那須高原に行ったのは、もちろん那須岳登山が目的だ。台風一過の土曜日の午後は、雨が止んで晴れ間も見えてきていたが、登山口においても強風が吹き荒れ、登山できる状況ではなかった。日曜日には、風が収まることを期待して登山口近くの大丸温泉の旅館に泊まる。
日曜日の朝、目覚めるとちょうど日の出の時間だった。明け方雨が降っていたらしく、道路は濡れていたが、晴れ間が見えることから少し期待が持てたので、急いで支度をして出発する。
峠の茶屋駐車場につくと、かなり車が止まっていた。この日も、風が強くて気温も低く最悪の気象状況だった。それでも多くの登山者が登りはじめている様子を見て、我々も防寒対策をしっかりして登りはじめることにした。
風が強いとはいえ、前日の強風よりはましである。なんとか歩いていくことはできる。
とりあえず、登山口で記念撮影だ。
山の神の祠前で、無事登山できるように祈る。
紅葉のグラデーションを見ながら、徐々に高度を上げていく。
緑の笹原の中に、オレンジ色や赤く紅葉した木々が見える。
正面を仰ぐと、紅葉の木々の向こうに朝日岳の山頂が見える。
紅葉は、10月上旬がピークだと聞いていたが、まだまだ素晴らしい紅葉が広がっている。上旬を過ぎてから暖かい日が続き、つい先日急激に冷えたので、改めて紅葉が進んだらしい。
朝日岳の上のほうには、白いものが見える。昨日の雨が雪に変わり、初雪だったようだ。道理で寒さも半端ではない。
反対側を見上げると、那須岳の主峰茶臼岳も見える。こちらも山頂付近は白くなっている。
雲の流れが早く、目まぐるしく晴れたり曇ったりと天気が変わる。
登山道の中間地点に到着する。大きな木はなくなり森林限界も間近だ。
さらに風が強くなり、このまま進めるかどうか心配になってくる。
白いガスの中、避難小屋が見えてきた。風がなければどうってことない距離なのだが、なかなか前に進めない。
後続のメンバーも、歩みが遅くなってきていた。
それでも、なんとか歩みを進め峰の茶屋跡避難小屋にたどり着く。避難小屋は、風を避けるために立ち寄った登山者で満員だった。登るまでよく知らなかったのだが、那須岳のこの避難小屋周辺の峠は、有名な風の通り道なのだそうだ。年がら年中強風が吹き荒れ、晴れていても登れないことがしばしばあるという。酷いときには、岩が風で飛んでくるというから恐ろしい峠だ。とにかく風が強いことと低温で体も急激に冷えてきてしまっていた。低体温症で死ぬとはこういう時なのかと思い知らされた。しばらく休んでいたが、体は暖まらない。そのうち山岳救助隊の人が入ってきて、強風で危険なので、強風経験のない人は下山したほうがいいという話を聞き、我々もおとなしく下山することにした。
下山を始めるも、相変わらず風は強い。なんどか吹き飛ばされそうになりながらも下っていく。それにしても、まだまだ登って来る人も多い。登山口の状況は山頂ほど酷くないので登りはじめているようだが、きっと半分くらい登ったら引き返したくなっているはずだ。
ガスの中に時折浮かび上がる紅葉の斜面は、相変わらず素晴らしい。
山麓のほうは、少し晴れ間もあるようだ。
登山口近くまで戻ると、時折日が差した斜面の紅葉に見とれてしまう。
笹原が風になびき、白く波打っている様子が面白い。こんな光景が見られるのは、風が強いからだ。
駐車場に戻ると、茶臼岳山頂は快晴になっていた。今頃になって晴れるとは、何だか悔しいくらいだ。晴れたとはいえ、風が吹き荒れているのでとても登れたものではないと諦めるしかない。
晴れると、紅葉の色合いもぐっと見事になってくる。
結局、那須高原まで行きながら、那須岳の主峰茶臼岳、朝日岳、三本槍岳等どのピークも踏むことができなかった。このところ、百名山登山は未達成が続いている。来年は、もっと山をメインにしなければと感じた。那須岳は、来年も再チャレンジするしかない。それにしても、那須の紅葉が見事だったのは言うまでもない。帰り道の那須街道は、交通量が驚くほど増えていた。
