とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

中国から「過去最悪」の大気汚染物質が流入

2013-01-17 22:41:47 | ニュース


中国の大気汚染は、度を越えた状態になっているようだ。専門家の研究によると中国・北京から「過去最悪」と言われる大気汚染物質(PM2.5)が16日夜から17日にかけて西日本に流れてくる可能性が出てきているという。オゾン、霧・スモッグ汚染を特徴とする複合型汚染により、中国の大都市や工場の集積地では、近年「数十メートル先がかすんで見えない」状況が日常茶飯時となっており、北京市の肺がん発症率は過去10年で6割近く増加、がん患者の5人に1人が肺がんだという。

今や世界で最も大気汚染が深刻な国になった中国。日本が巨額の環境ODAで技術援助をした脱硫装置をコスト削減などの理由で稼働させず、二酸化硫黄を垂れ流しにしているという。マイカー激増も、大気汚染に追い打ちをかけている。そしてその結果、大気汚染粒子が偏西風に乗って西日本に飛来してきているのだ。春先には、黄砂も飛んできて車の車体を汚す事例も多い。雨の場合は酸性雨となって植物にも影響を及ぼしている。

また、山形県の蔵王の山頂にある樹氷を溶かしてろ過すると真っ黒になるという。西日本どころか東北にまで、中国からの環境汚染物質が飛んでいるという次第だ。領土問題で何かと物議を醸し出す中国だが、環境問題でも深刻な物議を醸し出している。このところ、喉の調子が今一つでいがらっぽいのは、中国の環境汚染のせいではないかと思えるくらいだ。特に大気汚染物質(PM2.5)は髪の毛の太さよりも小さい大きさなので、風邪用の市販マスクをしても吸入を防ぐことはできないそうだ。今後も、西日本をはじめとする地域では、気象条件によっては中国からの大気汚染物質の影響が大きくなることが予想されるらしく、高性能のマスクを着用しなければ外出できなくなるかもしれない。全く困ったものである。