とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

MISIAの新曲はウルトラマンの主題歌

2009-12-11 19:01:53 | 音楽
12月16日にMISIAの究極のバラードアルバム『JUST BALLADE』と同時にニューシングル「星のように…」が発売される。

「星のように…」は、12月12日(土)公開のウルトラシリーズ最新映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』の主題歌ということで、PVには円谷プロが全面協力し、初代ウルトラマンと人気怪獣達も出演した全編オリジナルストーリーのムービーとなっている。大好きなMISIAだが、ウルトラマンとの異色のコラボレーションには驚いた。

シングルのカップリングには、ウルトラマンや怪獣の声、更には光線音などがふんだんに入ったRemixVer.も収録されており、かつて聴いたことがないような超お宝楽曲になっており楽しそうだ。また、PVはウルトラマンの「カラータイマー」が消え、小学校の校庭に横たわっている姿を発見した子どもたちが、風力発電機でカラータイマーに光を当ててよみがえらせようと力を合わせるという物語である。ウルトラマン好きにもMISIA好きにも楽しめる。

「星のように…」PVフル試聴(無料)はこちらから
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/ARI/misia/

2011年宇宙の旅が現実に

2009-12-10 18:38:11 | サイエンス
先日、アメリカでイギリスのヴァージン・ギャラクティック社の商業宇宙旅客機「スペースシップ2」が公開されたそうである。正式な運行は2011年の予定だ。

同機は、全長約18mで、乗客6人、乗員2人の計8人乗り。母機に掲げられ、高度約16kmで切り離された後、ロケットエンジンに点火して音速の3倍近くまで加速し、高度約100キロに到達する。乗客は、漆黒の宇宙空間から地球を眺めたり、5分間程度の無重力状態を楽しんだりできる。その後、同機は自力でグライダーのように地球に帰還する。全行程は約2時間30分の短い旅であるが、運賃は20万ドル(約1800万円)だという。これが安いか高いかは、議論の分かれるところであるが、宇宙飛行士といった訓練された人でない一般の人が乗船できるというのが画期的である。既に300人以上が搭乗予約済みで、その中には日本人も含まれ、日本人貸し切りフライトも行われるそうだ。

申し込みしているのは、相当な金持ちばかりで、我々のような一般庶民には、まだまだ手が届かない話であるが、宇宙旅行が夢物語でなくなったということは感無量である。いよいよ本格的な宇宙への進出が民間でも始まるということだ。宇宙空間から地球を生で見たら人生観変わるのかなー。

動画は、「スペースシップ2」による宇宙旅行のイメージ映像です。

スペースシップ2宇宙旅行CG映像( 日本語版)



エコ加湿器「ミスティガーデン」

2009-12-09 19:19:37 | エコ
ラジオでエコな加湿器の話をしていた。どんな加湿器かというと、フィルターからの自然蒸発を利用した電気不要の加湿器である。容器にフィルターをセットし、水を注ぐだけで快適な生活環境を得ることができる。これから乾燥する時期になるが、電気不要で水を注いでおくだけで湿度を上げることが出来るなんて実にエコな製品である。一番のメリットは、音が出ないことだ。しかも、鉢植えの植物のような形をしているので、インテリアの一部として置ける。

1セットで半径2メートルほどの範囲をカバーするので、6畳ほどなら2セットもあれば十分である。1セット3150円ほどだが、最近口コミで売れ行き抜群の製品らしい。開発したのは、宮地楽器という楽器メーカーである。冬の時期、部屋が乾燥すると楽器に影響があり、湿度を緩やかに調整できるものはないかということで考えたのが開発のきっかけということだ。楽器メーカーがこのような製品を開発するなんてユニークである。

詳しくは、こちらから
http://mistygarden.jp/index.php

平城遷都1300年 奈良マラソン

2009-12-08 20:09:22 | マラソン
奈良によく出かけている「くーかいさん」からの情報で、来年の平城遷都1300年祭のフィナーレを飾るフルマラソン「奈良マラソン2010(仮称)」が、来年12月5日に開かれることが決まったそうである。

