人だけじゃなくてラファエル前派の方々の相関図は結構ドロドロしてます。

先日の「ぶらぶら美術・博物館」を見てから行ったので、ココがポイントというところを押さえてみることができてとても良かったです。


シャヴァンヌ展と「楽園のカンヴァス」

2014年01月24日 | 美術館・展覧会
文化村ザ・ミュージアムで開催中の「シャヴァンヌ展」に行ってきました。


初めは特に興味があったわけではなく、招待券をもらったからという単純な理由だったのですが・・・行って本当に良かったです。

「幻想」というペガサスと二人の人物が描かれている全体が青っぽい作品に心惹かれ、そういえばどこかでこんな絵の描写を観たような気がする・・・もしや、と思って説明のプレートを見ると「大原美術館所蔵」とあるではありませんか


原田マハさんの「楽園のカンヴァス」の冒頭で大原美術館の学芸員の主人公がじっと見つめていたあの絵がまさにコレだったのですね。

そして彼女が見たいと思った他の絵も展示されていました。

この絵を観られただけでも来た甲斐があったというものですが、アルカディア(理想郷)をテーマとしている幻想的で美しく心が豊かになるような絵が沢山ありました。

見ているだけでホッとするというか幸せな気持ちになれる・・・そんな絵たち。

全体が白っぽくて靄に霞んでいるような気がしたのですが、まさにそこにはシャヴァンヌのポリシーがあったんですね。壁画は建築の一部なのだから、それだけが目立ってはいけない、全体と調和させなくてはいけないという。

スーラやゴーギャンなども彼から多大なる影響を受けているのだそうです。

35分位ある説明のビデオが流れていたので見たのですが、今まで知らなかったシャヴァンヌという壁画家に対する理解が深まってとても面白かったので、これから行かれる方は是非ご覧になって下さい。

それにしてもリヨン美術館をはじめとしてヨーロッパの美術館ってそれ自体が素晴らしい芸術品といった趣の建物が多いのですね。

そんな建物の中の壁に描かれている彼の壁画を是非観てみたいものです。

東京富士美術館 光の賛歌

2014年01月04日 | 美術館・展覧会
八王子の東京富士美術館に行ってきました。



1月5日迄開催中の「光の賛歌 印象派展 パリ、セーヌ、ノルマンディの水辺をたどる旅」を観るためです。

ルノワール、シスレー、モネ、ピサロ、ベルト・モリゾを中心とした名作が世界8カ国、40館から集結して展示されています。


ウジェーヌ・ブーダン、ドラクロワ、セザンヌ、ゴッホ、マネ、ターナー、クールベ、カイユボットなどの作品もあり見応えあります。



モネの睡蓮やエトルタも素敵でしたが、ルノワールの描く女性の肌の美しさがひときわ際立って見えました。


土曜日は中小生は無料ということで子供連れのファミリーが多く、凄い混雑ぶり。

駐車場も早く行かないとすぐ満車になるので、行かれる方はお早めに。

そういえば、昨年のぶらぶら美術館のランキングの中に大原美術館の作品が多く入っていました。

また大原美術館に行ってみようかな。40年ぶりに。







種田陽平さん

2013年11月13日 | 美術館・展覧会
先日も「サワコの朝」に出てらっしゃいましたが、最近メディアへの露出が多いですね。

もちろん三谷幸喜さんの「清州会議」絡みということは重々承知していますが。

タイムリーなことに上野の森美術館で開催中の「「種田陽平による三谷幸喜映画の世界観展」~『清須会議』までの映画美術の軌跡、そして…~
」の招待券を頂いたので行ってきました。

ジブリの「借りぐらしのアリエッティ」の時にもアリエッティの世界を再現して話題になってましたが、三谷作品以外にも「キル・ビル」とかチャン・イーモウ監督の作品とか舞台「ベッジ・パードン」などなど、数多くの作品に携わってらっしゃる方なんですね。

