ユネスコの世界遺産にも登録されているウルル・カタジュタ国立公園へ。
こちらはオーストラリアの先住民アボリジニの聖地としても有名な世界でも30数か所しかない世界複合遺産なのだそうです。
早朝、チャーター機でブリスベン空港からエアーズロック空港へ向かいます。
空から見えたウルル。
CAさんに「空港に着く前に飛行機からも見えますよ。」と言われて「私達にも見つけられるかしら?」と思っていたのですが、「大丈夫。すぐわかります!」と言われた通り一目瞭然。
「今日は先日私が登った時と同じように快晴で風もないのできっとゲートが開いてると思いますよ。」との言葉に大喜びの皆さん。
この時にはまだ,あの地獄のカンダタと同じような目に合うことなど思いもよらない私たちなのでした。
空港からエアーズロック迄バスで移動。
本日の最低気温は3度、最高気温は21度だそうです。天気は快晴で風もなしという絶好の条件。
ウルルに登るためには厳しい条件を満たさないといけません。
水を1リットル持って行かないとダメとか。(私はそんなに飲まなかったけど・・・というか飲んでる余裕がなかった)
風が強かったり気温が高かったりアボリジニの儀式がある日だったりしたら登山道のゲートは閉鎖されてしまいます。
平均斜度は30度以上、最大斜度は47度もあります。
登り始めの50メートルは鎖も何もなくツルツルです。
ここを子ザルのように登れる人でないとこの先は無理でしょう。まずここで淘汰されるそうです。
その後鎖場が150メートルほど続きます。ここはまさに断崖絶壁。軍手は必需品です。そして滑らない靴も。
ほとんどロッククライミングです。30~40分位この状態で登り続けます。
ここが一番辛かった。
ここでまた淘汰されます。
車中から見えたウルル。よーく見ると右上の方に蟻んこみたいな人の姿が。
最初の数メートルは鎖も何もないところを自力で岩に張り付いて登ります。ツルツル滑りやすい。
その後,鎖を伝って殆ど垂直状態のところを登っていきます。もうここで普段ロクに運動らしい運動をしてない私は心臓バクバク呼吸は苦しくなるし足もガクガク。足腰は人一倍丈夫だと自負していたのに情けない。
もう死ぬかと思った。
何度も何度も、滑り落ちないように鎖にしがみつきながら、深呼吸して呼吸を整えゆっくり登りました。
ここで滑ったら後ろに続いてる人を巻き添えにしかねないので慎重に。鎖場を過ぎれば後は楽になる・・・というガイドブックの言葉を信じて力を振り絞って何とか鎖場の終わりまでたどり着きました。
右端のてっぺんです。ところがここはまだ序の口だったのです。
少し平らになっている所があったので腰を下ろしてリュックから水を取り出して飲むことが出来ました。
待っていると少し遅れて夫が登ってきました。靴底がつるつる滑ってこれ以上は危険だと判断した夫は「自分はここまでにする。ここで待ってるから登れそうだったら行ってくれば?」と。
私もここまでの辛さを思うと心が折れそうで、この先頂上まで行けるのか凄く不安でたまりませんでした。
でも少し休んでいると体力も回復。この鎖場を抜ければ、後はなだらかで楽、というガイドブックの言葉を信じて、、じゃあ行ってくるよ!と再び登り始めました。
ここからは鎖も何もなく白い点線を自力で辿って登っていくのです。登り切って頂上かと思ったらトンデモナイ。アップダウンの繰り返しが続きます。
上から外国人のお兄さんが下りて来たので「頂上まであとどのくらい?」と聞くと」「1時間位かな?」との言葉。「え~っ!まだそんなにあるの?!きっと冗談だよね?」とビックリすると真面目な顔で「アップダウンがあるからそれくらいはかかるよ。」だって。ひぇ~
心が折れそうになりながらも見ず知らずの同行者と励ましあいながらなんとか頂上までたどり着きました。
途中、ここで風が吹いたら真っ逆さまに谷に滑り落ちてお陀仏になりそうなところもあったし(山男の歌が頭をよぎった)、四つん這いになったりお尻で滑り降りないと怪我しそうな危ないところもいっぱいあったけどお互いにこうした方がいいよとか教えあいながら何とか頑張ったよ。
そうしてやっとたどり着いた ここがてっぺんです。標高348m。ばんざ~い
頂上からは大平原と遥か彼方にカタジュタが見えました。
下山は同じ道を帰ります。またあの道を通るのかと思うと足が竦むほど恐かったのですがもう必死でした。