そんな情報はまったく知らなかったので、早速調べてみた。参加人数は1万人の見込みで、奈良市の鴻ノ池陸上競技場を発着し、世界遺産の平城宮跡前でいったん折り返し、興福寺や東大寺、春日大社付近を経て、天理市で折り返すコースに決まったらしい。奈良県内で市民参加のフルマラソンは初めてで、来春から参加者を募集するそうである。

奈良マラソン実行委員会の事務局によると、一般市民以外にも、有名選手の招待も検討しているという。また、警備の負担を減らすため、奈良新聞などが主催する大仏マラソン(10、5、3キロ)と同日開催になるようである

東京マラソンで始まった一般市民参加型のビッグなマラソン大会は、これからも全国で開催されるようだ。再来年には、大阪や京都でも大規模なマラソン大会が計画されているようで、ランニング愛好者としては楽しみが増えて嬉しい限りである。「奈良マラソン」は大いに楽しみなコースになりそうだ。

2009年ユーキャン新語流行語大賞

2009-12-07 21:48:46 | ニュース
2009年の新語流行語大賞が発表された。この賞は、1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選び、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するものである。結果は以下の通りだ。

2009 年間大賞&2009 トップテン
◆政権交代 受賞者:鳩山 由紀夫(内閣総理大臣)
2009 トップテン
◆こども店長 受賞者:加藤 清史(俳優)
◆事業仕分け 受賞者:行政刷新会議と事業仕分け作業チーム
◆新型インフルエンザ 受賞者:木村 盛世(厚生労働医系技官)
◆草食男子 受賞者:小池 徹平(タレント)・深澤 真紀(コラムニスト)
◆脱官僚 受賞者:渡辺 喜美(衆議院議員)
◆派遣切り 受賞者:関根 秀一郎(派遣ユニオン書記長)
◆ファストファッション 受賞者:益若 つばさ(タレント)
◆ぼやき 受賞者:野村 克也(元楽天監督)
◆歴女(レキジョ) 受賞者:杏(女優)

年間大賞は「政権交代」だった。たしかに自民党から民主党に政権が移ったということは一番の関心事であるといえる。そして、それが吉と出るか凶と出るか、これからが正念場であろう。このところの迷走気味の政府の動向が気になるところだ。

大賞以外のトップテンには「事業仕分け」「脱官僚」などの政治絡みの言葉が二つも入っていた。これも「政権交代」絡みの言葉とも言える。「事業仕分け」は国民の税金の使い方についての関心を高めた点ではいいことだと思う。しかし、仕分けの理由がいま一つ納得できないものも多かった。「脱官僚」は言葉だけ先行したが、実態は程遠いようだ。また、「派遣切り」なんて言葉はもうこれ以上流行って欲しくない。

「こども店長」の加藤君はインパクトがあった。CM一度見たら、忘れないだろう。「新型インフルエンザ」は最初「豚インフルエンザ」と呼んでいたのに、いつの間にか変わってしまった。「豚」じゃまずかったのか。「ぼやき」が入ったのは意外だった。今年で野村監督が解任されたことで、一気に注目が上がったのかもしれない。「草食男子」とか「歴女」なんて言葉が流行るとは、時代が変わったなと感じた。

「ファストファッション」なんて言葉は、まったく知らなかった。本当に流行っていたのだろうか。それとも私が、その手の分野に疎かっただけなのか。


久々に動物園に行った

2009-12-06 21:31:44 | 観光
土日と、姪の子供二人を預かることになった。両親とも長男のスポーツ少年団の行事で幼い子供の面倒が見切れないということで我が家に泣きついてきたのだ。二日間とも朝から夕方までだが、4歳と2歳の女の子を面倒見るというのは並大抵のことではない。一日目は、おやつを買ってきたりDVDを見せたりして凌いだが、二日目となるとどうしようかと思っていた。子供を預からなければ出かける予定だったので、少しつまらない気分になっていた。そこで、大人も楽しめて、子供も喜ぶ動物園に出かけることにしたのだ。自分の子供たちが小学生くらいの時に行って以来なので、本当に久しぶりだ。

四歳の女の子は、おしゃべりだがしっかりしていてそれほど手がかからない。しかし、二歳の女の子は、片言しかしゃべらないが元気だけはよく、ほっとくと一人でどこかに行ってしまう。この子から目を離さないように、妻がかかりきりだった。まずは車に乗せるのが一苦労だ。最近、幼児を車に乗せるにはチャイルドシートがないといけないらしい。我が家には当然そんなものはないので、もう一人の姪とその息子を誘うことにした。そちらにはチャイルドシートがいくつかあるので、一緒に連れて行くということでチャイルドシートを貸してもらった。

