ゆりかもめ市場前駅の周辺はまだまだ閑散としています。そんな中にポツンと立つステージアラウンド東京。
さて下弦の月チームの髑髏城ですが、若さ溢れる舞台でした。宮野真守さんの捨之介のキャラはちょっとラテン系。底抜けに明るくお人よしな感じです。太陽のよう。あまり影を感じなかったな。
もう何度も見てストーリーがわかってるせいか長尺に感じて時々うつらうつら・・・するところもあったけど、エッ!?上弦もこんな演出だったっけ?とかこんな歌を歌ってたかな?と思うところも多々あり・・人間の記憶ってあてにならないわね。
天魔王の鈴木拡樹さんと蘭兵衛の廣瀬智紀さんが良かった~今まで全然お名前も知らない方々でしたが上手いですね!こちらはどちらも月光のよう。私、太陽より月が好きなんです。
特に廣瀬さん演ずる蘭兵衛の妖しさ、切なさ、立ち姿の美しさ、殺陣の見事さ。1幕ラストで白い彼岸花の中で笛を吹くシーン、言葉にできないほど美しくて大好きです。極楽大夫の 君死に給うことなかれ~の歌声にその儚げな姿が重なって泣きそうになりました
2幕で蘭丸に戻り信長の鎧に縋りつくその姿、今まで見た中で一番信長への執着というか異常なほどの愛情を感じた蘭丸でした。
贋鉄斎の中村まことさん、渡京のインディー高橋さんもいい味出してました。
千葉哲也さんは安定の上手さ。久しぶりの羽野晶紀さん、相変わらず可愛いくて元気。
関八州荒武者隊は上弦の方がパワフルでコミカル色が強かったのでその後の悲劇が、より一層強く感じられました。
風以外は全部観たけど、それぞれ演者も演出や楽曲も違うので面白かったと同時に、髑髏城の七人という作品の素晴らしさを改めて感じた公演でもありました。
休憩入れて4時間の舞台。皆様お疲れさまでした。新感線の舞台は演る方も観る方も気合がいります。
さて極~修羅天魔~はどんなお芝居になるのでしょうか。久しぶりの天海さん、楽しみです(#^.^#)