とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

南アルプス 赤石岳・聖岳縦走「1日目」

2009-08-16 20:01:01 | 山登り
8月9日の夜家を出る予定でいたが、折からの台風接近で出発を延期していた。結局、二日延ばして11日の夜出ることにした。しかも11日の早朝には、駿河湾を震源地とする震度6弱の地震であわてて飛び起きた。幸い自分の地域では震度4だったので大きな被害はなく安心した。山中で地震にあったら、もっと怖かったかもしれないし、家の事が心配で堪らなかったことだろう。ニュースなどで道路情報などを確かめ、登山口までは問題なくいけそうだとわかり決行することにした。

ただ、東名高速道路が地震の被害で通行止めとなっていたので、春野町経由で千頭、井川へ向かった。ほとんど山の中で、道路も狭く落石やがけ崩れが起きやすい道路ばかりなので気にはなったが、幸いなことに問題なく通過でき、大井川鉄道アプトラインの井川駅近くの公園まで着いた。登山口へ向かうバス乗り場までの道路は深夜通行止めとなっているので、とりあえず公園で車中泊とした。翌朝道路の開通を待って畑薙ダムの駐車場に向かった。駐車場についたのは朝の7時過ぎであったが、かなりの車が止まっていた。

予定では8時にバスが出るはずだたが、臨時バスが7時半に出るというので急いで支度をしてバスに飛び乗った。

登山口の椹島へは、東海フォレストや静鉄などのバスや許可車両しか入ることはできない。マイカー規制が行われているのだ。舗装のない悪路をバスに揺られ、1時間ほどで登山基地となる椹島に着いた。

椹島はお洒落なログハウスの売店や宿泊施設があり、キャンプなどして一日過ごすのも悪くない場所だ。

ただ、今回は登山口としての通過点に過ぎない。林の間を抜け上にあがっていくと東俣林道の鉄の階段が赤石岳の登山口となる。

この日は、ほぼ5時間カラマツやサワラの樹林の中の急登が続く。


途中、景色がいい場所などがあったり、花が咲いてたりすると疲れを忘れるのだが、ひたすら樹林の中の登りだった。珍しいものは、スーパーマリオブラザーズのゲームに出てくるような色鮮やかなキノコを見かけたことくらい。南アルプスには、結構珍しいキノコが生えているようだ。

登山道では、毒々しいほどの色鮮やかなキノコをたくさん見かけた。

さんざん登ったかと思う頃、シラビソの林を抜けると赤石小屋についた。赤い屋根の木造の小屋はなかなかきれいだった。

この日の宿泊者は16名ほどということで、定員50名の小屋としてはガラガラといってもいい状態だった。台風の接近や地震の影響などで登山客が激減したのではないかという話だった。数日前は100人以上の客があったそうだが、みんなあわてて下山してしまったようで小屋番はあてが外れたようだ。でも宿泊側としては、ゆったり食事ができるし寝床も広いのでありがたかった。

明日登頂を予定している赤石岳は雲がかかり山の形は良く見えなかったが、

小屋の真正面には大きな聖岳が見えた。夕焼けに染まる空の下、聖岳の大きさと遠さがわかり、道のりは厳しそうな予感を感じながら赤石小屋で眠りについた。


続きは「2日目」に。