前日の雨が上がり、いい天気になって動物園は家族連れで賑わっていた。子供たちは、動物園が好きだ。ペンギン、フラミンゴ、サル、キリン、ミーアキャット、象、トラとお馴染みの動物たちに出会え大喜びだった。我々も久しぶりの動物園を楽しんだ。

(ペンギン)

(フラミンゴ)

(サル)

(キリン)

(ミーアキャト)

(象)

(トラ)

象の檻の前の広場では、ちょうど計量記念の日としてポニーの体重を当てようというクイズが行われていた。15分後くらいにポニーを計量して結果がわかるようだったので、大人たちは、当てずっぽうにポニーの予想体重を記入して投票箱に入れた。私は136キロ、妻は148キロくらいで出した。計量の結果は139キロくらいだった。正解に近い人10名までに賞品が当るというので、期待して集計結果を待った。集計中は、簡単なクイズが出され一緒に行った姪とその息子が手を上げてみごと正解したので、豹のぬいぐるみをゲットした。その後、計量クイズの上位3名が発表された。こちらも賞品は動物のぬいぐるみだ。ピッタリではなかったが、近い数字だったようだ。私も結構近いので、ひょっとしたら10名の中に入るかもと期待していたら、何と4位として名前が呼ばれてビックリした。喜び勇んでステージの前に立ち、好きなものを選んでいいというので、一番大きなクマのぬいぐるみを頂いた。もちろんこれは、四歳の女の子へのプレゼントだ。

その後も何人か呼ばれていたが、今度は8位で妻の名前が呼ばれた。今度は、キリンの小さなぬいぐるみを頂き、2歳の女の子のプレゼントにした。久々に行った動物園で、こんなにプレゼントをもらえるなんて何とラッキーだったことか。

一通り見終わったところで、カンガルーの餌付けをやっていたので、子供たちに餌付けをさせてあげた。なにが餌だったかというと皮をむいたサツマイモである。

カンガルーに餌付けなんてこともめったに出来ることではないので面白かった。子供たちも噛み付かれないかとビクビクしながら楽しんでいた。その後、遅い食事をして家に帰ったらもういい時間になっていた。そろそろお母さんが迎えに来る時間だ。二日間、とうに忘れていた子育ての頃を懐かしく思い出させてくれていた。


「戦国武将の生きざまに学ぶ」小和田哲夫氏

2009-12-05 14:52:32 | 社会人大学
先日の社会人大学の卒業式の後、静岡大学名誉教授・文学博士の小和田哲夫氏による「戦国武将の生きざまに学ぶ」という講演会があった。小和田氏は執筆、講演活動のほかに、NHK『その時歴史が動いた』や教育テレビ『日本史』などで解説を務め、NHK大河ドラマのうち、1996年放映の『秀吉』、2006年放映の『功名が辻』、2009年放映の『天地人』の時代考証を監修している。

私は、卒業式では最前列の中央付近に座っていたので、小和田氏とは直ぐ目の前である。おかげで、眠ってしまうなんて事は到底出来ず、じっと前を見つめ講演を聞き続けた。この先生は子供の頃から歴史が好きで、いろんな人に「歴史に対する興味を持ってほしい」と言う意図で読みやすい本をいくつも書かれているらしい。また、戦国史と現在のビジネスマンの生き方を比較するような著書や公演を多く行っており、歴史研究者と言うよりも歴史評論家としての活躍が大きいようだ。今回は3つほどテーマを取り上げてくれた。

1.失敗を恐れないチャレンジ精神

「朝倉宗滴話記」の世界。朝倉宗滴という武士の話を記録した書である。戦国時代の武将は、子供や家来に自分の経験談を語ることを大事な役目として続けていたそうだ。これは武辺咄(ぶへんばなし)という。特に失敗した話等は今後の戦に役に立つことであり、後のものには伝なければならないことである。「朝倉宗滴話記」はこの武辺咄を記録した書として貴重なものである。