三谷作品の「有頂天ホテル」「マジック・アワー」「ステキな金縛り」「清州会議」の世界がそっくり再現されていました。


有頂天ホテルのロビー




マジック・アワーの町並み


ステキな金縛りの法廷


清洲城の天守閣

三谷さんの映画セットに込めたこだわりの説明ビデオ上映もあり、これから映画の見方が変わりそうです。

「清州会議」、本もとても面白かったので映画を見るのがますます楽しみになりましたよ。


アンリ・ルソー展と「楽園のカンヴァス」

2013年10月13日 | 美術館・展覧会




世田谷美術館で開催中の「アンリ・ルソーから始まる素朴派とアウトサイダー展」を見に行ってきた。

ルソーは技術が稚拙だと嘲笑されながら不遇のうちに世を去ったということだが、ピカソだけは彼の才能を認めていたという。天才は天才を知るということか。

原田マハさんの「楽園のカンヴァス」を読んだ。
ルソーの「夢」をめぐるミステリー。
素晴らしく面白くワクワクドキドキしながら一気に読んでしまった。
読み終わるのが惜しいような、ずっと読み続けていたいようなそんな作品だった。

ルソーの作品を改めて見てみたくなった。






竹内栖鳳展

2013年10月10日 | 美術館・展覧会
国立近代美術館で開催中の「竹内栖鳳展」を見に行ってきました。


入口近くはまるでラッシュアワー時の駅のホームのような混雑ぶり、前に陣取った人がジーっと観ていて微動ともしないので後ろのほうからちらっと覗き見しか出来ません。

それくらい素晴らしい作品の数々が展示されています。

特に目を引くのが動物をモチーフにした作品。



獅子(ライオン)などは、それまでの日本画に描かれた猫の親玉とか龍と麒麟が混ざったような(絶対この人本物見たことないよね~と思えるような)へんてこりんな獅子ではなく、まさに獲物に飛びかからんばかりの大迫力で迫ってきます。

それもそのはず栖鳳はパリ万博視察のために渡欧した際、数々の美術に触れ実物をよく観察することの重要性を実感したのだそうです。

彼の代表作「斑猫」などは毛の一本一本がフワフワとまるでそこにいる様な愛らしさに描かれていますが、実際の猫はあんなポーズを取ることは不可能なようです。丹念な実物観察を行うこと=物の本質をつかむということに栖鳳は重点を置いていたからだということです。



