マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

悪女伝説~エリザベート

2018年08月28日 | ミュージカル
BSプレミアムで放送された「悪女伝説~エリザベート」。

あることを除いては殆どミュージカルエリザベートと同じ内容でした。

ミュージカルで観た時も自己愛が強くわがままで自分勝手な女・・・と思っていましたが。本当にそうだったんですね。

国民が困窮しているのに国政も家族もほったらかしにして贅沢三昧の旅(体調がすぐれないからという理由をつけて)。

まるで神を崇拝するように自分の美しい姿を崇めていたとか(凄いナルシストだったのね)。

そんな妻を咎めることもせず、行く先々に別荘を建て豪華な宝石を買い与えていた夫フランツ・ヨーゼフ。

あらら・・・ルイ16世とマリー・アントワネットの関係にちょっと似てる。惚れた弱みってやつかしらね。

夫がしっかりしてないから妻が悪女って言われちゃう典型のような二組のご夫婦。




銀河鉄道の父

2018年08月28日 | 
門井慶喜さんの直木賞受賞作「銀河鉄道の父」を読みました。

宮沢賢治の父政次郎と賢治を取り巻く家族の情愛溢れる物語。

今まで宮沢賢治に抱いていたイメージが見事に覆されました。

その作品のイメージから、賢治って清貧で真面目な聖人ぽい人なんだろうと勝手に思っていたのですが全然違いました。

病弱ではありますが、お金持ちのお坊ちゃまで何かというと父親に金の無心をするようなヘタレな息子。

でもその才能を信じ続ける親馬鹿丸出しのお父さんの愛が凄いです。

チフスや結核などものともせず、ずっと付きっきりで介抱する・・・こんなお父さんいます?

政次郎さん、かっこよすぎます。

私もかくありたい・・・子供を信じ続け無償の愛を注げる親。

身銭を切って文化的な講習会や講演会を開いたり町のために尽力しても、質屋をやってるからという理由で他人に守銭奴と呼ばれたり感謝されることのなかった政次郎さん。

でも今私は言いたい。「宮沢賢治の作品を読めるのはあなたのお陰です。ありがとうございます。」と。

もう一度子供の頃に読んだ宮沢賢治作品集を引っ張り出して読んでみたくなりました。

難解な造語や難しい言葉も賢治なりの自負と言葉の遊びだったんだなあ、今なら理解できるかな❓