また、名将といわれる人ほど一度は大きな敗北をしている。大きな失敗を乗り越えてこそ大きく成長するのだという。やはり、最も当てはまる人物といえば徳川家康である。徳川家康は、三方原合戦で惨めな敗北を負い、その後逃げた自分の惨めな姿を像にしたという。それが「神君おしかみの像」といい、家康は自分に慢心がある時はこれを見て反省したという。失敗を成功に変える気持ちの持ち方が家康を成功に導いた。そして、「家臣こそ我が宝」として部下を大事にしたことが、のちのちの徳川幕府の安定に導いたといえる。

2.好奇心と既成の概念にとらわれない発想

 種子島への鉄砲伝来。ポルトガル人が種子島に流れ着き鉄砲を献上したのだが、時の種子島の領主種子島時堯は、ただ受け取るだけでなく2丁あるうちの1丁を地元のものに分解して同じものを作らせたという。若い領主であったので好奇心が強く、日本人の手で作らせたことで日本中に鉄砲が広まったといわれる。種子島の砂浜は黒く砂鉄を多く含んでいた。この島は昔から製鉄の島として栄えていたことが幸いして鉄砲を作りやすい環境だったのだ。このことで辺境にあるはずの種子島が当時は大いに栄えたという。

 織田信長は、常識を超えた人だったという。それまでの戦国武将は剣術等の武術が優れたものを重用していたが、信長は情報力を第一にしたという。今でこそ、情報は最大の武器とされているが、当時そのことに気付いた人は信長だけだったのだ。また、部下の扱いにおいても、話術の巧みな秀吉を重用したことにも現れている。新しい価値観を最初に見出した信長は天才であったともいえるのだ。

3.求めるべきは友

「天地人」の主人公、上杉家の家老・直江兼続と、豊臣家の懐刀・石田三成。同じ歳で参謀という立場の二人は、互いの生涯に大きな影響をおよぼしあうほど親密な友情を深めたという。戦国時代とはいえ、友情を深めるべき友があったというのは素晴らしいことである。特に辛口の批評をいってくれる人ほど大切にすべきと教えられた。

以上3つのテーマについて話された。もっといろいろ話したいようであったが、時間もきて終わりとなった。歴史が好きな人にとっては、この先生の話をもっと聞きたかったのではないだろうか。戦国武将の生き様は今の社会においても大いに通じるところがあるはずだ。1時間半ほどの講演であったが、いろいろ参考になった。


図書館のリクエスト採用された

2009-12-04 23:29:12 | 読書
このところ図書館で本を借りまくっている。

図書館のHPから蔵書検索すれば、読みたい本があるかどうか判るし、予約がどのくらい入っていて何時ごろ借りられそうか判るようになっている。ネット予約も慣れてきたので、リクエストをやってみることにした。

リクエストとは、蔵書の中に入っていない本の購入を図書館に要請するということである。このところ読み続けている作家の新刊本が出ているのを知り、蔵書検索をしたのだがまだ入ってなかった。そこで、私が第一番で購入のリクエストをしてみることにしたのだ。

やり方は簡単で、リクエストのフォームにしたがって読みたい本の名前と作者、書店名等を記入して送信するだけだ。1週間ほどで、検討しますというメールが届いた。検討結果はさらに数日後に、リクエストどおり購入手配をするというメールが届いた。

ありがたいことである。早速予約の手配をした。今手配中とのことなので近日中に読めそうだ。ベストセラー本なら直ぐにでも購入リストに入っていたことだろうが、マニアックな本になるとなかなか購入してくれるとは限らない。公共施設にはこういったサービスがあることをみんな知っているだろうか?市民税も払っていることだし、サービスをいろいろ利用していきたいものだ。

雑誌「温泉博士」

2009-12-03 19:09:52 | 観光
仕事帰りに本屋に立ち寄ったら、旅行関係のコーナーに「温泉博士」という雑誌があった。この雑誌は、先日ラン友のヨッピーさんが教えてくれたばかりだった。

九州/中国地方の温泉情報を中心にした、温泉専門誌ということだが、全国の温泉の宿泊情報、立ち寄りポイント、温泉の知識など、盛りだくさんな情報が載っている。定価450円(税込み)で毎月10日発売である。

