マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

祝☆花・虞美人初日

2017年03月26日 | 凰稀かなめ様
観てきましたよ~「花・虞美人」。


赤坂ACTシアターの外の桜、綺麗に咲いてました。
劇場内はお花でいっぱい。

外から見たところ

池田理代子さんからも



「花。虞美人」よかったですよ~感動でした

始まる前は、緊張して胸が苦しくなっちゃったんだけど、始まったらあっという間だった。休憩入れて3時間なんだけど全然長さを感じなかったし眠くもならなかったし。

かなめさんが虞美人をやると聞いてから、宝塚でやった「虞美人」とかも観てみたのですが、虞はあまり出てこないしストーリー自体も今ひとつ面白いとも思えなかったので・・・「花・虞美人」はどんなお芝居になるのかなぁと正直ちょっと心配してたのですが。面白かったよ~

かなめさんの虞姫は娘時代の愛らしさ可愛さから始皇帝に連れ去られてからの苦しみ、断ち切れない劉邦への想い、自分に生きる力をくれた項羽への恩と母性愛にも似た思い・・・など複雑な心の動きを表情と少ない言葉で表現するのが難しいと言ってたけど、ホントに切なかったです。その思いがビンビン伝わってきました。

一番良かったのは、かなめさんだけが良かったんじゃなくて、キャスト全員が適役でそれぞれの心情が痛いほど伝わってきたこと。初日にしてかなりの完成度の高さだったので、これからどんどん深化していくんじゃないでしょうか。

エリザガラコンの時のような左右両側に階段があるだけのシンプルな舞台装置。

衣装は豪華絢爛。写真で見るより何十倍も美しいので是非生で見て欲しいです。

特に二幕終盤の青い衣装と、純白の婚礼の衣装のかなめさんが超絶美しかったです

高橋由美子さんは悪役ですが流石の上手さ、大澄賢也さんもとても温かないい味出しててベテランの力って凄いなと改めて思いました。

虞姫に絡む宦官趙高の桑野さんが可愛らしくちょっとホッとする場面でもあります。

激しい殺陣や剣舞もありかっこいい場面もあります。虞姫もやられるばかりじゃなくてちゃんと戦ってますよ。

ラストの虞姫の舞・・・美しく哀しい

最後はちょっと宝塚チックと言いましょうか、ファンタジックと言いましょうか、先日観た「ララランド」を思い出すような素敵なシーンで

悲劇ですけど、それぞれの「人を思う心」に感動し、温かい気持ちになって劇場を後にしました。

今日の項羽は池田さん、パンフレットにもあるように野生的で荒々しいんだけど時折見せる弱さが気になる項羽でした。ユナクさんの劉邦は最初から最後まで虞姫だけを想い続ける一途さが清々しかったです。

次は黒川さんの項羽を観に行ってきます。

パンフレットは2000円でしたが、写真が美しいだけでなく、キャストの方のコメントや対談、稽古場の写真など満載で読み応えあります。難しい名前の人々の複雑な人間関係も図解で説明しているので分かりやすいし。
大澄賢也さん、演技もさることながらかなめさんに対する言葉が温かくて好感度アップ