日曜日の朝、目覚めるとちょうど日の出の時間だった。明け方雨が降っていたらしく、道路は濡れていたが、晴れ間が見えることから少し期待が持てたので、急いで支度をして出発する。
峠の茶屋駐車場につくと、かなり車が止まっていた。この日も、風が強くて気温も低く最悪の気象状況だった。それでも多くの登山者が登りはじめている様子を見て、我々も防寒対策をしっかりして登りはじめることにした。
風が強いとはいえ、前日の強風よりはましである。なんとか歩いていくことはできる。
とりあえず、登山口で記念撮影だ。
山の神の祠前で、無事登山できるように祈る。
紅葉のグラデーションを見ながら、徐々に高度を上げていく。
緑の笹原の中に、オレンジ色や赤く紅葉した木々が見える。
正面を仰ぐと、紅葉の木々の向こうに朝日岳の山頂が見える。
紅葉は、10月上旬がピークだと聞いていたが、まだまだ素晴らしい紅葉が広がっている。上旬を過ぎてから暖かい日が続き、つい先日急激に冷えたので、改めて紅葉が進んだらしい。
朝日岳の上のほうには、白いものが見える。昨日の雨が雪に変わり、初雪だったようだ。道理で寒さも半端ではない。
反対側を見上げると、那須岳の主峰茶臼岳も見える。こちらも山頂付近は白くなっている。
雲の流れが早く、目まぐるしく晴れたり曇ったりと天気が変わる。
登山道の中間地点に到着する。大きな木はなくなり森林限界も間近だ。
さらに風が強くなり、このまま進めるかどうか心配になってくる。
白いガスの中、避難小屋が見えてきた。風がなければどうってことない距離なのだが、なかなか前に進めない。
後続のメンバーも、歩みが遅くなってきていた。
それでも、なんとか歩みを進め峰の茶屋跡避難小屋にたどり着く。避難小屋は、風を避けるために立ち寄った登山者で満員だった。登るまでよく知らなかったのだが、那須岳のこの避難小屋周辺の峠は、有名な風の通り道なのだそうだ。年がら年中強風が吹き荒れ、晴れていても登れないことがしばしばあるという。酷いときには、岩が風で飛んでくるというから恐ろしい峠だ。とにかく風が強いことと低温で体も急激に冷えてきてしまっていた。低体温症で死ぬとはこういう時なのかと思い知らされた。しばらく休んでいたが、体は暖まらない。そのうち山岳救助隊の人が入ってきて、強風で危険なので、強風経験のない人は下山したほうがいいという話を聞き、我々もおとなしく下山することにした。
下山を始めるも、相変わらず風は強い。なんどか吹き飛ばされそうになりながらも下っていく。それにしても、まだまだ登って来る人も多い。登山口の状況は山頂ほど酷くないので登りはじめているようだが、きっと半分くらい登ったら引き返したくなっているはずだ。
ガスの中に時折浮かび上がる紅葉の斜面は、相変わらず素晴らしい。
山麓のほうは、少し晴れ間もあるようだ。
登山口近くまで戻ると、時折日が差した斜面の紅葉に見とれてしまう。
笹原が風になびき、白く波打っている様子が面白い。こんな光景が見られるのは、風が強いからだ。
駐車場に戻ると、茶臼岳山頂は快晴になっていた。今頃になって晴れるとは、何だか悔しいくらいだ。晴れたとはいえ、風が吹き荒れているのでとても登れたものではないと諦めるしかない。
晴れると、紅葉の色合いもぐっと見事になってくる。
結局、那須高原まで行きながら、那須岳の主峰茶臼岳、朝日岳、三本槍岳等どのピークも踏むことができなかった。このところ、百名山登山は未達成が続いている。来年は、もっと山をメインにしなければと感じた。那須岳は、来年も再チャレンジするしかない。それにしても、那須の紅葉が見事だったのは言うまでもない。帰り道の那須街道は、交通量が驚くほど増えていた。