この雑誌のウリは元祖「本誌温泉手形」のコーナーだ。このコーナーを温泉施設で提示すると無料で入浴できるという、ありがたい企画である。12月号には全国の127箇所の温泉が紹介され11月15日から12月15日までの1ヶ月の期間限定で、掲載されている温泉施設の全てに無料入浴できるそうである。ただし、1ヶ所につき1名のみだ。

1ヶ月で全国の温泉を回るなんて事はとても出来ないが、1,2箇所くらいはいけそうである。どこの温泉でも最低500円はする。しかし、この雑誌を見せれば無料となる。ゆえに温泉に行けば、必ず得するわけだ。一つの県で2、3箇所しか載ってないので行きたい温泉があるとは限らないが、温泉に立ち寄る計画がある場合は、要チェックである。

12月号では、特に行きたい温泉はなかったが、1月号で何処が紹介されるか楽しみである。今週10日発売の1月号に期待している。

「温泉博士」HP
http://homepage1.nifty.com/gimagima/onsen.htm

フィンランドの教育に学ぶ事

2009-12-02 19:27:11 | 政治
先日見たテレビ番組で、NHK「週刊こどもニュース」のお父さん役を務めていたことで有名な池上彰さんが熱心にフィンランドの教育事情について話していた。

フィンランドは高等教育機関(大学およびその他すべての高等教育機関・課程)の進学率は世界第二位の87パーセントであり、OECDの学習到達度調査は日本や韓国、香港などの教育熱の高い国や欧米先進国を抑えて学力世界一を誇っているそうである。意外な国がトップだと知り、驚いた。そして2位が韓国である。日本といえば、10位前後だった記憶がある。昔は、日本の学力ももっと上だったような気がするが、次第に世界のレベルからは低下しているようだ。

フィンランドの教育事情として、日本と大きく違うところは、まず小学校から大学まで多くの学校で学費が無料であること。それから、教科書の検定制度がないこと。そして、一番凄いことは国民が最も尊敬する職業に教師を挙げていることだ。

日本でも民主党が高校までの学費を無料にする方針を示しているが、フィンランドでは大学も無料なんて教育にかける国の方針が徹底している。国是として教育を第一にしているのであろう。教育方法も日本とは違い「フィンランドメソッド」が今注目を浴びているそうだ。問題を出した時、日本では「正解がある」というのが当たり前だが、フィンランドでは「答えがない」。どんな答えでも回りの人たちを納得させることが出来れば、それが答えになるというのだ。物事は0か1の二元論ではなく、多様性があるということを大事にしているともいえる。何でもテストの点数で決まってしまう日本の教育って何だろうと思ってしまった。

感心したのは、教科書検定制度を廃止したことだ。昔は、検定制度があったらしいが国が教科書の内容に口出すとろくなことはない。フィンランドでは教師に教科書の選択権が与えられており、楽しく教えられる教科書、わかりやすい教科書を自由に選べるらしい。教科書を作る会社は、自由競争なのでたくさんの教師に採用されるべく質の高い教科書を努力して作り始める。その結果、ますますいい教科書がつくられ教師も授業の質を高めることに繋がるのである。

そして、教師が最も国民に尊敬されているというのが素晴らしい。日本の教師は、親に責められ、教育委員会にも気を遣い一番大事な生徒への教育がおざなりになっている。教師の雑用が多すぎるのだ。進路相談とか、いじめ問題、教育委員会への報告、クラブ活動の顧問など雑多な仕事が多すぎるのかもしれない。フィンランドでは、教師への教育内容や教授方法への教育行政の指示が少なく、分権化が進んでいるため教育に専念できる環境にあるのだ。進路の決定は家庭で決めることだし、いじめ問題は学校専属のカウンセラーが対応する、クラブ活動はなく地元のスポーツクラブに入ればいいとされている。

いろいろ聞いていて、なるほどと感心させられる事ばかりだった。こんな国だったら学力がトップになってもおかしくないはずである。政府の年齢層は低く、20代や30代の大臣もいるそうである。若いから政策決定も早く、いいことはどんどん改革されているらしい。人口が少ない国だから、出来ることかもしれないが、日本のように人口が多く肥大化した組織では画期的な改革は無理なんだろうなと暗い気分になった。