とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

金庫がバカ売れとか

2016-02-25 22:23:22 | ニュース
先日、金融機関に勤めるラン友から最近金庫がバカ売れしていて、在庫が全くないという話を聞いたばかりだったが、昨日の新聞にもそんなことが載っていてびっくりした。理由としては、日銀が導入したマイナス金利政策が大きな引き金になっているようだ。今のところ一般預金者はマイナス金利になるわけではないが、いずれそんな時が来ることも考え、早めにタンス預金として手元に現金を置いておいたほうがいいと考える人が増えてきたという事らしい。

また、もう一つの要因としては、マイナンバーの通知カードが配布されたこともある。特に企業では、社員のマイナンバーが流出しないよう厳重に管理する義務があり、当初は大型金庫の需要が高まり、出荷量が倍増したという。その後、個人でもマイナンバーの保管場所と現金の保管場所という二つに目的により、さらに売れ行きが伸びていったという訳だ。

確かに、現在の預金金利は、マイナスではないにしろほんの雀の涙ほどしかなく、定期預金が満期になっても、手元に入る金は情けないほど僅かしかない。銀行破綻やペイオフがありうる時代だから、これでは銀行に預けておくより手元に現金を持っていたほうがいいと思うのも良く分かる。そして、最悪のケースとして、「預金封鎖」が再び発動されるのではないかという不安もあるからだ。現在の日本国の借金は2014年12月末時点で約1030兆円。国民一人あたり811万円に達し、国内総生産(GDP)に占める割合は231.9%にまで膨らんでいる。対GDP比はすでに、「預金封鎖」が施行される前(1944年度末)の204%をはるかに超えているという。

最近の週刊誌にも、近い将来「預金封鎖」が行われることがありうるようなことが書かれており、ひときわ危機感を煽っていた。経済成長も先が見えず、世界的にも不安定要因が積み重なって未来が不確実な時代になっていることは確かだ。金庫がバカ売れするということは、決していい事ではない。つまり社会が信じられなくなっている人が増えているという事でもある。財産を守るため、早めに手立てをしておこうという行動の一つなのだろう。