柚木麻子さんの「本屋さんのダイアナ」。
凄く面白くて一気に読了。
ダイアナ(大穴)と彩子という外見も家庭環境も対照的な二人。
大好きな「本」を通して赤毛のアンのアンとダイアナのように腹心の友となっていく。
小学生時代の二人がとっても微笑ましい。
女性だったら共感できるところがいっぱい、思春期のあの頃を思い出して甘酸っぱい気持ちになること請け合い。
中学進学目前につまらないことで仲違いをし別々の道を歩み始める二人。
その後の二人に襲いかかる試練。
再会は10年後。
自分のことを肯定できなかったダイアナが、そして自分の心を偽って生きてきた彩子が自分の心を縛りつけていた呪いを解くのは自分自身だと気づいた時、二人は本来の自分を取り戻し和解する。
今まで読んだ柚木作品の中で一番好きかも。「その手を握りたい」も面白かったけど。直木賞にノミネートされた「伊藤くんA to Z」は全然いいと思わなかった。登場人物に感情移入できなかったからだと思う。