上野の東京都美術館に行ってきました。
上野公園の桜は、木によっては満開のもありますが、ほとんどの木は一分咲き程度。
それでも、もう場所取りしてお花見を楽しんでいる方々で賑わってましたよ。
今週末は、さぞ混雑することでしょうね。
さて、新印象派展。
新印象派ってなんだろうと良くわからないまま見に行ったのですが、印象派のモネやルノワールが感覚的だとしたら、科学的手法によって色彩の輝きと効果を高める点描技法を用いた画家たちのことをいうらしいです。
しかしスーラの死後、シニャックやクロスを中心に色彩理論に忠実に従うことをやめ、次第に自由に豊かになっていきます。
スーラの点描画はとても個性的で美しいのですが、誰も彼もスーラを真似て点描をしだすとどれも似たような平面的な絵になって個性も面白味もなくなってきてちょっと飽きたな・・・と思い始める頃にマティス登場。
それまでの小さい点描が1センチ角位のモザイク状になり、フォービズム(野獣派)へと変遷していく過程がよく理解できるような構成。
1センチ角のタイルを敷き詰めたようなモザイク状から始まり、この四角がどんどん大きくなったり、形がデフォルメされたりして、キュビズムとか抽象画とかに移行していくのかしらね。
美術に疎い私は、綺麗、汚い、好き、嫌いで今まで絵画を鑑賞してきたような気がしますが、今回のような色彩表現の軌跡がわかる展覧会もなかなか面白かったです。
その後、過門香で中華ランチして帰ってきました。