淡い茶色で描かれたローマやオランダ、ベニスの風景画は、まるでターナーの絵のようでした。

日本画の概念を覆すような素晴らしい作品に触れられて本当に面白かったです。

このあと10月22日~12月1日迄京都市美術館でも巡回するそうですよ。

世田谷美術館 鳳が翔く

2013年08月30日 | 美術館・展覧会
世田谷美術館で9月1日迄開催中の栄久庵憲司とGKの世界「鳳が翔く」を観てきました。




あまちゃん風に言えば、まさに「かっけ~」であります。

キッコーマンの醤油瓶からモンカフェ、サーモマグ、ヤマハのバイク、成田エクスプレス、博覧会場、果ては極楽浄土までデザインしてしまうとは。

バイクを見て、これ赤とんぼみたいで可愛いと思って説明書きを読んだら、やはり赤とんぼをイメージしたデザインだったりして、わかりやすいところも魅力です。

しかもそれぞれが素晴らしく機能的で美しい。

インダストリアルデザインの作品展だけあり男性が普段より多かったように思いますが、女性が観ても楽しめる内容でした。

最後の池中蓮華は心地よくて癒やされる~

美しい音楽が流れる蓮池の上を鳳(?!)が翔び天女が舞う、これが極楽浄土だとしたら素敵






ルーブル美術館展

2013年08月21日 | 美術館・展覧会
東京都美術館で開催中の「ルーブル美術館展」に行ってきました。



9時半の開館目指して行ったらなんと30分待ちの長蛇の列。

なんでこんなに混んでるのかと思ったら、今日は第三水曜日でシルバーデーとかで65歳以上の人は無料だったらしい。

そんなに人気がないから混んでないだろうとのヨミは甘かった

中に入って最初の方の小さいものの前には人だかりが凄くてなかなか見られないのでスルーして大きな壺とか彫刻とかを主に観て回りました。

やはり一番の目玉のアルテミス-ギャビーのディアナはとても美しかったです。

しかしそれよりも女性たちが歓声をあげていたのは、黄金と大きなダイヤが散りばめられてキラキラ輝いていた煙草入れでした。本物のダイヤの煌きは眩いほどでしたよ。

後半には絵画もありましたが、正直あまり印象に残ってません。

約1時間半で出てきました。混んでなかったらもう少しじっくり見たかったです。第三水曜日はこれから避けるようにしなくちゃ







レオナール・フジタ展

2013年08月16日 | 美術館・展覧会
「えびかい」上演中のシアターコクーンに行く前に、せっかく渋谷まで来たのだからと下の「Bunkamura ザ・ミュージアム」で開催中の「レオナール・フジタ展」に立ち寄りました。



レオナール・フジタとは言わずと知れた藤田嗣治のこと。

前半は彼に影響を与えたアンリ・ルソーやモディリアーニの作品も何点か。

初期の作品は、風景画と裸婦像が主でした。乳白色の肌と絶賛された女性たち、美しかったです。

後半は、子供たちの絵が多数ありました。

愛らしいんだけどどこか大人びた表情の子供たち。

ちょっと奈良美智さんの描く子供に似ています。


買い求めたポストカード

藤田嗣治さんというとオカッパ頭の自画像とか白い裸婦像とか猫の絵などのイメージが強かったので、こんな子供たちの絵を沢山描いていたというのが意外でした。

絵本の挿絵のような動物を擬人化した絵とか理想のアトリエや自宅の模型(ドールハウスのようなもの)も細部に至るまで凝っていてずっと観ていたいくらいでした。

「姉妹」という絵の額縁がまた可愛らしくて素敵でした。


見応えのある展覧会でした。まだまだすいていてじっくり見ることができましたよ。

レオ・レオニ展もそうでしたが(私が行った時には結構空いてたのに終わりの頃に行った人の話ではは45分待ちだったそうですから)美術展は早めに行ったほうが良いみたいですね。

レオ・レオニ展

2013年07月21日 | 美術館・展覧会
文化村ミュージアムで開催中の「スイミー」でお馴染みレオレオニさんの作品展に行って来ました。



流石に小さいお子さんと若いママの親子連れが多かったです。

ミュージアムショップも可愛いイラストのものがいっぱいで賑わっていましたよ。

東京芸術大学美術館 「漱石の美術世界展」

2013年06月28日 | 美術館・展覧会


漱石の小説というと子供の頃に読んだ「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「こころ」。

ところが、確かに読んだはずなのに、小説の中にこんなにも多くの美術に関する記述があったなんて全然覚えてなかった。完璧にスルーしてたんですね。美術的な知識もなかったから、ただストーリーを追うだけだったんでしょう。

そんな私には、目からうろこのこの美術展。とても興味深かったです。

吾輩は猫であるのアールヌーボー調の装丁の表紙も素敵だったし。

彼の作品に登場するターナー、酒井抱一、横山大観、伊藤若冲などの作品は見応えがありましたが、一番面白かったのは漱石が同時代の画家を評した言葉でした。

かなりの辛口コメントで。

良し悪しよりは好き嫌いという感情に流されるタイプとみました。

気持ち悪いとか汚らしいとかどこがいいのかわからない・・・といったコメントが並んでいて。

まあ確かに「駄作だな~」とシロウトの私にも思える絵でしたけど。

最後に漱石自身が描いた画が展示されていたのですが、お世辞にも上手いとは言えないものでした。

自分では大層良く描けたと思っていたそうですが、あれほど辛辣に人の絵を批評しておいて自分には甘いんだから~と可笑しかったです。ちょっと子どもじみたところがあった人なのかも。