続く
こちらはオーストラリアの先住民アボリジニの聖地としても有名な世界でも30数か所しかない世界複合遺産なのだそうです。
早朝、チャーター機でブリスベン空港からエアーズロック空港へ向かいます。
空から見えたウルル。
CAさんに「空港に着く前に飛行機からも見えますよ。」と言われて「私達にも見つけられるかしら?」と思っていたのですが、「大丈夫。すぐわかります!」と言われた通り一目瞭然。
「今日は先日私が登った時と同じように快晴で風もないのできっとゲートが開いてると思いますよ。」との言葉に大喜びの皆さん。
この時にはまだ,あの地獄のカンダタと同じような目に合うことなど思いもよらない私たちなのでした。
空港からエアーズロック迄バスで移動。
本日の最低気温は3度、最高気温は21度だそうです。天気は快晴で風もなしという絶好の条件。
ウルルに登るためには厳しい条件を満たさないといけません。
水を1リットル持って行かないとダメとか。(私はそんなに飲まなかったけど・・・というか飲んでる余裕がなかった)
風が強かったり気温が高かったりアボリジニの儀式がある日だったりしたら登山道のゲートは閉鎖されてしまいます。
平均斜度は30度以上、最大斜度は47度もあります。
登り始めの50メートルは鎖も何もなくツルツルです。
ここを子ザルのように登れる人でないとこの先は無理でしょう。まずここで淘汰されるそうです。
その後鎖場が150メートルほど続きます。ここはまさに断崖絶壁。軍手は必需品です。そして滑らない靴も。
ほとんどロッククライミングです。30~40分位この状態で登り続けます。
ここが一番辛かった。
ここでまた淘汰されます。
車中から見えたウルル。よーく見ると右上の方に蟻んこみたいな人の姿が。
最初の数メートルは鎖も何もないところを自力で岩に張り付いて登ります。ツルツル滑りやすい。
その後,鎖を伝って殆ど垂直状態のところを登っていきます。もうここで普段ロクに運動らしい運動をしてない私は心臓バクバク呼吸は苦しくなるし足もガクガク。足腰は人一倍丈夫だと自負していたのに情けない。
もう死ぬかと思った。
何度も何度も、滑り落ちないように鎖にしがみつきながら、深呼吸して呼吸を整えゆっくり登りました。
ここで滑ったら後ろに続いてる人を巻き添えにしかねないので慎重に。鎖場を過ぎれば後は楽になる・・・というガイドブックの言葉を信じて力を振り絞って何とか鎖場の終わりまでたどり着きました。
右端のてっぺんです。ところがここはまだ序の口だったのです。
少し平らになっている所があったので腰を下ろしてリュックから水を取り出して飲むことが出来ました。
待っていると少し遅れて夫が登ってきました。靴底がつるつる滑ってこれ以上は危険だと判断した夫は「自分はここまでにする。ここで待ってるから登れそうだったら行ってくれば?」と。
私もここまでの辛さを思うと心が折れそうで、この先頂上まで行けるのか凄く不安でたまりませんでした。
でも少し休んでいると体力も回復。この鎖場を抜ければ、後はなだらかで楽、というガイドブックの言葉を信じて、、じゃあ行ってくるよ!と再び登り始めました。
ここからは鎖も何もなく白い点線を自力で辿って登っていくのです。登り切って頂上かと思ったらトンデモナイ。アップダウンの繰り返しが続きます。
上から外国人のお兄さんが下りて来たので「頂上まであとどのくらい?」と聞くと」「1時間位かな?」との言葉。「え~っ!まだそんなにあるの?!きっと冗談だよね?」とビックリすると真面目な顔で「アップダウンがあるからそれくらいはかかるよ。」だって。ひぇ~
心が折れそうになりながらも見ず知らずの同行者と励ましあいながらなんとか頂上までたどり着きました。
途中、ここで風が吹いたら真っ逆さまに谷に滑り落ちてお陀仏になりそうなところもあったし(山男の歌が頭をよぎった)、四つん這いになったりお尻で滑り降りないと怪我しそうな危ないところもいっぱいあったけどお互いにこうした方がいいよとか教えあいながら何とか頑張ったよ。
そうしてやっとたどり着いた ここがてっぺんです。標高348m。ばんざ~い
頂上からは大平原と遥か彼方にカタジュタが見えました。
下山は同じ道を帰ります。またあの道を通るのかと思うと足が竦むほど恐かったのですがもう必死でした。
続く