それにしても当時これだけ美術に造詣が深かった人はそうそういなかったでしょうから、感心します。

子供の時に読んだことがある本でも、大人になり色々経験を積んでから読みかえすとまた違った見方ができるかもしれませんね。

この美術展を観た後、漱石の本をもう一度読み返してみたくなりました。

ターナーの松やロンドン塔の王子たちや人魚などの絵を思い出しながら。

ラファエロ展

2013年05月15日 | 美術館・展覧会
上野の国立西洋美術館に「ラファエロ展」を観に行って来ました。

こんなに沢山のラファエロの作品が一堂に会する展覧会は、稀だそうです。

平日の昼間だというのに結構混んでました。

初期の作品は、同じような構図の肖像画が多かったです。

お目当ての「大公の聖母」の前には、すごい人だかりができていました。

やはり本物は素晴らしく美しいですね。

赤ちゃんなのに眼光鋭くどこか憂いのあるキリストを優しく守るように抱く聖母。

その慈愛に満ちた表情に思わず見入ってしまいました。

そしてこの作品に秘められたエピソードにもビックリでした。

他にも素晴らしい絵画が沢山あってとても満足だったのですが、常設展に行ってみてまたビックリ。

ロダンの彫刻やらモネ、マネ、ルノワール、ピカソ、スーラ・・・等などの名作がズラリ。

これを観ないのはモッタイナイです。

チケット1枚で2倍いや3倍は楽しめますよ。

「ラファエロ展」に行ったら是非、常設展も観て下さい。

これで1500円なら安~い

桜回廊と奇跡のクラークコレクション

2013年03月27日 | 美術館・展覧会
今日はオープンカーの2階建てはとバスに乗って青空のもと春風にはらはらと散る満開の桜を愛でながらのお花見のハズだったのですが・・・天気予報では今日はそこそこの天気だったはずなのに・・・ナントナント

キャンセルしてもいいですよ~とガイドさんが言ってくださったけど、皆さん健気にもキャンセルせずにカッパを着込んでバスに乗り込むのでつられて我々も。

椅子も床もビチョビチョに濡れてます。というか水たまりになってます。

初め霧雨だったのに段々と雨脚が強くなり桜を愛でるどころではなく早く丸の内に帰ってくれ~!という感じでありました。

でもまあ千鳥ヶ淵の素晴らしい桜並木を見られただけでもよしとしましょう。

その後先日オープンしたばかりのKITTEに行ったんだけどこんな天気にもかかわらず凄い人出。

昼ごはん食べようと5階に上がったらどこのお店も大行列で諦め、三菱一号館美術館のカフェに。

こちらの美術館ではただ今「奇跡のクラークコレクション」展を開催中。





印象派の作品を中心とした絵画、特にルノワールの作品が多く展示されていましたがどれも観たことのない作品ばかりで素晴らしく見応えありました。

カフェのランチも印象派をイメージした「光の中の昼食」(¥1680)が人気。

オードブルはジャガイモのスープ・コンソメのテリーヌ・鴨とオレンジのサラダ・ピンクのものはビーツで着色したポテトサラダ


有頭海老と帆立のアメリケーヌソース 周りにはエディブルフラワー。
このソースが濃厚でとっても美味しくトーストしたフランスパンとの相性も抜群でした。


シャンデリアもレトロ。

静嘉堂文庫美術館

2013年03月14日 | 美術館・展覧会


静嘉堂文庫で国宝の曜変天目茶碗と油滴天目茶碗を観てきました。

私はお茶のことはよくわからないのですが、この2つは本当に美しく素晴らしかったです。

特に曜変天目は世界に3つしか存在しないそうで、その中でもこちらが一番綺麗なのだそうです。